HP電卓 HP−32SIIを購入


ヒューレット・パッカード(HP)のプログラム電卓を購入しました.RPN方式のHP-32SIIです.
この電卓の良い点はなんといっても,シックなデザインと色使い.黒に近い焦げ茶のボディに,キートップは白文字.2種のシフト機能はブルーとオレンジで色分けされる.このセンスは国産の関数電卓にはまったくないもので,いかにも大人の持ち物という風格があります.
キーはプラスチック製で,適度なストロークとクリック感があり,操作フィーリングは絶妙です.
写真を見てください.(クリックすると大きくなります)
hp-32sii クリックすると拡大

ところが,最近マイナーチェンジがあって,文字色がブルーと白に変わり,液晶表示の周りの枠も派手なシルバーに変更になったようです.これは改悪ですねぇ.ここは断然旧バージョンを探すのがお勧めです.私は秋葉原で旧バージョンのデッドストックを購入しました.(新品7千円.比較的安価.シリアル番号から見ると,1998年の第29週目に生産されたインドネシア製です)
大きさは5.8”x3.2”x0.6”(147mmx81mmx15mm),重さは4.25−5oz(120−142gr)というのが,Webのあるサイトで公開されていた数字ですが,私が実際に物差しと秤で測ってみたところ,縦147mm横79mm厚さ14〜10mm(くさび形なので),重さ125gr(電池込み)でした.
いずれにしろ常時携帯できる大きさと重さです.パッケージングは,よくあるプラスチックのブリスターパックですが,厚みが1.5cm以上もある立派なOwner's Manualが付属します.残念ながら英語ですけど.しかし,易しい英語で書かれていますし,半分はプログラムの説明ですから(どうせ英数字),さほど問題にはなりません.

≪まとめ≫
良い点
1.優れたデザインと操作性
2.プログラム可能
3.RPN式入力
4.詳細なマニュアル付き
5.比較的安価
6.小型軽量

悪い点
1.液晶表示が少し見にくい
2.プログラム方式は20年以上前のレベル
3.RPN式入力
4.マニュアルが英文
5.国産の関数電卓に比べるとやや高いか
6.付属のビニールケースが安っぽい

といったところでしょうか.RPN式入力は好きな人は好きだけど,性に合わない人も結構多いと思います.プログラムですが,今時この電卓で凝ったプログラムを書こうという人はいないでしょう.しかし,簡単な式の入力など,電卓ならではの利用法はまだまだあると思います.
まあ悪い点はどれも大したことではありません.点数をつければ,100点満点で85点から90点というところでしょうか.デザインが気に入って,RPNが問題なければ絶対にお勧めです.