2つのマック

関西人にとってマクドナルドのハンバーガーは「マクド」といいます。だって、
「 Mc.Donald」=「マク・ドナルド」
だったら省略形は「マクド」でしょ?(笑)だから「マック」というと「Macintosh」のコンピューターを指します。僕など、前後の脈略がどうであれ「マック」という言葉が入っていると話がPCに転換?という気がしてしまいます。

さて、この前、電車の中吊り広告に「2つのマックの値上げ」という見出しを見つけました。雑誌を買って中の記事まで確認はしていませんが、おそらくこのハンバーガーのマックとコンピューターのマックの値上げのことを報じているのでしょう。

マクドナルドは「平日半額」を辞めて土日も含めて全体の価格改定を行ったようです。不況下、半額を行って、顧客開拓を行ったものの昨年秋の狂牛病騒ぎで需要が冷え込み、最低限の利益の確保のため値上げをしなければならなかったと容易に想像できます。

もう一つのマック。Macintoshも2万値上げ。最近発表したiMACなのですが、液晶モニターのコストを理由に値上げをしたようです。しかし、それまで、満足な供給が行われておらず、買ってもすぐ手に入らなかったのですが、量産体制が整ったということも併せて発表しました。

バブルが弾けてデフレ不況になってもう何年なんでしょう。企業は生き残りをかけてM&Aを行い、その結果、リストラ。同時に、給与所得の減少。つまり所得が減ってしまうのです。とすると、購買意欲が原書してしまう・・。ものが売れないので、企業は、苦肉の策で、値下げ。信じられないほどの値下げが行われています。消費者の立場だけを考えられば、値下げはうれしいのですが、値を下げてもうれないのがデフレ。十分な売り上げが得られず、所得は減少。そうなると値下げをしても売れないという悪循環になってしまいます。

このふたつのマックの様にコストがかかれば、値上げをするというのがあるべき姿。反面、当然ながらその価格に見合う、良質な商品とサービスを提供するのが企業の義務といえるでしょう。こんな資本主義の原則が漸くよみがえってきました。

相変わらず低迷する株価と円安。

かすかではありますが、少し、ほんの少し景気回復の兆しが見えた様な気がします。