C型肝炎

C型肝炎が発見されたのはごく最近で、最近まで「非A非B型肝炎」といわれていました。というのも、明らかに輸血などによって感染し、肝炎の所見があるもののなかなかウイルスが見つからなかったためです。

このC型肝炎のウイルスは非常に小さく、また、感染しても。A型・B型肝炎に比べウイルス量が少なくその発見が遅れてしまいました。

このC型肝炎の感染力はA型・B型肝炎に比べて少なく、感染経路は血液といわれています。感染者は過去に手術歴があり、そのときの輸血が原因となっているといわれています。

セックスによる水平感染は少ないといわれていますが、全くないわけではないので、夫婦間で、片方の配偶者がC型肝炎陽性の場合は注意が必要です。

さて、この肝炎の問題点は、多くの場合で、慢性化を起こしてしまい、肝硬変・肝臓癌になってしまいます。今の肝臓癌の原因の多くはこの慢性C型肝炎だといわれています。

さて、その治療法ですが、インターフェロンというものが有効だとうことで今、治療の中心になっています。しかし、すべてのC型肝炎で有効というわけではなく、ウイルスのタイプもよっては無効なことがあったり、ウイルス量が多い場合には無効なことが多いです。今も、その有効な使用法が研究されています。

輸血によって感染すると書きましたが、今では、その心配はありません。昔なかなか見つからなかったウイルスですが、今では検査試薬が開発されて、感染血液は廃棄されますので、その心配はありません。