うちの部は四国までカバーしています。で、今日は、高知県西部・四万十市(旧 中村市)に来ています。
四万十川で有名になった町なのでしょうか、名前は前から何度も聞いていたのですが、こちらまで足を伸ばしたのは初めてでした。その旅の途中の一コマから。
伊丹空港から高知龍馬空港へ、そこから高知駅。JRの特急まで約1時間ありました。遅めの昼食を済まし、汽車(電化されていない!)の到着を待っていると、反対方向に向かう特急のドアのところに、シンデレラしている…たぶん、遠距離恋愛の男女かな…若い(20歳そこそこ)カップルが居ました。
離れたところに座りながら、そっとその様子を見ていました。まもなく、岡山行きの特急が到着。残酷にも時計が進んでいきます。
発車のベルが鳴っても必死に笑顔を作っている彼女。でも扉が閉まった途端、かわいい笑顔が涙とともに崩れていきます。窓越しに涙を拭いながら手を振る彼女。彼氏も最初は恥ずかしげに小さく手を振っていたのですが、動き出す列車を追いかけながら、最後は飛び跳ねて体全体でバイバイをしていました。…そして、彼もそっと涙をぬぐって。
高知とどこの遠距離恋愛なんだろう?次に会えるのはいつなのかな?なんて要らぬ詮索をしながら、彼らの寂しさをよそ目についつい微笑ましく思ってしまいました。
恋って良いね。そんなことを思いながら、程なく到着した中村行き(四万十方面)の特急を待っていました。
中村まで約2時間。お昼前に会社を発ったのですが、もう5時を回っています。中村駅から、仕事場のホテルまでの数分、話し好きのタクシーの運転手さんからこの中村の町の歴史を教えて貰いました。運転手さんの話だと応仁の乱を逃れてきた京都の関白・一条家が作った町…土佐の小京都らしいです。京都を模して作った町で、大文字山もあれば、祇園も鴨川もあるって。町名にその名残があるそうです。
一度、ゆっくりと訪れてみたい町がまた一つ増えてしまいました。今度、恋人ができたら、誘ってみようかな、と。
明日は、朝の特急で高知に戻り、夜まで暇つぶし。夜、高知でまたまた仕事です。大阪には土曜の飛行機です。
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