小 さ な 空

青空みたら

綿のような雲が

悲しみを乗せて

飛んでいった

いたずらが過ぎて

叱られて泣いた

子供の頃を憶いだした

夕空みたら

教会の窓の

ステンドグラスが

眞赫に燃えてた

いたずらが過ぎて

叱られて泣いた

子供の頃を憶いだした

夜空を見たら

小さな星が

涙のように

光っていた

いたずらが過ぎて

叱られて泣いた

子供の頃を憶いだした

作:武満徹
JDC-1074(ビクター音楽産業)
「武満徹 混声合唱団のためのうた」より
つまらない解説を加えるのは、愚かだと思います。

この唄への思いが、このHPを支えています。

2002年8月24日