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DISPENSATION / 神櫻(JIMSAKU)
1996 BMGビクター

日本屈指のJAZZ/FUSIONバンド「CASIOPEA(カシオペア)」のリズム隊であった
神保彰(Dr)と櫻井哲夫(Ba)のユニット、「神櫻」の10枚目?のアルバム。
とにかくHR/HM畑どっぷりだった私は最初何が起こっているのか
わかりませんでした...(@@;)?

JAZZ/FUSIONというと私なんかはとても馴染み難い音楽のように
思っていたのですが、この作品は角松敏生プロデュースというのもあってでしょうか、
女性ヴォーカルなども入っていてとても聴き易い作品でした。
・・といってもドラムとベースのアンサンブルは凄まじいもので「目から鱗」などの
数々の諺を体感しました。実際CDの帯に角松氏自身、

「笑っちゃうほど上手な人たち」
とコメントをしています。

ほぼ全曲この御三方で作詞作曲編曲されており、聴き易さの中に
驚愕&理解不能なあまりのプレイの凄さ、遊び心・・など
ミュージシャンズ・ミュージシャンぶりを存分に楽しめる作品だと思います。

自惚れた言い方ですが、ロックドラムを何年も叩き続けていると
「ある程度ほとんどのロックドラムを叩けるだけのテクニックは身に付けた」
と思うようになり、ドラムを始めた頃の熱い気持ちは消え去り、
お山の大将気分でライヴやバンド活動さらには偉そうにドラムを教えたりしていました。
そんな中、自らの変革を求めて模索していた時にこの作品ほか、
いろいろ紹介してくれる御方(私は勝手に「尊師」とよんでます)がいて
片っ端からCD・VHSなどお借りして・・・自らを恥じましたね。
このころからでしょうか、ドラムについてだけでなく人間としても
私は少し変貌を遂げたように思います。
私の中の変革の「きっかけ」となった重要な1枚です。

ちょうどその頃から、数回神保さんと(櫻井さんと是方博邦さんGt.とも)ご一緒させていただく
機会があり、いろいろなお話を拝聴したり、直々にレクチャーして
いただいたりと貴重な経験をさせていただきました。
私の中では憧れとか尊敬を超越した存在の人たちといっても過言ではないでしょう。
もはやこのコメントが恥ずかしい・・


上左から是方氏、神保氏、櫻井氏
ロックな私の肩に手を置く(蟹田浩一)尊師