欧州珍道中(旅行中のメモ)


忘れないようにメモをまとめました。(写真はまた後日)

期間2004年4月28日〜5月8日
メンバー:Madame Cowの一人旅
訪問先:オーストリア(インスブルック)、スイス(ルッツェルン)、ドイツ(ハンブルグ)
目的:欧州の家庭菓子の本の執筆を計画。その取材(って大げさな)のため
訪問先 一口コメント
4月28日 成田→アムステルダム経由インスブルックへ移動 GW期間ということで成田空港は大混雑。テロ警戒もあってか集合は通常よりも早め。またアメリカの航空会社のセキュリティーが非常に厳しく荷物のX線検査のところで長蛇の列。思わず「ひぇー」と一人でつぶやく。
使った飛行機はKLMオランダ航空。ヨーロッパは5年ぶり。今の飛行機って全部のシートにディスプレイがついているのかしら?長時間のフライトは憂鬱だったが大好きな映画をたくさーん観ることができてとっても嬉しかった。ほとんど寝ずに映画鑑賞。時々涙をながすあやしいおばさんになっていた。
4時間アムステルダムで待ち、アルプスエアーというのに乗り換えてインスブルックに到着。ペンパルとして25年以上つきあっているMonikaのお父さんと妹が夜遅いのにもかかわらず空港に迎えにきてくれて感激の対面。19年ぶりにインスブルックを訪問。お家にはお母さんが待っていてくれていて「スープをどうぞ。」「あまり眠れないかも。」といってスリーピングピルを半かけ。翌日のスケジュールを少し話ししてベッドへ。
友人のMonikaは結婚してインスブルック郊外の町に住んでいる。妹のEvelynは結婚しているが実家で二世帯で住んでいる。
4月29日インスブルック お菓子な1日あまり眠れず。4時半頃おきて本を読んだりして朝まで過ごす。
7時に朝食。まめにお父さんがコーヒーやパンのしてくれた。(残念ながらご両親は英語が話せず、私はドイツ語が少しだけ言える(話すとまではいかない)。単語でのみの会話が続く。)
食べ終わってすぐお母さんが「さ、買い物よ!」と早朝からスーパーマーケットへ買出し。そうです、わたくしは気軽に作れる家庭菓子の取材にきたのです。このお母さんの作ってくれたお菓子がきっかけで私はお菓子作りにのめりこむことになったのです。
買い物が終わり、早速実習に。あまり言葉は通じないのだが朝から4つも作る。写真、メモで忙しい。作ったのは
*アップルシュトゥルーデル(りんごをパイ風の生地でぐるぐる巻いたもの)
*クヌーデル(アプリコット入りの団子)、
*バニラキプフェルン(クリスマスに作るバニラ味のクッキー)、
*トプフェンシュトュルーデル(チーズパイ)の4種。
そのなかのいくつかは「もう50年以上作ってるわ!!」とのこと。味見もしながら楽しい時を過ごす。

午後は友人の妹のEvelynのレクチャー。
*チョコバナナマフィン、
*タッパーウェアに材料を入れて振るだけのケーキ、
*ヨーグルトケーキとどれも手軽なものだがおいしかった。
午後は螺旋階段を踏み外し6段ほど落ちてしまう。ちょっとめまいもしたのでお部屋で一休み。(そのときあちこちを打ったのだが今も青あざが残る。)
夕方にようやく友人のMonikaと再会。夕食後オリンピックのジャンプ台の側までドライブ。翌日のスケジュールを少し話してMonikaは家に帰った。(彼女は中学・高校の英語・フランス語の先生をしている。)
4月30日インスブルック市内観光+お菓子昨晩はスリーピングピルが効いて8時間も寝ることができた。
朝からバスに乗って一人で街に。旧市街地、メインストリートなど一通り歩き回る。お昼に何を食べよう?欧州の食事は量が多く、大食いの私でも食べきるのにはちょっと、、と躊躇する。(これも年のせいか?) Cafe Sacherがありそこではミニサイズの食事もあるということを聞いたので「シュニッツェル」を堪能。
一年中クリスマスグッズを売っている店や本屋に行ったりとのんびり過ごした。
午後はMonikaと待ち合わせをしてSwalovski Museum へ。現代風の展示である。ショップは日本で展開している商品の何十倍もありにぎわっていた。そこでは義母と仔牛のお土産を買う。帰りにHalleというところで休憩しまたインスブルックに戻る。
その後Monikaのご主人のMarkusのご両親のお宅へ。(これは予定外)義理のお母さんがまたまたケーキ名人で「日本から来るなら、私が焼くわ!!!」と張り切ってくださったようだ。
*ロールケーキ
*ゲッタシュパイゼ(神の食べ物)というのを作ってくださった。
また、チーズのクヌーデルもご馳走になった。ケーキを作ることは1-2名にお願いしただけなのに色んな方が協力してくださってうれしい。その後Monikaの家に移動。濃い1日であった。
5月1日お菓子な一日+パーティ朝から
*チョコレートケーキ
*モーントルテ(芥子の実を使ったケーキ)、
*チーズケーキ、
*マーブルクーヘン
*黄桃が入ったバターケーキを作る。
(思ったより早いスピードでレシピが増えていく)。
午後はMonikaが教えている学校見学に。聖堂もあり、大きな公園もあり、本当に素晴らしい環境である。こういうところで仕事ができるなんてとうらやましい。夜はパーティー。Monikaの両親、妹の家族と勢ぞろい。皆よく話し、良く食べる。
「すごいわ!」「すばらしい!」「ありがとう!」と感謝をし、褒め称える言葉が飛び交う。何度か訪れているが皆の性格が良いのはきっとこの環境にあるのだと実感。憧れの家族像である。
5月2日スイスへ移動午前中は街に戻り王宮、教会などを見学。この日は市民マラソン(だと思う)で老いも若きも街中を走っていた。午後にはルッツェルンに向けて電車で移動。
計4時間の鉄道の旅。途中でうとうとしたものの、あとは犬のぬいぐるみのマスコットを縫ったり、本を読んだりして過ごす。チューリヒで乗り換えて無事到着。(広い駅の中乗り換え先を探すのに時間がかかりぎりぎりで乗り換える。汗。汗。)
Monica(この人はイタリア人とのハーフで発音は同じモニカだがスペル「Monika」ではなく「Monica」)と会う。16年ぶり。昔私が勤めていたメーカーのスイス子会社の元社員。日本に研修にきた時に私がアテンドしたのがきっかけでいまだに付き合っている。結婚はしていないがパートナーと暮らす。
以前お邪魔したことのあるアパートかと思いきや大邸宅に住んでいた。ハリウッド俳優が住んでいるようなすごい家である。あーびっくりした。色々仕事を変えたりもしたようだが今はインドのある地区に小学校を建てたり援助したりする財団の代表をしている。インドの話を色々聞いた。一緒に住むパートナー Alexが甲斐甲斐しく料理を作ってくれたりコーヒーを出してくれたりする。
5月3日ルッツェルン市内観光この街は3度目。1度目は大雨。2度目は快晴。3度目も快晴。旧市街地をぶらぶらする。お昼は ビュルゲンシュトックのホテルでランチ。毎日ビルの谷間で過ごしているのでこのような自然に恵まれた中に自分自身を置くということが夢のようである。
午後は「私少ししかケーキ作らないのよ。」というMonicaが
*アップルパイを作ってくれる。
冷凍パイシート(日本で売っているものとは若干違う)を使った手軽なもの。作りなれているのでおいしい。夜は軽めの食事。
5月4日お菓子な1日Monicaの友人Gabyのお宅で講習。この人は料理・お菓子の名人。それだけでなく、裁縫、家庭の仕事も完璧にこなす。男の子2人と住む。Monicaのインドの活動の副代表を勤めている。
*キャロットケーキ、
*ツォプフ(パン)、
*レモンケーキ、
*チーズパイ、
*チョコアーモンドクッキーとたくさん作ってくれた。
彼女は非常に緻密な作業をする。写真を撮るときにもテーブルクロスを変えたり、色々アイデアを出してくれたりした。
夜はAlexが作ってくれたチキンのグリル。スイスでは値段は高いが「放し飼いで健康に幸せに育ったHappy チキン」を食べようという人が増えてきているというらしい。本当に美味しいチキンであった。
時差はなくなっているのだがやはりあまり寝つきが良くない。少し本を読んで眠る。
5月5日ハンブルグへ移動昨晩から降り始めた雨。少し町で買い物をし、お昼はLuzernのレストランでエビフライ(みたいなもの)を食べる。Luzernからチューリヒの空港まで電車で移動しハンブルグ行きのフライトに。空港が広く短い足で必死で歩き回る。
ハンブルグに無事到着。この町は出張で4回来ている。といってもホテル内での会議なので町を歩き回ったというのは本当に限られている。
空港にはPetraが迎えにきてくれていた。彼女も私がいたメーカーのドイツ子会社の社員である。彼女は24時間働く女性で大きな展示会でのブースの仕切り、宣伝関係の仕事と、本当に毎日忙しくしている。空港に迎えに来てくれたのはいいが、「ちょっと仕事残ってるんだ。15分ほど会社に行ってもいい?」「いいよ。」と私も仕事で行ったことのある子会社に(誰にも会いませんように。。。)15分どころか1時間以上仕事をして終わった。(夜9時頃)有休が130日ほどあるらしく私の来訪に合わせてその休暇を取ってくれた。休暇前なので何かと忙しかったのだ。
仕事が終わってから家に。彼女はChristophというご主人と住んでいる。私は彼にも2度ほど会っている。「新しい家を建てていて今の家は移動中のため殺風景なの。許して。」私は最初ホテルにしてくれと頼んだのだが「お金を使うことはない。」と断固として聞き入れてくれず家に泊まることに。夕食は10時頃スタート。昔の農家を作り直したレストランで食事。ニシンの南蛮漬けのようなものを食べた。家に戻り深夜までお互いの近況報告。
5月6日忙しい一日やはりこの人の時間を取ってはいけない。休みだというのにがんがん会社から電話がかかってくる。ケーキを作りながら、食事の支度をしながら、果てはトイレの中ででも仕事の打ち合わせをしている。新しい家の建築の話もすすめなくてはいけないし、この人には1日48時間必要ではないかと思った。一段落してから「市場」へ。農家の人がいろんなものを売りにきている。こんな市場は楽しくって大好き。果物屋のおばちゃんに写真をとらせてもらった。かえってから食事の時間も忘れ(私は忘れていない)あれやこれや作る。夕食も10時ごろに。Petraは熱中すると食事をとらなくても平気なようだ。
今の季節は「アスパラガス」が出回っていて、「この季節にアスパラガス食べなきゃ〜」と私でも思うぐらい山積みになっている。明日は「アスパラガス」。
5月7日最後の1日またまた色々作りながらすごす。この2日間で作ったのは
*ベルリナー(新年に食べるドーナツ)、
*ツヴィーベルクーヘン(たまねぎパイ)、
*シュークリーム(甘いものとオードブル風のもの)、
*フランクフルタークランツ。
Petraは一時ホテルに勤めていたことがあり、ケーキ、料理なども一通り勉強したそうだ。「週末には絶対ケーキを焼かなければいけない家庭に育った」ということで子供の頃からせっせとケーキは作っていたようだ。ケーキ作りの知識、手順、作業の進め方などはプロに近いと思う。
午後には出かけてカフェに行ったり買い物を楽しんだりした。私たちの共通の楽しみはキッチン用品と料理本を見ること。かわいいクッキーカッターや紙ナフキンなどどっさり買い込む。この日も雨だった。
5月8日いよいよ帰国Petraに見送られてHamburg空港へ。秋に東京で出張の際に会えるかもしれないわね。。と言いながら分かれた。忙しいのにありがとう。新しい家でたくさん料理をする時間を作れたら良いね。
スーツケースのセキュリティーチェックの際、私のスーツケースには怪しい影が。クッキーカッター、ケーキの型、変わった形のブリキの軽量カップ。係員が「なんだろうな?」というような怪訝な顔で画面を見ている。しばらく止まっていたが開ける必要はなかった。この時エコノミーの重量制限20キロを超え25キロもあった。
5月9日無事到着行きの飛行機同様映画を観て過ごす。機中でカップヌードルがおやつにでてうれしかった。この10日間、日本語も話さず(たまに家に電話はしたが)、久々の日本の味。うまい!日本に戻ってきて成田空港のトイレに座ったとき「あれ?」そうだ、高さが違う。欧州に居る間、少し背伸びをして過ごしていたのだ。戻ってきて無理しなくって良いんだって実感した。
戻ってきてしなきゃいけないこと。。。いただいたレシピを日本のサイズに直して自分で作ってみること。このプロジェクトの完成を協力してくれた人がみんな楽しみにしてくれている。先はまだまだ長い。がんばれ。→(数年たって頑張りきれない自分がここにいます。ああ、反省)