恋の始まりと終わり
「恋は、いつか終わる」
という言葉、どれだけの人が納得してくれるのかなと思いながら、書き始めています。

この前、ある25歳の子と話していたら、
「今まで、つきあったことってないんです。好きになった人とら、『さよなら』をするのが怖いから。」って言っていました。

僕の知り合いには近づいたり離れたりはあるものの、もう20年近くつきあっている人もいます。この初冬も一緒に海外旅行に行くって、先日メールを頂きました。しかし、こういう関係って、ゲイのカップルでは、きっと稀なケースだと思います。

かく言う僕とmetoとも、5年続いた「恋人関係」は去年、終わりました。
その後、いろいろあって、今では、なんだか説明できないような、でも、きっと世の中の他の誰よりも、僕はmetoのことを、metoは僕のことを理解し合っていると思っています。そこに、「恋愛感情」というものが存在しないだけなのだと思います。…きっとこんな関係も稀なのだと思いますが。

…metoのこと「好きじゃないの?」と尋ねられることがあります…彼のこと、僕は、きっと「好き」なんだろうと思います。

…でも、恋人ではなく、なんと言ったらよいのでしょう…。愛おしい存在であり、親愛の対象であるのかもしれません。親子にも、兄弟にも似た感情なのかもしれません。彼に、素敵な恋人が出来たら、身勝手なようですが、僕は、悲しいと思います。でも、そんな日がいつか来て、彼にも、もう一度、このドキドキする恋する気持ちを経験して欲しいと思います。

「恋は、いつか終わる」
たった数日、数週間、数ヶ月で終わる恋もあると思います。思いが残ってしまった場合、きっとそんな「さよなら」の後は、「さびしさ」しか残らないのかなと思います。

「終わってしまう恋でも」
相手と真正面に向き合い、唯ひたすらに、ひたむきに思い続ければ、その「恋」は、形を変えてお互いの心に、素敵な何かが残るのだと思います。

そして
「終わってしまう恋でも」
それが、「愛」に変わっていくのも少なくないと思います。それは、一生に一度しかない出会いかもしれないのです。

勇気をもって、恋をして欲しい、って25歳の彼には伝えてみたいと思います。