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ROLEX Explorer I ( Ref. 14270 )
最初に自分の給料で買った時計は、OMEGAのスピードマスター・オートマチックだ。初めての本格機械式腕時計で、嬉しくて腕にはめたまま寝ていた記憶がある。最近手放してしまったが、機械式時計の良さを教えてくれた時計だった。 他にもいろいろと時計を買ったが、機械式腕時計に興味を持ち出すと、やはりROLEXが一本欲しくなる。そしてROLEXと言えばオイスターシリーズだと言えよう。このシリーズには、ドレス系とスポーツ系の二種類のラインがあり、年輩の方がされているデイトジャストはドレス系になるが、若造が腕にするには大げさすぎ、あるいはケバすぎなので、ここはスポーツ系に焦点を合わせて吟味してみた。94年7月の事なので、7年前の話である。 当時、すでにクロノグラフのCosmograph Daytonaはプレミヤがついており、定価は56万円ぐらいなのに実売価格は70万円ほどになっていた。この時点ですでに候補脱落だ。どう考えても私の予算は30万円。次の候補がSubmarinaだが、GMT-MasterやExplorer II共々、あのバカでかさは私の細腕には似合わない。結局選んだのが、このExplorer I だ。ROLEXのスポーツ系の中では、唯一レギュラーサイズのモデルである。 こう書くと消去法で残った感じだが、シンプルな中に力強さを感じさせるそのデザインに一目惚れだ。定価は確か36万円ぐらいのはずだが、当時は並行輸入品で20万円台後半で購入できた。その後、数年で20万円台前半にまで値が下がり、言わずとしれたキムタクのドラマ効果で40万円台後半にまで高騰。現在でも最安値で40万円台前半ぐらいだろうか? モノは同じなのにここまで実売が上下すると、製品自体の出来と価格はまったく比例しないことを痛感させられる。本当にこのExplorer I を理解して求めようとする人がプレミヤで手が出せないとすれば、それはいくら市場原理だとしても釈然としない事だろう。私もいまの実売価格では買おうとは思わない。 ROLEXというブランドは高級品のように扱われているが、7年愛用してきた私の個人的感覚からすると、高級品ではなく高品質な実用品である。頑強なオイスターケース、防水性を高めるねじ込み式リューズ、オートマチック機構(ねじ込み式リューズを備えていても、ゼンマイを巻き上げるために頻繁にロックを外していては防水性・防湿性が保てない)など、これらはすべて実用性を重視して装備されたもので、肉厚のケースは何度も研磨をしてリフレッシュできるためだ。 はっきりいって、この時計。死ぬまでこいつだけでいいと思うほど気に入っている。それはプレミヤのついた高級品だからではなく、ぶつけて傷だらけになっても確実に時を刻んでくれる信頼性のためであり、simple is beatifulという私のモットーを、もっともよく表してくれているアイテムだからだ。 さて、こいつが適正価格に戻るのはいつの日か…。
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