肥満

さて、最初は肥満、デブの話。ぼくは、個人的には、極端な体型でなければ少し太めの人がタイプなんですが・・・体質で太りやすい人、そうでない人がいることはみなさんもよくご存じかと思います。僕も22,3歳の頃までは喰っても喰っても太りませんでした)では、どうして、こんな体質の違いが生じるのでしょうか?

まず、肥満体質は遺伝するかどうか?です。科学の世界ではまだ、これは明らかにはなっていません。しかし、よく見ていると太った両親のこどもは太っていることが多いのをよく見受けます。ただ、肥満の遺伝情報を司る遺伝子の場所がまだ明らかになっていませんので、親とこどもの遺伝子を比べても解明できないようです。ただ、遺伝よりも両親とこどもの生活環境が一緒(食事の習慣など)であることが一番関係あるかと思います。

じゃ、今、大人になった今、どんな人が太りやすいか?ですが、ひとつ大きな要因が体にある「脂肪細胞」です。ごく最近までは脂肪細胞は食事でとった脂肪や体の中で糖質などから生合成された脂肪のうち余剰のものを蓄積するがたらきだけをする細胞と考えられていました。近年、その研究が進み、脂肪細胞からいろいろな内分泌物質(ホルモン)が分泌され、動物(ヒト)の摂食行動や熱産生をコントロールする働きがあることがわかってきました。その働きの善し悪しで、肥満の体質に関わるのではという研究がいま、盛んに行われています。

一方、脂肪細胞の数が問題になります。成人期までに脂肪細胞の数というのが決まってしまうといわれています。200億とも300億ともいわれています。しかし、幼少期に肥満の時期を過ごした経験のある人(大人になった今、たとえ細いヒトでも)は、その脂肪細胞が他の人よりも多いということがわかっています。ですから、今までに、過去一度でも「肥満」の経験があるひとは要注意です。過食をしないとか、食事の時間を守るとか、間食はしないとか、寝る前には食べないなど、健全な食習慣を過ごさないと太ってしまう危険性が高いということがいえます。では、今まで太ったことのないひとは太らないのでしょうか?

最近の研究で今まで大人になったらその数が増えないといわれていた脂肪細胞なんですが、持続的に過食を続けていると、ある時増殖を始めるということが明らかになりました。ですから、「俺、太らないから・・・」と安心して乱暴な食習慣を続けていると取り返しのつかない結果になってしまいます。

「腹八分目は医者いらず。」

「腹も身のうち。」

といいます。気をつけましょうね。