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FIRE GARDEN / STEVE VAI
1996 Sony Records

芸術を超えた芸術!天才スティーヴ・ヴァイの5作目。
一言で言うなれば「極美!!」

音、旋律、プレイ、アイデア、アンサンブル...どれをとっても一級品です。
ギタリストを超越したアーティストとでも言いましょうか、とにかく素晴らしい作品です。

この作品を簡単に紹介すると、半分はギター・インストウルメンタル、半分は
ヴォーカル入りという1枚の作品なのに、2枚組みであるかのような
構成になっており、アルバム全体の曲順に関してはある種のストーリーを持たせてあるらしい。
尚且つ、超大作「ファイアー・ガーデン組曲(4部作)」まで含まれているという
恐るべき魅力の集大成ともいえる作品である。
一応ロックにカテゴライズされるが、そんな型枠などのつまらない垣根を越えた
まさに音楽的芸術作品と言えるでしょう!

また、簡単にSTEVE VAIを紹介すると・・・

’60NY生まれ。バークレー音楽院出身でその後フランク・ザッパの
バンドでプロの道へ。ソロ・アルバムリリース後、
ALCATRAZZ(アルカトラス:かのイングヴェイ・マルムスティーンが
在籍してたロックバンドで、その後任として)加入後、元VAN HALENの
Voディヴィッド・リー・ロスのバンドに参加。ビリー・シーン(Ba)とともに超絶
テクニックを広く世界で認知定着。その後WHITE SNAKEに参加し、ソロとして活動。
ハート型のボディーに12弦・6弦・フレットレスのトリプルネックギターを
自在に操るプレイはあまりに有名。
最近ではB'zの松本孝弘と楽曲で絡んだり、「G3(ヴァイとジョー・サトリアーニを
中心に有名ギタリストをゲストに迎えてのイベント)」をも展開するなど
話題・魅力の尽きない活動をしています。


私がヴァイを知ったのは、長く同じバンドで酸いも甘いもともに
経験してきたギタリストであり友人(田中和久氏)からのもので、
最初は「このCD(2作目:PASSION&WARFARE)取っ付き難いなあ」と思いました。
ただ、聴いているうちに超絶テクニックに打ちのめされただけでなく、
音色や旋律、楽曲・・・と、それらは素晴らしい魅力となりすっかり虜になってしまいました。
また当時のバンドではオープニングSEとして(FIRE GARDEN1曲目)毎回ライヴハウス内で
爆音再生してもらったりと、ある意味そのバンドのテーマ曲のように
扱わさせていただき、非常に思い出深いアルバムです。