肝臓を守るために

GAYであれ、ノンケであれ、お酒が好きな人はちょっと心配な肝臓。最近は、肝臓の移植なども行われるようにはなっているんですが。

肝臓はふつう、体の奥の方にあって触知する事がで来ません。横隔膜の上で右肺の奥にあります。その働きは「化学工場」です。必要なものを生産し、不要なものを、無毒化します。

まず、アルコールですが、そのものは無毒なんですが、アルコールが代謝されたアセトアルデヒドというものがいけません。お酒の強い人はこのアセトアルデヒドを代謝する「アルデヒド脱水素酵素」の活性が強いのですが。

お酒を飲んでも顔も赤くならず平気な顔をしている人がいますが、元々体がアルコールに強いので、このひとはアルコール肝障害にはなりません。しかし日本人にはこのタイプは少なく、10%程度といわれています。このタイプの人には休肝日は不要です。

次にお酒を全く飲めない人。かつ、訓練しても強くならなかった人(まさに、この僕が当てはまるのですが)そのひとは、体に対する障害は強くでるのですが、元々飲む量も頻度も少ないでしょうから問題ないと思います。

さて、問題は「昔な弱かったけど、今は強い人」と「飲めるんだけど、顔が赤くなる人」です。この人は、元々はアルコールに対して体は適応しておらず、アルコールそのものの刺激によってアルコールを代謝する一連の酵素が誘導されたと考えられます。顔が赤くなるのは、そのときは有害なアセトアルデヒドが体の中にあるわけで、それが体内の各所に障害を与え、特に肝臓には負担を強いてしまいます。

といっても、全く飲んでいけないわけではありません。適量であれば問題ないし、休肝日を週に2度くらい設けていれば問題ないと考えられます。

もう一つ問題は食事です。脂っこいもの、甘いものも好きな人は往々にして脂肪肝(過剰な脂肪が肝臓にたまる病気)になってしまいます。検診などで、γGTPという数値が高いと指摘されてしまった人は要注意です。

・・・すべて「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。