夏の怪談・パソコンに取り憑く地縛霊   

2003年8月31日




今週の秋葉原であるが、噂のLindowsが大々的に発売になっていた。 発売日だけの割引価格を設定している店もある。

このLindows、最初はWindows互換を謳っていたのだが、 「ホントなら凄いけど、そんなこと出来るんだろうか? いや、やはり無理だろう。」 と疑問に思っていた。 現実はというと「Windowsに出来ることはLindowsでも出来る。」と トーンダウンしていた。 やっぱりというか、物珍しそうに見ていく人は多いのだが...

「Windowsに出来ることはLindowsでも出来る。」というセールストークにウソは 無いだろうが、それならLindowsに限らず他のディストリビューションでも 出来るのでは?と思う。

たるさんはと言うと、前回の失敗に懲りもせず秋月電子でチップコンを漁っている。 今回は低容量品を大量購入である。 (あとはヘビがのたくった様な電球置き換え型蛍光灯を購入。結構使える。)

☆夏の風物詩   
さて、今回は夏らしく怪談話。 とはいっても、パソコンマニアの部屋での怪談なので、 出てくる地縛霊は人ではなくパソコンに取り憑く

今年の夏は冷夏が続き、たるさんの周囲 (たるさんの住む寮の周囲はすべて水田)でも 稲の生育が悪いとのニュース報道が流れていた。 今夏は夏らしくない天気が続いている。

しかし、ここ最近ようやく真夏日が続き、 稲穂が美しく実ってきたようだ。 たるさんは冬は強いが夏の暑さに弱いタイプなので、 夏になるとガンガンエアコンを入れてしまう。 だから、真夏日はご勘弁なんだが、 農家の人々は早く夏になってくれと祈っていた事だろう。

たるさんの寮の周囲の風景
ようやく実った稲穂が美しい。
それにしても、人家が一軒もない。我ながら超ド級のイナカやなぁ〜。


それにしても人家のない絶海の孤島みたいな所だな。ここの寮は... 夜ともなれば街灯もほとんど無く、 漆黒の闇に妖怪変化が百鬼夜行している。 怪談には事欠かない土地柄なのである。

☆PCに取り憑いた地縛霊   
と言うわけで、夏と言えば怪談話に電力不足ってとこだが、 今日は単純ながらお役に立つ短編のお話である。 (前回はオリジナルネタだが手の込んだ話の割に効果がなかったので、 今回はたるさんオリジナルではないが非常に効果の大きい話にしてみた。)

実は、この5月辺りから後輩にPCの修理を頼まれた。 それは、Celeron400を使用してきた後輩が、そろそろPCを更新したいとの 知らせを受けたからで、予算と用途を考えて AthlonXP-1800+マシンにシステムを更新したのであった。 このAthlonXPマシン、たるさんが組み立てを代行し友人宅に出荷したのだが、 ブルーサンダー炸裂でまともに動かないというのである。

実はこのPC、たる家ではちゃんと動作確認をしている。 エラーなど出るはずもないものだが、後輩の家ではブルーサンダーが 炸裂してまくっているらしい。 USBにマウスを挿せばブルーサンダー、 USBキーボードを挿せばブルーサンダー、ドライバを更新しようとして CD-ROMを入れれば、CD-ROMを読もうとした時点でブルーサンダー、 そして数回に1回の割で起動中にブルーサンダーやらリセットやらが大挙来襲...

出来損ないのパチもんPCを売りつけた極道として たるさんはA級戦犯になってしまったのだ。

当然、回収修理を要求されたわけだが、 なぜかたる家では「お客様ご指摘症状」が再現されない。 Windowsの再インストールはもちろん、 ドライバ交換だのメモリモジュールの交換だのCPUファンの交換だの、 電源ユニットの交換などありとあらゆる手を打ち、 動作確認もしたが、自信を持って送り出した修理品が 必ず返品となってしまうのである。

寮と後輩の家を往復すること十回位やったであろうか?  ついにたるさんは返金・自腹償却まで考えたのであった。

問題点に気が付いたのはつい最近のことである。 とにかく、最後のあがきをやってみてダメなら返金にしようと 考えて、最後に当人の家でいろいろ問題点を考えてみようという事になったのである。 (頼まれていた無線LAN設置のついででもあったし。)

ドライバを更新しようと思ってCD-ROMを突っ込む。 CD-ROMがシュイ〜ンと回転を始めると、いきなりリセットが炸裂。

「俺の寮ではちゃんと動いたのに、もう訳がわかんねぇ〜。 この部屋には地縛霊でもいるんじゃないの?」 とジョークを飛ばしたが、そのとき地縛霊でピンと来た。

地縛霊に憑依されたパソコン
地縛霊はコンセントから憑依する。


こんな症状、以前Webで見たことがあるぞ! それは確か電源電圧の不安定化が原因だ。

AthlonXP-1800+はCeleron400に比べると格段に電気を喰う。 もちろん電源はAthlon対応の高出力タイプに交換済みだが、 それでも安心できないのがこのクラスだ。 コンセントの電圧降下に非常にシビアなのである。

後輩の家の奥深くに潜み、コンセントからパソコンに取り憑く地縛霊。 う〜む、ありそうな話だ。 しかも、これなら、たるさんの家で「お客様ご指摘症状」が再現されなかった のも納得がいく。 コンセントの電圧品質問題ならすべてを巧く説明できるのである。 (後輩の部屋は2階だし、そう言えば何と無しに少し古っぽいコンセントだ。)

自分の寮の部屋で電源ユニットを交換しても効果がなかったので、 電源系ではないと判断したのが盲点だったわけだ。

☆ステップアップトランスで除霊   
と言うわけで、霊能者(いや本人の能力を考えれば零能者か...) たるさんが除霊を行うこととなったのだ。

まず、相手は強力な高出力電源にすら憑依する極悪の地縛霊である。 生半可な除霊では、電解コンのパンクや電源から火を噴く事も考えられる。 悪霊はハンパな知識で憑依対象から引きはがそうとすると、 より強く憑依するものなのだ。

普通なら、電源への電解コンデンサ追加等でお茶を濁して様子を見るのであるが、 今回は(他人のマシンだし)強力な除霊グッズを用意して入念な方法で 除霊してみようと思う。

用意したのがこれ。 以前、中古で購入したステップアップトランス(二千円なり)だ。 定格耐電力700Wの大容量品である。

除霊グッズと使用方法
効果は抜群で、以降地縛霊の憑依は皆無との報告有り。


早速、除霊グッズを持ち込んで除霊開始。 ステップアップトランスを電源コンセントとPCの間に取り付け、 起動開始。ブルーサンダー無し。続いてCD-ROMを入れてもブルーサンダー無し。

おおぉ〜、いいぞ! ステップアップトランスに阻まれて、さしもの地縛霊もPCに憑依できない。 たるさんは見事に除霊に成功したのであった。 失った信頼も回復し、めでたしめでたしである。

次なる方法として、秋葉原のすぐ近くにある神田明神でITお守りを買ってきて PCにお札として貼ってみようかとも考えていたのだが、 神田明神のご威光を借りる必要は無かったようだ。1)

最近のPCはどんどん消費電力が大きくなってきている。 したがって、電源品質に対して動作条件がどんどんシビアになってきている のが現状だ。特に、最近のPC用電源はコストダウンが厳しすぎて 過渡応答特性が必要性能について行っていないと言われている。

ステップアップトランスの追加で電源ユニット内の供給元直流電圧を高める事は 安定化回路通過後の電圧に対する過渡応答特性の改善に役立つ。 これによってステップアップトランスで症状が解消したのであろう。

コンセントに潜む地縛霊は今後の高消費電力PCには容易に取り憑くだろう。 最新高性能CPUは、電源問題を引き寄せやすいという意味において ある種の霊媒体質なのである。

が、正しい除霊方法を知っていれば対処は可能である。

今回の方法は各所で指摘されている方法と同じでオリジナリティーは無いが、 効果のほどは非常に満足できるものだ。 実際に目の当たりにしてみると、その効果のほどには驚かされる。

高消費電力系CPUをお使いの方でPCが不安定という方には、 試してみる価値は十分にあると思う。



1)
銭形平次で有名な神田明神は秋葉原のすぐ近くにある。 ここではバグ退散に霊験があると言われる 「ITお守り」を本当に売っている。

会社の先輩によると、参拝してから秋葉に行けば 掘り出し物のジャンクを見つけられるそうだ。 本当ですか?先輩!?