20年ぶりの恋人に会いに、武道館へ。
朝から、何となく落ち着かなく、時計ばかり気になっていました。

そろそろ出かけなきゃ!と思って飛び出すと、選挙の街宣車が目の前を通過しました。
「そうだ、今日中に不在者投票をしないと行けない・・・。」
次の日曜日は沖縄で投票に行けないのです。

大慌てで投票を済まし、地下鉄へ。

九段下の駅に着くと、僕よりはやや年上の人たちが、流れを作っていました。

そう今日は、ALICE LIVE 2001 - WE ARE HERE - の日なのです。

20年前の夏も暑かった記憶があります。突然の活動停止宣言。事実上の解散。
「半年前に行ったコンサートでは解散しない。歌い続けるっていうてたやん。」
と裏切られたような気持ちさえしました。今のようにオンラインでのチケット販売のないあのころ、始発で都心に向かい、プレイガイドに行くと、すでに長蛇の列。朝の6時半に列の後半に並び、整理券をもらったのが、午後12時半。実際にチケットを手に入れたのが夕方6時。

あれから、20年なのです。

今年の1月17日、神戸での復活コンサート。そして、この日が武道館。すでに発売になっている新譜と神戸でのビデオを買い、metoへのお土産の携帯電話ストラップを買って・・まるでこれほど高揚した気分も20年ぶり。そんな思いを抑えながら、スタンドへ向かいました。

「散りゆく花」というアリス初期の曲から、それこそ懐かしい曲のオンパレード。
やっぱり、「遠くへ汽笛を聞きながら」は堀内孝男のボーカルがよい。
チャンピオンのコーラスは、谷村&堀内がよい。
キンちゃんのパーカッションじゃなきゃ!彼のソロの「あなたがいるだけで」は絶品。

谷村新司のコンサートに行っても、雄叫びを上げたりはしないのですが、今日は、のっけからのりのり。歳を忘れて、立ち上がって踊っていました。

Sometimes, somewhere, and Somehow
・・・いつかどこかで、そして、どうにかして・・・

「出会いは素晴らしい、再会はもっと素晴らしい。」そう言うMCがありました。僕も良く「今度会おうね」ということを言ってしまいます。ほとんど社交辞令になってしまっています。ほんと申し訳ないです。こちらも忙しく、当然、相手の人も忙しい。だから、再会は、偶然ではなく、「いつか、どこかで、そして、どうにか努力して」ようやく果たせるのかも知れません。

コンサートの最後、再会を約束して、武道館を後にしました。

Sometimes, somewhere, and Somehow.