コンタックスT2ブラックリミティッド


T2ブラックの画像黒塗装の限定版.京セラの発表では国内・海外の合計で2000台だという.
「チタンカバー上に、黒のクロームメッキを行い、さらに一台一台手作業で丁寧に黒塗装を施すことにより、格調高い深みのある黒を実現しました」(メーカーのプレス発表より)
というもので,確かにきれいな仕上げ. まっ黒である. 話は飛ぶが,私はカメラは黒いのが好みである.どうもあのシルバーの仕上げのやつは格好良くないと思っている.(それでいてレンズがシルバーなのはいっこうに気にならないのだ.黒のボディに白レンズはそれなりに格好いいと思っている)
このT2を買う気になったのも,色が黒いことがだいぶん影響している.
さてそれはそれとして,T2は1990年発売ということで,もう10年前のカメラである.仕様は古い.

最初に長所を挙げる.

次によくいわれる欠点.

注記「ビハインドシャッタが絞りを兼ねる」:
T2では絞りをF2.8にセットすると,プログラムAEモードになる.絞りを他の値(F4,5.6,8,11,16)にセットすると絞り優先モードになる.プログラムAEモードでは3枚羽根のビハインドシャッタが絞りの役目を果たす.プログラムAEモードで撮る限り,せっかくの7枚羽根の手動絞りは全く使われない.ぼけ味などを気にするなら,なるべく絞り優先で撮ったほうがよいと思われる.しかし,T2で絞り優先モードにすると最大シャッター速度が低すぎるので,明るいところでは撮れないケースがでてくる.
ちなみに,絞りをF2.8にセットしている状態で,ファインダ内の「P」表示が点灯しているときは,ビハインドシャッタが絞りを兼ねている.言い換えれば,絞りはF2.8より絞られている.「P」が点灯していなければ,ビハインドシャッタはシャッタ機能だけを果たしており,したがって絞りはF2.8開放のままである.この時の,しきい値はEV10.5である.

おまけ:
あまり役に立たないT2の雑学(出典:T2発表当時の雑誌の記事などから)