愛 し き 人
以前、恋には落ち、やがて、それは愛に変わり、情けが加わり、愛情になると書きました。
このごろ、「愛しい」という気持ちもあることに気が付きました。

どんな気持ちなのでしょう。まだ、僕が、それを正しく文章にするには難しいのかも
しれません。それでも、それを表せば、たとえば、その人と一緒にいてもいなくても、思いを馳せるだけで力が湧いてくるようなそんな思いかもしれません。

時に恋愛は、過剰な束縛を生み、それが、悲劇に繋がったりします。束縛するのではなく、
優しく、微笑みながら、包むような気持ちでその人のことを思う、それが「愛しい」という
思いなのかもしれません。

大切なもの、でも壊れやすいもの、そういうものは、いくら大切だからといってぎゅっと
握りしめると、壊れてしまいます。優しく壊れないように手のひらに包んであげる
…そんな感じなのかもしれません。

愛しき人が、頑張っている様子、それは、空を超えて、風に乗って伝わってきます。
それは、僕自身を勇気づけてくれます。

愛しき人が、例外なく幸せになること、それは、僕自身の幸せでもあります。

愛しき人…そんな存在なのかもしれません。

2002年7月21日