December in 2007

31日(月)晴

冬の嵐

日付が変わろうとしていたころ外は冬の嵐。Kenjiとも大嵐(苦笑)

他愛のない痴話げんかといえば痴話喧嘩。犬も食わない夫婦喧嘩(照)とはいっても、本人同士は未来をかけての一大事であるのは間違いない。

"真実"と"事実"。同じように思いがちだけと本当は全く違う。きっとこの違いが分かる人は僕と同じくらい屁理屈が好きな人なんでしょうね(笑)

"事実"は二人の間に認知しているできごと。知らなくてもいい"真実"もある。そこが"真実"と"事実"の違いだと思う。"真実"と"事実"が一致していれば、なんの問題は生じることはない。知らないことを知らないままに済ますことできるのであれば、なんの問題はない。また、知っていても一切気にしないほど心の広さがあれば別だのだが、それほど僕の心は広くないので多いに困る。

そんな嵐が起きる予感のある29日の夜、東京からKenjiがやってきた。

僕の頭の中には、今知り得ている"事実"を"真実"との照合をすべきかどうか、迷っていた。そして、その夜、照合してしまった。当然のことながらKenjiは "No" その言葉を発するときのKenjiの目。"真実"を語る目をしていて欲しかったが、残念ながらそうではなかった。

僕の様な仕事をしていると、相手が発する言葉の表面ではなく、いつも「本当は何を言いたいんだろう?"真意"は?"真実"はきちんと表現されているか?」などと思いながら聞いてしまう。目は口ほどにものを言うとはいうが、まさにその瞬間だった。彼の口から"真実"は語られなかった。

結局、29日の夜の問題は一夜明けた昨日まで引きずってしまっていた。

テンションがあがらない、昼過ぎに起きて、ご飯をつくる。本当なら昼過ぎから動き出して買い物行って夕方からはUSJもありかななんて思っていたんだけど。大きな予定変更。

本当なら、こう考えるべき。つまり、"真実"がどうであれ、もう済んだこと。Tooruがそうしていたように、気にしなくていいんだ、Kenjiは僕のところに帰ってくるんだって思うように頑張ったけど、僕はTooruみたいな広い心は持ち得ていない。Tooruと僕との大きな違いがそこにある。僕は何があってもTooruのところにしか戻るところはなかった。それをTooruはそれを確信していた。だから何があっても泰然自若にいつも僕の帰りを待っていた。

じゃ、「何があってもKenjiは僕のところに戻ってきてくれるのだろうか?」

確信が持てない、そう不安。その不安が知らない方がよい"真実"を無理矢理引き出させてしまう。そして"事実"と照合し、その違いを指摘してしまったたときに彼は帰ってこなくなってしまうのではないかという不安がさらに募ってしまう。止めておけばいいのに・・・と心はつぶやく。それでも怒りがその言葉に耳を貸さない。元はといえば僕の器の小ささ。度量のなさがそれをさせる。

ただ一つだけ確実なことがある。それは。"真実"はいつか白日の下にさらされるということである。

そして今日いよいよ日付が変わってしまった。
結局、二人の思いをぶつけ、すべてではないが"真実"を白日の下に晒し"事実"とすることになった。激しく魂がぶつかってしまって、きっと二人とも傷ついてしまった。

それでも今はそのエネルギーがプラスに転じて、事なきをえた。
その後、お互いの肌を重ね、その傷をお互い癒しながら・・やっと仲直り。
今は、僕の大好きなKenjiが真横にいる。そんなことをしていると今は大晦日の午前4時になろうとしている…そろそろ寝ないと、Kenjiの明日が大変になってしまう。

今は、大好きな優しいKenjiに戻ってほっと一安心ってところです。横でこの日記を書くのを眺めています。

Kenjiは明日の正午便で帰京して夕方からは年越しの仕事。その頃僕は父の形見の和服を着て初詣に行っているのでしょう。外食産業に勤める彼。みんなが遊んでいるときは忙しいのが常。彼にしてみたら「せっかく大阪に来たのに…なんだよたけちゃんのむすっとした大人げない態度は!」理不尽さや怒りすら感じていたかもしれない。

この2泊3日の出来事が単につまらん痴話喧嘩で終わるのではなく、これからの僕らの未来に生かされ、そして、Kenjiの心に留まってくれたらいいんだけどとただただ思う。

喧嘩しても「大好きだよ、たけちゃん。」なんだかいつもこの言葉で火を消されてしまうんだけどね(笑)そのときに触れ合う唇が今までの緊張を解いてくれる。

さて、2007年、最後の日記となります。皆さんにとってどんな一年でしたか?絶望の2006年が終わり、そして、2007年。ちょっとした偶然と、ちょっとした勇気と多いなるスケベ心のおかげで、Kenjiと知り合うことができました。

年の割に大人だなという側面と、歳の通り若いな子供だなって思うことが混在するちょっと難易度高めの恋人なんだけど、時折来る嵐をかわしつつ、うまくやっていけるような気が少しだけしてきました。それはKenjiは、単なる恋人じゃないからです。大げさな書き方をすれば、Tooruが逝った後、ただ生きていればいいという心から、また「どきどきする心」を思い出させてくれたのがKenjiです。悩んだり、泣いたり、笑ったり、怒ったりするのも動く心があるから。Kenjiと出会えなければ、心は凍てついたまま、きっと動くことはなかったんだろうな…Kenjiに出会えさせてくれた神様に感謝。そして、偶然と勇気とスケベ心に大きな讃辞を・・・(笑)

2008年がこの「小さな空 〜CORAZONと愉快な仲間たち〜」ご覧頂いている皆さんにとってよい一年でありますことを

Thank you for your everything.
I wish you have a happy new year.

27日(木)晴

暇って…

暇というのは、忙しいより困る。何もすることがない。何をしようとも思わない。余計なことばかり考えてしまう。

ハードディスクレコーダーにたまっているTVを見たり、ゲームしたり。そんなの直ぐ飽きてしまうわ。

さっさと寝ることにします<まだ、11時だけど。

26日(水)晴

冬休み

先週金曜日から16連休消化中です。23日〜25日は、東京でKenjiと一緒に過ごしていました。

きっと仕事だろうと思っていたKenji、予期せぬ休みが取れて、イブは一日一緒に過ごしていました。(ちょっと僕の方が体調を乱してしまったんですが。)買い物をして、2度目のサンタさんがKenjiにはやってきて、でも、おしゃれなレストランって訳にはいかなかったので、ホテル近くにある居酒屋さんへ。

素敵な時間でした。

知り合って7ヶ月。付き合い始めて3ヶ月。遠距離とは思えないくらい会ってはいるけど、それでも二人とも寂しがり。…Kenjiの気持ち、僕の気持ち少し落ち着いてきた感じがする今日この頃です。

18日(火)晴

あと2日

会社に入って21年目。今年はリフレッシュ休暇取得の年です。夏のロンドンはそれの半分を使って行ってきたのですが、残りの半分、年末にまとめて取得することにしました。

今年は明日と明後日で一足早い仕事納めとなります。

最初は、香港でクリスマスを過ごそうかなと思っていたのですが、一人で行くのもなんだか寂しく、実家と東京でそれを過ごそうかと思っています。

来週のクリスマスイヴ、最初は仕事かなと思っていたKenjiだけど、朝からフルタイム、フリーになったんだって。真っ白なダウンジャケットを着た、まるで雪だるまのようなKenjiと一緒に世の中の恋人達に紛れて、X'masの街を歩いてこようかと思っています。

16日(日)晴

笑顔

仕事が終わってから僕が泊まっているホテルにKenjiがやってきました。顔には疲労の陰が。よほど疲れていたのでしょう、お風呂に入れて横になったとたん、寝入ってしまってました。

僕は、そんな時間に眠くなるはずもなく、しかたなくMacで眠りの神様が降臨するのを待っていました。

2,3時間してからベッドへ。そしたら大きな体を僕の近づけ、甘えながらなんだか不安そうな声で甘えきました。

ここ数日の僕の心の乱れを感じていたらしい。
「ずっと、一緒だよね。」って言って僕の体にしがみついてきた。

今日は、二人で東京フォーラムでやっていたミュージカル・RENTを見に行きました。「どうだった?」って聞いたら「おもしろかった。」って。

小学生の日記みたいな答えしか返ってこなかったけど、きっと何かを感じてくれたと思います。ミュージカルが終わるとまた仕事に向かっていきました。そして、昨日とは違って、その顔には、僕の大好きな笑顔が戻っていました。

僕が笑っていると、彼も笑ってる。
そんな当たり前のことにやっと今頃気がついた。

15日(土)晴

コンタクトレンズ

大泣きしたら、ずれるんだね、コンタクトレンズって。
12日(水)雨

やっと週の折り返し

なんだか今週は長く感じます。昨日、昼間に滋賀県・大津に行ってきたんだけど、その仕事が終わってしまうと、なんだか脱力。

来週も出張3連発が入っているんだけど、それは、そんなに負担でもないので、既に気持ちはお正月?!(苦笑)

ドリカムの新譜を買いました。AND I LOVE YOUっての。僕の音楽の基本線はALICE、谷村新司ですが、10年以上前に一緒に時を過ごした人に教えてもらった音楽がDREAMS COME TRUEでした。

音楽系のニュースにもなっていたのですが、ボーカルの吉田美和さんのご主人が急逝。今回のアルバムに1分52秒の短い、素敵な唄が入っています。アルバムタイトルにもなっているAND I LOVE YOU。

Tooruから「今から帰るね」ってメールが来なくなって一年半。美和ちゃんが唄にしたけど「長い旅」に出かけているだけのような気が時々します。

Kenjiは今日も仕事で頑張ってる笑顔で彼の仕事上がりを待っていてあげたいけど、今日だけは・・・。今度は、Tooruが好きだったケーキを買ってお墓参りに行くね。

11日(火)雨とか曇とか

眠れない夜

実をいうとここ1年くらい入眠障害。寝入ってしまえば起きることはないんだけど、睡眠導入剤を飲まなければ、きっと朝方まで眠れないんでしょう。

薬を毛嫌いするより、しっかり考えて飲めばQOL(Quality of Life;生活の質)を維持できるので、飲むこと自体は抵抗がないのですが。

プライベートのこと、仕事のこと、今のこと、将来のこと。悩んでいるわけではないけど、漠然とした不安があったりします。何も考えず無邪気に生きていける訳でもないからね。

考えても答えが出るわけではないし・・なんて考えながらまた夜が更けていきます。

9日(日)晴

日曜日の夜

時計の針が午前2時を指そうとしていた。
「お休みなさい。」
Kenjiが電話を切る音を聞くのが嫌で、急いで通話終了ボタンを押してしまう。

年を重ねても恋の仕方に進歩はなく、いつも精一杯な僕。それでも日曜日の夜はなんだか寂しさが募る。お昼過ぎまで一緒にいたのにね。

大きな体に真っ白なダウンジャケット着ていると雪だるまに見えてしまうKenjiを姿を思い浮かべながら・・お休みなさい。

5日(水)晴

寒さ

寒くて長い夜。恋をしていなければ、何にも感じない夜も、なんだか時計が進むのが遅く感じてしまう。やっと週も折り返し。今週は、殊更、早くKenjiの元気な顔を見たい理由があったする。

この冬、一番の寒さだというニュースを見ながら、彼のことをぼんやり考えていたりする。こんな寒さだというのに、仕事柄、12月は毎日遅くなってしまうみたいだ。

彼の凍えた手を温めて、そして、ぎゅっと暖めてあげたい、そんな夜。

4日(火)晴

夜長

部屋を暖かくしながら、こたつに入り、蜜柑を食べて・・。

関西ではそんなに冷え込んではいないけれど、ニュースでは北国の雪を伝えています。

Kenjiは今(23時位)、仕事が終わって家に帰る途中の様です。たった2週間会えないんだけど、さびしんぼ一杯。僕も同じなんだけどね(照)

ちょっとした冷え込みも、Kenjiがプレゼントしてくれたカシミアのマフラーが僕の首の回りに巻かれるための演出に思えたりします。本人には確認してないけど、友達と買いに行ったって言ってました。お店を眺めながら、一生懸命探している姿が目に浮かびます。

寒い冬も大好きな人を思えば、ちょっぴり暖かいかも…。