ジョルナダ690に外部キーボードをつないでみる


ジョルナダの美点は,何といっても小型軽量である点と,そのサイズからは信じられないほど打ちやすいキーボードである.そのジョルナダに外部キーボードを繋いで使おうというのはいったいどういう意図か?いかに打ちやすいキーボードとはいっても,やはり小さい.外出時はともかく,家にいるときや出張先のホテルなどでは,大型のキーボードを使ってリラックスしてキーインしたいものである.

さてジョルナダに繋いで使える外部キーボードは私の知る限り2種類である.一つはHP純正のExternal Keyboard F1275Aで,英語版ではあるが使える.もう一つはアップル社のNewton Keyboardで,これはNewton Message Pad用なのだが本来の用途よりもPalmやLX200用のキーボードとして使われて有名になったもの.右の写真で,ジョルナダから時計回りに,HP純正のExternal Keyboard,Newton Keyboardの順である.

Newton Keyboardは接続コネクタがminiDIN8pinなので変換する必要がある.標準で付属するパソコン接続用シリアルケーブルを使っても良いが長すぎるので,アクセサリで売られているSerial Adapter F1295Aを買い,DSub9pinとminiDIN8pinの変換ケーブルは自作した.標準で付属するパソコン接続用シリアルケーブルはクロス接続ケーブルであるのに対し,Serial Adapter F1295Aはまったくのストレート接続ケーブルなので繋ぐ端子を間違えないようにする必要がある.なおNewtonキーボードを繋いで使うためにはNewtonKeyというドライバーが必要である.

使い心地の比較

HPのF1275Aはジョルナダ820のキーボードと同じもののようである.Newtonと比べると,キー配列が一列多く,ここがアプリケーション起動用キーと特殊キーに割り当てられている.このためNewtonより奥行きがあるが,幅はNewtonよりやや狭い.キータッチは柔らかい.造りはなかなか良く,日本版の820のキーボードと違ってかな表示がないためかデザインもそれほど悪くない.カーソルキーもダイアモンド型で使いやすい.またタスク切り替え,OK,Closeなどの割り当てられた特殊キーは便利である.

Newtonキーボードはかなり重いというか堅いキータッチである.造りはそれほど良くない.しかし何というか独特の雰囲気があり,私は気に入っている.HPと比べると細長いデザインであるが,そこがまた格好いい.

なお,HPもNewtonもキートップの表示は英語(ASCII配列)版である.ジョルナダに繋ぐと日本語キーボードとして扱われるので,記号類はキートップの表示と異なってくる.タッチタイプで打つ人は問題ないが,そうでない場合は多少問題かもしれない.また打てないキーがいくつかある.例えば漢字の変換・無変換とか|など.これらはジョルナダ本体のキーボードを使う必要がある.