便
便は健康のバロメータ。いろいろな情報を知らせてくれます。便の3分の1は食べ物の吸収されなかったもの、残りが腸内細菌の死骸や腸の垢だといわれています。便の独特の色は肝臓から胆嚢に蓄えられた胆汁によって付けられた色(その成分のビリルビンというものの色です。元々は脾臓で処理された赤血球です。臭いは食べ物の繊維質など未消化のものが腸内細菌によって醗酵したもの。程々のにおい?は正常なのですが、後述する便秘の時などはほんと死ぬほど臭いときがあります。(笑)逆に言えば、悪臭がするときはお腹の調子が悪いのです。

まずは排便回数。
通常1日あたり1回か2回。動物には「胃・直腸反射」という仕組みがあって食べ物が胃に食物が入ると直腸の排泄運動が始まるのでひょっとしたら食べる度にトイレに行く人がいるかもしれませんが(実はこの僕がこれに近い)全くの正常。よく、サファリパークなどに行くと、餌を食べながら排便をしている動物(特に草食動物)を見たことがある人も多いでしょう。

ところが、便秘というやっかいな病気があります。僕には信じられないのですが、 「1週間なんて当たり前。月に2,3度しかトイレに行かない。」 なんていう人が少なくありません。 まず便秘にならないようにするには、排便を我慢しないことが大切です。どんな状況でも「でるものは出す。」その姿勢が大切。どんなに大好きな彼氏の前でも、遠慮などせずどうどうとトイレに行きましょう。

次に規則正しい生活。内臓は自律神経による支配を受けているのであまりに不規則な生活をしていると、お腹も昼なのかよるなのか分からなくなってしまいます。それと繊維成分の多い食事、程々の水分、脂肪分の摂取を心がけることです。さらに排便の習慣をとること。朝、出ようが出るまいが朝食後、トイレに行って一定の時間頑張ってみるのもたいせつなことです。(出ないからといって、気にすることもないのですが)

便秘になってしまったら・・・これは力ずくでも出さなくてはいけません。

まず、市販されている便秘薬ですが、習慣になる可能性(つまり、薬を飲まないとでないとか、だんだん薬が効きにくくなるとか)もあるのですが、致し方ありません。それと、少量からではなくく、最大量から始めるのがこつです。(薬に入っている注意書きには少量から試すように書いてありますが)たとえば「成人一日1〜2錠、最大4錠」と書かれているときは、4錠から飲み始めましょう。それで、普通に出でれば、4錠を続ける。4錠だとお腹が痛くて仕方がないとか、昼間ずっと便意があるなど「効きすぎている」というときは減量していくといいです。

それと、薬を飲む時間、トイレに行く時間を習慣づけること、そして、朝、必ず食事をして(できれば起きて直ぐ冷たい水や牛乳を飲んでお腹を刺激する)トイレに行くという習慣を身につけることです。

さて、排便回数が長くなってしまいました。

次は色です。

正常な色はご存じの黄金色(笑)もし、黒色便(ほんと黒い)や血の混じったような赤色便が続くようであれば、要注意。消化管の出血(消化性潰瘍や消化器ガンであることがあります)特にこのとき、貧血の症状があるときは、速攻で病院へ!また白色便(バリウムを飲んだ後のような白い便)がでるときは、肝臓疾患であることが多いです。(参照:肝炎の項目)前述のように、便の色は肝臓で作られた胆汁の色ですから、肝臓か、胆嚢、胆管などに異常が起こって締まっていることがあります。この場合も速攻で病院に!

後、堅さですが、少し熟したバナナ位が良いとされています。いちいち触る訳にもいかないのでyくわかりませんが、あまり堅い便が続いていると便秘の前兆かもしれません。逆に柔らかい時はやはり水あたりなどのこともあります。経過観察が必要でしょう。

必要以上に神経質になる必要はないですが、快便であることは健康である証です。