つ ら つ ら と
今日は、平成14年11月17日。外は、冬の空です。ちょっと外に出たのですが、本当に寒いですね。ニュースでは、ここ最近では類を見ないほどの雪がスキー場に降り、初滑りを楽しんでいる人たちの様子を伝えています。

あと40日あまりで、九州旅行から始まった今年も終わりです。こんなにいろいろな出来事があるとは思いませんでしたが、いろいろな出来事は、自分自身の糧にしていきたいと思います。

そのなかでも、多かったのが、お葬式。それも、義理ではなく、心から悼み、悲しむお葬式だけで3度もありました。7月、僕自身、食事もほとんど出来ず、夜も眠れなかった時期に、会社の先輩が亡くなり、人目もはばからず、嗚咽を上げながら泣いてしまいました。

8月、僕の弟分、でんでんのお母さんの死。和歌山の青い空がとても印象に残っています。その後、彼は、昇進・転勤をし、京都から金沢へ。頑張っているようです。あのお葬式以来、彼からのメールの宛名は「○○兄貴」という宛名になってしまってます。たまに、仕事の用事があって電話で話すのですが、甘えん坊の声だし(笑)それが、ちょっとうれしかったりします。

そして、metoのお父さんの死。5年も付き合ったのに、彼を思いきり抱きしめることさえ出来なかったことが、一番辛かったですね。

久し振りに、恋愛小説なんぞを読んでしまいました。「恋愛中毒」この中に、

諦めると決めたことを、ちゃんときれいに諦めるように。
二度と会わないと決めた人とは、本当に、二度と会わないでいるように。
私が私を裏切ることがないように。
他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。

という一文があります。(日記にも書いてありますが)思いが残れば、なかなか出来ないことなのでしょうね。でも、「自分自身を愛してあげたい」って思います。少しは、自分の気持ちが傷つかないように、考え、動いていきたいと思います。

そして、「らしく」生きたい、と。

僕は、よくBirthday Card等に、「これからの一年、貴方があなたらしく、素敵な一年を。」と書きます。「らしく、生きる。」簡単なようで、なかなか出来ないことかもしれません。

よく「男らしく」「女らしく」といいますが、こんな話を聞いたことがあります。
元来「男」は弱いものだから、神は「力」を与えた。逆に「女」は強いので「力」を奪ったと。(僕たちゲイはどちらに属するのかなと思ってはいましたが)

本来弱い「男」に、「男らしく」生きるということを強いるのは、とても辛いことなのでしょう。それでも、男らしく弱音を吐かず、孤独と戦い、困難に立ち向かいって行く姿に共感を覚えます。だから、僕自身もそうありたいと思います。…なかなかできないから、こうやって、ホームページに書きながら、自分を鼓舞しています。「男は黙って勝負する。」なんて格好良いことは僕には出来ません。絶えず、自分を追い込んで、漸くなんとか、乗り切っています。せめて明るく、胸を張って上を向いて、前向きに。僕らしく、ってこうありたいと思います。

冬がやってきた東京で、色づいた街路樹を見ながら、「つらつらと」。

2002/11/17