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ゲーム画面


モノクロの画面に白線と光る点が3つ。ブラウンボックスでは、これらを利用した、大別して3タイプのゲームが遊ぶことができます。

●1)ポンテニス系ゲーム

2人のプレイヤーが水平に飛び交うボールを打ち返すゲームです。
後世のゲームにも引き継がれる有名なゲームですが、ボールの上下操作をパドルを使って手動で行うのが最大の違いです。
BROWNBOX
 ピンポンなど  ハンドボール バリボー
ピンポン、テニス、ホッケー、サッカー

ベーシックなポンテニスです。4つの違いは基本的にゴールの範囲だけで、それはオーバーレイ(ページ下を参照してください)画面に描いた図でプレイヤーが判断します。
ハンドボール

左のカベにボールを跳ね返らせて、お互いにうちあうものです。
スカッシュという呼称が一般的ですね。
バレーボール

バレーのコートを横から見ていると思ってください。中央にそびえたつネットにボールがふれるとアウト。相手をうまくミスさせるようにボールを誘い込みましょう。かなり難しいゲームです。


●2)光線銃ゲーム

画面に映るボールを的とみなし、ライフル型の銃でねらい撃つゲームです。見事ヒットすると的は消えます。
狙っているのは、製作者のRalph h.Baer氏その人です。
ターゲットシューティングのデモ

チェイスゲームイメージ ●3)おいかけゲームの応用

2組の、自由にコントロールできるボックスだけが表示されます。これとオーバーレイを組み合わせてゲームを進めます。
 追いかけゲーム  迷路ゲーム ルーレット
おいかけゲーム

一方のプレイヤーが相手を追いかけ、一方が逃げるという単純なゲームです。
最初にベア氏が考案したFOX&HOUND(歴史コーナーを参照)がこれなのでしょう。
迷路ゲーム、スキー

オーバーレイに描かれた道をふみはずさずに、決められたゴールをめざすものです(おそらく)。

スキー
ルーレット

正確な遊び方はわかっていません。おいかけゲームのシステムで、かつ特別なルールで行うそうです(ベア氏:談)。
おそらく目をつぶりながら光点をでたらめに動かして、オーバーレイに描かれたルーレットのオッズを見るという単純なものなのでしょう。

●ブラウンボックスに考案された13種のゲーム

Ping-Pong(ピンポン)/hockey(ホッケー)/vollyball(バレーボール)/ski(スキー)/tennis(テニス)/football(フットボール)/soccer(サッカー)/roulette(ルーレット)/baseball(野球)/horce racing(ホースレーシング)/chase games(おいかけっこゲーム)/maze games(迷路ゲーム)/target-shooting games(光線銃ゲーム)

「オーバーレイ」って何だ?

オーバーレイのイメージ
現在のゲームは複雑なルールをつくったり、スプライトやらポリゴンでたくさんのキャラクターを表示させたりできますが、1969年のこの時代では、それはたいへん難しいことでした。そこでかんたんに画面をはでにしたり、ゲームルールを補足する方法として、オーバーレイ(OVERLAY)という半透明のフィルムが研究班によって考え出されました。
これをゲームをプレイする前にテレビの前にぶらさげて、それにそってゲームをすすめようというものです。3)のゲーム群がそれにあたります。

ただ、ラルフ・ベア氏は、これを用いて遊ぶゲームよりも、むしろ、1)のピンポンや2)の光線銃ゲームといった、オーバーレイ無しで遊べるゲームの方がはるかに重要だと思っていたそうです。
HINT de PINT
  • ベースボールとホースレーシングの内容は確認できませんでした。ラルフ・ベア氏も内容は覚えておられないそうですが、ベースボールはどうもODYSSEYの同名ゲームに近いようです。
  • 迷路ゲームとスキーのオーバーレイ、並びにクーゴとベク太が持っているオーバーレイは当方でつくったフェイクものです。また、ルーレットのオーバーレイはODYSSEYのものです。ちなみに、ブラウンボックス用オーバーレイが現存するかは不明です。
  • ブラウンボックスのゲームにはODYSSEYのような、厚紙ゲームカード&ゲームボード、コインなどはありません

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