August in 2007

31日(金)晴

Stratford-Upon-Avon

シェークスピアの故郷として有名なのかな?僕は数年前まで、知らなかったけど。

以前、マイバスのツアーで来て、そのときにロイヤル・シェークスピア・カンパニー(RSC)のことを知り、ここでシェークスピアのお芝居を観たいって思ってました。そして、去年、本当ならTooruと一緒に来る予定でした。

到着してすぐ、BOXOFFICEへ。一番後ろの席が一枚空いているだけだって言われて若干しょんぼり(実際は、前の方にもちらほら空席が。終演後、バス2台が迎えに来ていたので、その団体が押さえていたんでしょうね)。値段は8£(=約2000円)。安い!

演目は" Twelfth Night"(←なんじゃこれ?)

こう見えても、シェークスピアなんてロミオとジュリエットくらいしかしりません。(この前、タッキーと長澤まさみでTVドラマやってたでしょ?)
あ、 "To Be or Not to Be"の台詞で有名なハムレットも蜷川幸夫演出、真田真之出演のをTooruに連れられて見たことがあったっけ?でもこの" Twelfth Night"って???え、どうしよう??

慌てて部屋に帰って、ネットであらすじ勉強。インターネットというのは便利なものです。夕方、まだ陽が落ちきらないのStratfordを歩いて劇場に向かいました。

一番のメインの劇場のロイヤル・シェークスピア劇場は工事中。COURTYARDという劇場(もうひとつSWAN劇場というのもあるんですよ。)でした。

7時過ぎに着くと既にたくさんのひとがHALLにいました。

そして、劇場の中にはいるとなんだか懐かしい匂いがしました。

そう、「劇場の匂い」です。10年前、初めてTooruが演出をしたお芝居を見に行ったとき同じ匂いがしました。ベニヤ板となんだか埃っぽいにおい。そして空気はきまって乾燥してる。

Tooruが横にいたらきっとなんだかんだ喋り始めているに違いありません。あらすじなんて聞いたら機関銃のごとく喋り始めたでしょう。そんなことを思っているとメイドの格好をした女優さんが数名、掃除を始めています。もう、お芝居は始まっていました。

正直、英語のわからない僕には、細かいところ全然わかりませんでした。途中、記憶もなくなりました(笑)…そんなこんなで休憩込みで3時間15分。終わったら23時前でした。

舞台を見終わってTooruならなんて言ったんだろう?おもしろかったっていうかな?彼なら「勉強になった。」ってまず言うんだろうな、なんて思いながら、ホテルまでの夜道を一人で歩いていました。

明日でこのイギリスの旅も終わりとなります。今、PCの横にはとびきりの笑顔の彼の写真があります。やっと連れてきてあげることができたって思います。

やっと1年。彼のことを思うと今でも涙が出てしまうけど、彼の分まで生きる。何かを感じながら、生きていこうって思います。

29日(水)晴

11年前の疑問

昨日はCambrigeに行ってきて、夕方はMamma Miaで踊ってきたりしたのですが、そのことは、まとめてUPするとして、今日の昼間のLes Miserableから…

そもそも僕がこんなにロンドンばかり来ることになったきっかけは、11年前のロンドン訪問。仕事にかこつけて休暇をもらって5日間ロンドンで遊んだのが始まりでした。まだまだ電子メールなんてなかったころ。到着して実家に出した絵はがきは、僕の帰国と同時くらいに着いたような感じです。

チケットの取り方もわかりませんでした。どこかのチケット屋に飛び込み、日本で見たことがあるLes Miserableを買いました。

地図を片手にPALACE THEATRE(イギリスは'RE')へ。日本で見たのと同じ舞台だったのを覚えています。…今日もそうでしたが、休憩を含めて3時間に及ぶ公演時間でした。終わったらたしか11時前。

ホテルに向かう地下鉄の中、ジャンバルジャンの人生は、幸せだったかなという疑問…数年前にも一度、レミゼは見たのですが、そのときはなにも感じることなくおわりました。

今日、横のおばさん(かなり重量級)が、お菓子をぼりぼり食べている音も途中から気にならなくなりました。(しかし、始まりから最後まで飴やらガムやらずーっと口を動かしていたわ。太るのもしかたがない。)

舞台下手には、あの2つの燭台。愛する娘夫婦に看取られながら、先に逝った妻に導かれながら天国へ…。舞台奥から、革命で命を落とした同士が現れます。

"Who am I ?"の自問に答えるような最期でした。ジャンバルジャンはジャンバルジャンとして最期まで生きた。そして、その生き方を最期まで貫くことできて幸せだったのだろうと。

原作を特に読まずに大外れのコメットだったら笑ってください(苦笑)。…Tooruの分まで幸せな時間を過ごさなくてはって、改めて思いました。

27日(月)晴

晴天のロンドン

昨日は定刻にLHR(ロンドン・ヒースロー空港)に到着して、地下鉄を乗り間違えたりはしたのですが、無事、チャックイン。数年前に泊まったことのあるホテルなので、最寄り駅のEarl's Courtからは迷わず来ることができました。

今朝は遅めの朝ご飯。劇場のBox Office(チケット売り場)は正午から空くので、ホテルをでて、まず向かったのは、お約束のBIGBEN。再会の挨拶からです。

なにも変わらない佇まい。何年も前からあるんだから僕が来てからも変わるはずもありません。

BIGBENが近付くにつれて、Tooruのことを思い出してしまいました。Tooruとはロンドンには2度一緒に来ています。最初の時はこのあたりを歩いたとき、けんかしちゃったな、一昨年の時はけんかだけはしないぞなんて誓いながら来たっけ。London Eye(英国航空BAが作ったでっかい観覧車)を眺めているとそんなことを思い出しました。一昨年、パリからの帰りもここに二人で立ち寄りました。遅かったけど、夜景が見たくて。くたくただったけど、とても綺麗でした。

そんなことが数秒の間に目眩く(めくるめく)走馬燈の様に頭の中を巡りました。テムズ河を眺めながら、「とおる・・」とつぶやくと思わず大泣きしてしまいました。

一緒に来たかったね、Tooru。

サングラスをしていたので、泣いていたのはばれなかったと思うけど(苦笑)

London Eyeの近くには水族館やDaliの常設の美術館がありますが、そこの近くでSTARWARSのエキシビジョンがありました。ロンドンにまで来て、見る必要もなかったのですが、16.5£(約4000円弱、めっちゃ高い!)を払い、のぞいてきました。

等身大のダースベーダー卿。クローンの兵士の格好をした警備員などなど。映画に使った模型などの展示が中心でしたが、大人も子供も大喜び。日本にも来るんだろうななんて思いながら、劇場のBOXOFFICEへ向かいました。

昼公演を含めて、今回は4公演。値段、あがってましたね。オペラ座の怪人45£、レ・ミゼラブル=55£、SPAPALOT=55£、MANMA MIA=52£、合計したくありません。値段は、劇団四季と変わらなくなってしまいましたね。中身は違っててほしいんですが。(1£=240円くらいで計算してみてください・・・めっちゃ高い!!)

これで、ロンドンの予定立案は、完了かなという感じです。明日は。夜7時半からMAMMA MIA。郊外まで電車日帰りを敢行しようか、地下鉄に乗って、ロンドンの外れに行ってこようか思案中です。

さて、ぼちぼちファントム(オペラ座の怪人)に会いに出かけてきます。

24日(金)晴

さて、ロンドンへ

明日、成田へ移動して、明後日のANA便でいったい何度目だろう?ロンドンへ行きます。

さて、今回の予定ですが26日(日)の午前便(ANA)で成田からヒースロー空港へ。26日同日の夕方、到着です。そのまま、ホテルにチェックイン。30日にチェックアウトした後、今度は、ストラットフォードへ。そこで2泊。

9月1日(土)、ヒースロー空港から成田へ。

今回もメインは夜のミュージカルです。水曜日を挟んでいるのでロンドンで4公演を見られるかなと思います。ストラットフォードにはシェークスピア劇場があります。(ここは、シェークスピアのふるさとだと言われています)まったく見たことも、本を読んだこともないのですが、居眠り覚悟で見に行きます。

11年前(1996年)に初めてロンドンに行ったときには、電子メールなどはまったくなく、到着して出した絵はがきが、帰国と同じ時に着いていたりしました。今は便利になりましたね。むこうのネットカフェもあるし、Macを持って行くので部屋にネットが通じれば、リアルタイムでメールも可能です。(ロンドンのホテルはネットができるところを予約しています。)

どんな気持ちでロンドンの街を歩くことができるんだろう、って思います。Tooruと歩いたテムズ河のほとりを今年は一人で歩いてきます。

穏やかに静かにわくわくしながら、出発を待っています。

12日(日)
恨めしいくらいの晴

お盆休み

今、大阪・伊丹空港のANAのラウンジです。程よく効いている冷房。少し離れたところでは、夏の甲子園の歓声をテレビが伝えてくれています。しかし、今年の夏は暑い。今日の装いは短パンにハンティング帽、紫外線避けのサングラスなんて、ちょっと強面?イカニモ系の面構えだったりします(笑)

今年は梅雨明けが遅く、きっと真夏がずれているんでしょう。とすると、お盆が過ぎると少しは涼しくなるのが普通なんだけど、きっと、8月いっぱいはこのままなのかな、なんて思います。大阪で昨年の2倍くらい発生している蝉(クマゼミ)の声も未だに元気がいいです。

今日から5日間ほど東京に行きます。さして目的がある旅でもなく、Tooruの墓参りには行きたいななんて思っていたら、もう15年位のつきあいになる友達から電話があり、ご飯に行こうなんてことになりました。横浜の中華街にGOです。

時間というのは容赦なく進みます。しかし、あっという間に時間がたち、時間薬という万能薬で少しずつ心が癒されていくのは今回も例外ではないようです。ふいに落ち込んでしまうことがないわけではありません。でも、そんなときには、「タケシは幸せになってね。」っていうTooruの声が聞こえるようになってきました。

東京では、ちょっと買い物もしなくちゃ。あと10日あまりで2年ぶりのロンドン旅行です。1日のうちに四季があるというロンドン。長袖のシャツと、折りたたみ傘を忘れると痛い目に遭います。今年は後半の3日はストラットフォードに。以前は、バスでの日帰り旅行に行ったけど、今度は滞在して、シェークスピア劇場に行ってこようかと思ってます。

ロンドンでは、例によって、ミュージカル三昧。この前、大阪で見たヘアスプレーも見てこなくちゃ。・・・小デブな女の子がヒロインのアメリカン・ミュージカル。最近ブロードウェイは、こういう1960年代のものがはやるのかもしれません。

そろそろフライト!では!