尿

BBSの書き込みに尿色について、質問があったので、概要をまとめておきます。

尿とか便とか、いわゆる排泄物は健康状態を知るための一つの指標になります。このうち尿は、一日おおよそ1.5リットルでます。そもそも、大本の尿(原尿)は1500リットル作られて、腎臓のなかで、必要なブドウ糖・アミノ酸・電解質や水分が再吸収されて、1.5リットルになります。

尿の色は透明〜淡黄色。お馴染みの?小便色です。しかし、夏に汗をかいたりすると、尿は濃縮されて、濃い黄色になることがあります。また、水溶性のビタミンで過剰のものは尿に排泄されるので、ビタミン剤などを飲むと、その色(たとえばビタミンBだと黄色)が着いたりします。さらに、抗生物質など、薬剤の影響で、赤く着色したりすることが、稀ですがあります。

腎臓の機能に問題がなければ、尿中にブドウ糖やアミノ酸などが排泄されることはほとんどありません。糖尿病になると文字通り、尿中に糖(尿糖)がでたり、アミノ酸がでたり、そのほかの腎臓病でもアミノ酸などが排泄されています。健康診断などで、尿糖を指摘されたり、蛋白がでてるといわれることがあったら、念のため、速やかに医療機関を受診されることをおすすめします。しかし、健常人であっても、微量、でてしまうことがあります。

さて、問題は血尿とかです。この前、トイレに入ったら、僕の前の人が血尿だったらしく、便器が真っ赤でした。「病院行ってますか?」って聞いてあげたいくらい。疲れがたまった時など、血尿までは行かなくても、血球成分がでたりしますが、もし、持続する場合は要注意。

また肝炎などになると、尿の粘性が増したり(泡が大きくなるのでわかります)いろが黄土色〜オレンジ色になったりします。

男性は尿の色というのは一日一度は見るでしょうから、その色、量、匂いなど検証することが必要だと思います。