高知で出会った花々
ープロローグー



 1998年3月の終わりに大阪市から高知市に引っ越してきました.転勤に伴う引っ越しでした.は高知市の北のはずれにあります.散歩ついでに周りを見渡すと,ずいぶん関西地方と植生が違っていることに気づくのに,さほど時間はかかりませんでした.何より驚いたのは山かげ,家の北側の壁,切り通しの北側斜面 等が異様に苔むしていることです.なにやら大きな葉っぱをした植物や奇妙な形の葉をもっている植物もあちらこちらにたくさん茂っています.

 高知に暮らすようになって1年が過ぎようとしていた1999年2月に,長女(当時9才)が「犬」を飼いたいと言いました.これをきっかけに,我が家にウェルッシュコーギー・ペンブロークなる犬が住み着くようになりました.いつの間にか朝の散歩が私の仕事になりました.犬を連れて(に連れられて)自宅の周りを散歩していると,いろんなものが見えてきます.その一つが,草花です.季節ごとに移ろいゆく花々を見ることが日課になりました.

 私が育った家には「牧野新日本植物圖鑑」がありました.父はそれをよく見ていました.もちろん,牧野富太郎博士の話も,父からよく聞かされました.博士の出身地である高知県に今私は住んでいます.これを機会に巡り会った草花の写真を残しておこうと思い,このホームページを作ることにしました.