INVASION / SABER TIGER
VPCC-81455 2002 VAP INC (First cut 1992)
北海道の重鎮。
1981年に木下昭仁(G)を中心に結成。幾多のメンバーチェンジと数多くの
作品を発表してきたサーベルタイガーのデビューアルバム。
横須賀SAVER TIGER(元X-JAPANの故HIDEが在籍)とよく混同されるがお間違いなく!!
作品ごとにメンバーが違うのでここで解説すると、とんでもないことに
なりそうなので割愛させていただきます。
そういった中、どの作品もSABER TIGERらしさがあるのは
メインソングライターで唯一のオリジナルメンバーである木下さんによるものでしょう。
とにかく卓越したテクニックとパワフルで叙情的な楽曲群を
一聴していただければわかると思います。
この作品でのヴォーカルは女性(久保田陽子)ですが、今の今まで
ここまで魂を剥き出された歌は聴いたことがありません。
(後任のヴォーカリストの下山武徳さんも日本人離れした
とてもストロングな歌も素晴らしい!)
私的に、(活動歴だけでも早20年以上になるので)SABERの魅力は
とても1つの作品だけでは語り尽くせませんが、だからこそ敢えて
最初に出会った作品について少しお話します。
限りなきハード・コンセプショんとでも言いましょうか、どのパートも凄まじく
力強いサウンド、アレンジ・魂が感じられます。
今でもよく聴く作品です。曲は木下さんと田中康治(G)が半々ずつの
提供でソングライティングの素晴らしさに頭が下がります。
この作品を聞くと力が湧くというか、自分の中でアドレナリンが分泌されるのがわかります。
それまで北海道を拠点にインディーズ期間が長かったため、能動的な
へヴィメタル・ファンにこそ知られた存在であったが、この作品によって
より多くのリスナーを、認識を得たこととお思います。
ファン並びに業界人にも非常に高い評価をされているバンドなので、
もっと表舞台にたって多くの(映像)作品やライヴなど期待してたのですが、
残念ながら私は2度ライヴを観ただけです。
北海道では専門学校のTVCMなどに楽曲とともに出演されたりと、
より身近に触れられたのに・・と悔しい思いは募るばかりです。
メンバーチェンジが激しいが故のことなのかよくわかりませんが、現在は活動を停止
されているようで新たなる作品を入手できないのが残念です。
しかしながら昨今のHM/HRブームで日本のHMシーンを牽引され、絶大なる信頼を
得ていたことからとても素晴らしいバンドであることに間違いはありません!
私が大学1年の時に軽音楽部の先輩からお借りしたアルバムで、
一際この作品に惹かれた記憶があります。
この作品を聴いてからでしょうか、女性ヴォーカルのバンドに
憧れというか…魅力を感じ始めたのは。
発売当時は初回限定で2曲入りシングルとの2枚組だったのですが、
私が所有しているものは徳間ジャパンから再販されたものなのでその2曲は入っていません(泣)
しかしVAPから再々販されたものにはボーナストラックとして
その2曲が収録されているのでお徳ですよ。