「ホルンを聴こう」プロジェクト season1
No.1【ヨハン・ベール:ホルン協奏曲ロ長調】ペーター・ダム(hrn) (2016.08.22)
冒頭のオクターブを聴いて、「ホルン」と分かる人がどれほどいるか。
「ロ長調」ということですが、チューニングピッチが半音近く低いので、変ロ長調に聞こえます。
だから冒頭のオクターブの高い方はラッパのhigh-B音に聞こえ、ラッパのチューニングBとhigh-Bを行ったり来たりする感じ。
そもそもこんな音、通常のホルンの音域ではありますまい。
ただ、そんな部分もありながら、メロディック(?)な部分もちゃんとあって、まるで2本のホルンを持ち替えているかのような演奏だ。
このメロディックな方は、ダム氏のあの音だ。
多くの金管奏者がお手本とする、ファーカス氏の「金管楽器を吹く人のために」に掲載されている理想的アンブッシュア写真集とは一線を画す、名づけて「唇 真一文字奏法」による柔らかなふくよかなサウンドである。
アメリカでもベルリンでもない、「ダム・サウンド」は聴いていてとても心地よい。
moribinさんからのコメント
ホルン協奏曲を採り上げていただき、ありがとうございます!
やはり、ダム氏の音は心地よいですよね。
バボラク氏が現れるまでは、私にとってこれがホルンでした。
今後の展開を楽しみにしてます。
arioso
>今後の展開を楽しみにしてます。
ラッパの時より膨大なものになりそうなのでちょっと不安...。
さて、ダム氏の音はホルンサウンドの優しく暖かい部分が聴かれ、本当に心地よいです。
一時代を築いたスーパースターの一人に間違いありません。
arioso
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