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COACH Briefcase

COACH Briefcase

 グラブタンレザーの特徴は、このふんわりとした優しい表情にある。実におおらかな気分になれるのだ。ただし、肉厚の素材なので、それなりの重量がある。

 手入れは専用のローションを使おう。表面に皮膜を作って革を保護しつつ、グラブタンレザーの命である柔軟性とツヤを回復させてくれる。ちなみに、ショップで頼めば無料で手入れをしてくれる。

  COACHといえば、米国を代表する日本でも人気のレザーブランドだ。ルイ・ヴィトンを持っている女性よりも、COACHを肩にかけて闊歩している女性の方が魅力的に見えるのは、ニューヨークのパワフルなキャリアウーマンのイメージがあるからだろうか。少々懐かしい香りがする割には、アクティブなイメージが濃いブランドである。

 今回ご紹介するのはレディースではなく、メンズのブリーフケースだ。Beekman Briefという上部にバーが通った有名なバッグがあるが、そのダブルフラップ・タイプだ。特徴は大きく三つある。

 一つ目は言わずと知れたグラブタンレザーである。COACHを代表する素材だ。野球のグローブにヒントを得て考案された素材で、厚い牛革を柔らかくなめし、酷使に耐えつつ馴染みやすい素材に仕上げられている。実にアメリカ人好みの、タフで実用的な素材だ。実用性だけでなく、長年使い込んだときのツヤとしなやかさは何とも言えず、使えば使うほど馴染んでいく。

 二つ目はバッグの上部に通されたバーである。通常のブリーフケースはフラップに直接ハンドルが取り付けられている。2ウェイタイプのバッグなら同じくフラップか、もしくはバッグの側面にショルダーベルトが取り付けられているが、長年の使用でもっとも変形しやすい部分だ。このトップ・バー構造のバッグなら重量はこのバーにかかるので、長年の使用でも、ノートPCなどの重量物の収納でも、カバン本体の変形が最小限に抑えられるのだ。

 三つ目は少々カジュアルな表情をしているダブルフラップだ。フラップを開けるとマチのある大きなポケットが左右に二つ用意されている。私は財布やWorkPadなどの小物も含めて、全てカバンに入れる主義だ。スーツのポケットに小物を詰め込んでダルマになるのは美しくない。このダブルフラップのおかげでポケットの中身が取り出しやすく、素早く支払いやスケジュールの確認ができる。

 COACHのグラブタンレザーのバッグは、使えば使うほど良さがにじみ出てくるバッグだ。購入された方は、ぜひとも最低10年は使って欲しい。写真のバッグは1995年7月に購入したもの。既に廃番になってしまったようだが、まだまだこれからが熟成期間である。

芯棒で支えられている

 特徴的なバー。収納物の重量をうけとめ、カバンの変形を最小限に抑えてくれる。芯は木製らしく、自転車にショルダーベルトを引っかけられて折ってしまった事があるのだが、ショップで綺麗に修復してくれた。

着脱が容易な金具

 この小型の金具は前期型のもの。後期型は大型の金具にモデルチェンジされた。手探りでもワンタッチで着脱が可能な優れものである。ゆるくなってきたときは、ショップに持ち込めばその場で付け替えてくれる。

大きなポケット付き

 仕切の無いメインコンパートメントと、大きなポケットが二つ。A5サイズのRHODIAがぴったり収納できる。メインコンパートメントには、ジッパー付きのポケットが一つある。

使いやすいダブルフラップ

 ダブルフラップでポケットの中身が取り出しやすい。雨の日、傘を差しながら肩にかけたバッグからWorkPadや財布を出す。といったシチュエーションでありがたみを感じる。

内側はスエード

 バッグの内側は起毛されている。ソリッドな素材感が全面に出ていて、所有感をそそられる。

使いやすい仕切

 メインコンパートメントには5cm幅のキングファイル+αがすんなりと収納できる。TARGUSやTUMIと違い、ノートPCや小物のための収納ポケットは何もないので、ここはオーナーが工夫しよう。

2001/08/14

 

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