悪い予感というのは当たるものです。金曜日東京に来るとき、自分で見ても怖い形相で飛行機に乗っていました。あまりいい旅にはならないって、シグナルが出ていました。
Sato(mixiではStr)サトル、っていいます。サトルとは、恋人の関係は7月の末に終わりでも、まだお互い思いは残っていました。恋人じゃないけど、限りなくそれに近い関係、そういう関係が僕に転勤がなく、ずっと東京いれば、今回のようなことは起きなかったのでしょうが。
土曜の朝、サトルは帰ってきました。そして
「○ちゃん、俺は、前に進もうと思う。だから…」
聞くと、今、好きな人が出来たわけではないようです。しかし、大阪に行ってしまった僕と今のような関係を続けていては、それに踏み出すことも出来ないっていうのがサトルの結論でした。
「ごめんね、俺を恨んでもいいよ」
今回は悲しくて涙が出ました。でも、中途半端な気持ちでいるよりは、ひとつひとつ結論が出た方がすっきりするものです。
今回の上京の目的の映画を、土曜日に見に行ってきました。(Swing Girls、おもしろかったですよ)7月の繰り返しでした。1回目に別れたときも、その3日後に、同じ映画館で、映画を見ました。映画を見た後、何か話したそうな彼。でも、一緒にいると、僕の心が堪えきれないようなきがして、サトルをおいて、和也君(2年前にmetoと別れる切っ掛けになった人:苦笑)と一緒に食事をしてきました。
2年前、生まれて初めて、2つの恋を一度に失い、ほんとに何も食べられなかったときも、焼肉だけは食べられたので、今回も焼肉へ行きました。
「たけしくん、食べてる?」
食べてる振りはしてたけど、いつもよりは少なく、気づかれてしまったようです。それでも、久し振りに美味しい食事をしました。
時間も遅くなってしまったのですが、まだ電車もある時間。電車でmetoの家に行こうと思っていたのですが、和也君が車で送ってくれるって…大阪出身の彼と話すテンポの良い楽しい会話が、傷ついた心を癒してくれます。
約1時間して、metoの家に到着。起きて待っててくれたようです。金曜の夜は、一睡も出来なかったのですが、metoのいつもと変わらぬ笑顔を見ると、どっと疲れが出たのでしょうか、metoの手を握りしめながら、朝までぐっすり眠ることが出来ました。
そして、今日。家主不在のサトルの家に行き、着替えなどを詰めて宅配へ出して、PCなどは、鞄に入れて、帰り支度を済ませました。そのまま空港に行こうかと思ったのですが、昨日もちゃんと話をしていなかったで、サトルにメールをしたら、新宿にいるとのこと。1時間ほど、お茶をしてきました。
昨日別れてしまったカップルのようなギスギスした感じは全くなく、土曜日みた映画の感想なんかを話して、そして、「サヨナラ」
「また来るよ」
って言ったら、彼は
「早く、次の出会いを探しなさい」
って。
「そんなこと直ぐには無理。」って。
空港からサトルにメールを書きました。
今回のサヨナラで、皮肉にも励ましてくれたのは、元彼(meto)と、そのmetoと別れる切っ掛けになってしまった和也君でした。きっと、サトルもこの二人のように、僕にとって、とてもとても大切な友達になるんだと思ってます。でも、それには、少し時間が必要だと言うことも理解して下さい。
…和也が言ってました。「恋をしようと思えば直ぐ出来る。恋人も直ぐ出来る。でも、友達はなかなか見つからない」って。僕もその通りだと思います。…またね、月末に来ます。
僕から「返す」とも言わないし、「返せ」とも言われないので、サトルの部屋の合い鍵は、まだ僕のキーホルダーにぶら下がっています。(サトルのことだから、忘れてしまっているだけのような気がしますけど。なので、これを読んだサトルが「返せ」っていいそうなんだけど:汗)
サトルのことをmetoや和也君のように、本当に大切な一生涯の友達に思えるようになったら、この鍵を返すことが出来るのかなと思います。
ひとりになったら、溢れてくる涙をどうすることも出来ないくらい弱い自分ですが、今は、頑張らないです。こんな弱い自分を愛してあげようかと思います。僕と同じように恋を失った人、もしそんな人がいたら、決して自分を責めないでね。
悲しくて酒に溺れてもいいと思う。(僕は、缶酎ハイ1本だったけど)、自棄を起こして落ちるところまで落ちたとしても、でも、それには限界があるはずです。…落ちるところまで落ちたら、上を見上げようよ。上がっていくしかないんだから。
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