FTTHは夜明け前がもっとも暗い(FTTH編)   

2003年4月20日




☆春です。苺狩りに行ってきました。   
昨日は久々の秋葉原であった。 いや、行く予定はなかったのであるが、会社でメシを食っていると同期の悪友が 隣に座り、耳元で甘くささやくのである。 「苺皿って知ってる? かなりおいしいらしいぞ。」と... まったく、たるさんの友人ときたら...えっ、類友ですか?

いや、確か当サイトではOCネタはアップしたことは無かったはずだが... レベルの低いたるさんとしては、 あまり他人に書かれないネタをチョイスしないとマズい。 その手の人達と比較されるネタだと、 レベルの低い当サイトは存在意義が無くなるわけだ。 (OCではその道に命かけてる達人が大勢いらっしゃるからねぇ。)

と思いつつも、正直言うと本人としては「背中を押してくれる奴」を 内心探していたのかもしれない。OCは486以降はまっていて、 Celeron266とCeleron300A(Slot1)で絶頂期を迎え、それ以降 OCのマイブームは終わっていたはずなのだが。

しかし、そんなたるさんを時々挑発する仲間がいて 焼けぼっくいに火を付けられるともうどうにもならない。 (正直言うと、Celeron-2GHzも買ってたりして...これも先輩の挑発が原因。)

と言うわけで、ちょいと秋葉原まで春の苺狩りに出撃である。

ところで、苺狩りでちょっと気がついたのだが、 AMDは低ESLコンデンサをダイの横に付けるのが好きだね。 一時期初期のAthlon-XPではintel風にパッケージ裏側搭載に変えたが、 最近は昔からのこの搭載方法に戻ったようだ。 ちなみに、intelはダイの直下(パッケージを通してピン側) に付けるのが好きだけど。

この辺りは両社の設計思想の違いが出ていておもしろい。 ダイとコンデンサとの距離を考えればダイ直下のintel方式が正解だが、 この方式だとスルーホールでコンデンサをつなぐことになるから、 ベタではなく線で接続することになってESL的にはかえって不利なような気がする。 その点、AMDは水平方向での接続だからベタ配線が使える訳で、 AMDは距離のハンデよりベタ配線による低ESL化が有利と見ている訳だ。

どちらが正しいかは今のところ不明だが...たるさん的におもしろそうなネタだ。 暇を見て考えてみるとしよう。

苺狩りの成果
1.5V-Thoroughbred(B-STEP)でコアは11週
安全策なら10週だが...

某ショップの苺狩り広告
ショップもわかっていらっしゃる。
商売上手だね。
比較対照のPalominoコアAthlon1800+
このころのAMDはintel同様に
パッケージのPIN側にコンデンサがあった。

見事狩られた苺はこれ。まあ、OCの結果は優先順位の低いネタと言うことで... (苺皿のOCについては、検索サイトで探せばレベルの高いサイトがいくらでも 見つかる。興味がある方は探してみてはどうだろうか?  当サイトよりたぶん100倍効果的な情報が得られる。)

☆ADSL大ブレイク中なのに...マニアの評価は二分   
さて、いつもの余談はこれくらいにして前回からの続きである。 マイナーなネタを選ばなきゃ...と書いておきつつADSLやFTTHはメジャーネタだ。 うるさ方からのツッコミが心配だが、まあ、たまには良しとしよう。

前編では、ADSLの事をかなり否定的に書いてしまった。 ADSLが爆発的普及を遂げている今、このような内容を書くと 年末に「また、予測を間違えちゃいました。 m(__)m 」 って反省記事を一つ増やすだけなんじゃないだろうか? という心配をついしてしまう。 (なんせ、たるさんはこの分野については素人だ。)

現状はと言えば、言うまでもないことだが 過渡期の技術と言われたADSLは大ブレイク中だ。 また、これとは逆にFTTHの普及率は初期の予想をかなり下回っている。 最近わずかに回復基調に復帰しつつあるが、 一時期マスメディアで光光と騒がれたのがウソのような低迷ぶりだ。

この「ADSL vs FTTH」というバトルには、ネット界でも長い議論の歴史がある。 プロは勿論のこと、我々アマチュアでも多くの意見が戦わされてきた。

Web上でウデの良さそうなWebmasterのサイトをチョイスして意見を読んでみても、 Aさんは「ADSLは世間の予想を超えて末永く使われるだろう。」と説き、 Bさんは「FTTHが流行らないのは価格が高いからで、NTTが政策価格をやめれば 一気にブレイクするだろう。」といった趣旨の主張をする、と言った具合である。

友人・先輩に聞いてみても、 「えっ、今のADSLでとりあえず十分だよ。」という意見と、 「FTTHが来たら即乗り換えます。」という意見が拮抗している。 ちなみに、とりあえず十分というレベルなら、たるさんなんかフレッツISDNで 「とりあえず十分。」だった訳だが...

総じて見るとADSL派有利な情勢ではあるが決定打はない。 最終的には光ファイバーであるという意見では一致しているが、 今後数年のレベルでFTTHが普及するかについては意見は真っ二つに割れており、 この論争はまったく決着の付いていない持久戦の様相を呈しているのである。

☆インフラの不平等性   
さて、ではたるさんの意見はどうなのか?という質問が出るだろう。 自分の意見を不明確にして、周りの評論に徹するという斜に構えた態度では嫌われる。

ADSLの爆発的普及といった逆風にもめげず、 こういう予想ははっきりと白黒を書かねばならない。 そう、たるさんはFTTH肯定派なのである。 ADSLはFTTHの前座であり所詮過渡期技術と考えているのである。

その根拠は何か? それはADSL技術の進化が近々意味のない領域に達すると 考えている事と、速度の格差が拡大する一方なので、 いずれユーザーの不公平感が爆発するのではないか、と考えているからだ。

まず、ユーザーの不公平感から考えてみよう。 どのジャンルでもそうなのであろうが、ADSLユーザーは初期にはPCマニアが加入する サービスであった。彼らはコンピュータに関して正しい知識を持っているので、 ADSLが遠距離で速度を出しにくい性質を持っていることを熟知していた。 自分の家での速度が公称最大値の1/10であったとしても 回線業者に文句を言う事はあまりなかったのである。

しかし、今のように猫も杓子もADSLに接続するようになると 「同じ料金を払っているのに、なぜうちだけ遅いんだ!」 と文句を言う人が出てくる。 たるさんの友人には、スキルが高くてベエストエフォートであることを 熟知していたにも関わらず、ADSL加入時に「担当者にしつこいくらい、 この距離ではスピードが出ないので、8Mはやめておいた方がよいと言われた。」 ためやむなく1.5Mbpsで契約した仲間がいた。

このように、回線業者がこの問題に神経過敏になっている様子がうかがわれる。 (もっとも、世の中にはつながろうがつながるまいが、 とにかく契約さえ取れればいいという某悪徳会社もあるが...)

このような状況でADSLの高速化競争が今後さらに進展したらどうなるのであろうか?

あるユーザーはFTTHに匹敵する速度をぬくぬくと楽しみ、 同じ料金を払っている人が「場所が悪い」と言うだけで 本人には何の問題もないのに 数百kbpsのサービスに甘んじるという状況が現実になる日も近い。

前回の ADSL導入編 でも指摘したが、近い将来出て来るであろう 爆速ADSLの旨味を享受できるのは一部の地理的特権ユーザーだけなのだ。

ADSLの進化とは、リンク速度とユーザー数で見た場合のグラフが 富士山型からピラミッド型に冷酷なまでに高くなって、格差が広がるだけの事なのだ。 (一種のカースト制度だ。)

日本は広いから大都市圏から離島まですべて同レートにせよとまでは言わないが、 インターネットが準基本インフラと化している現代では、 このような100倍以上の速度差別は許されないのでは無かろうか。

☆やはり不安定だったADSL   
では、次にADSL進化の限界について考えてみよう。

まず安定性であるが、問題のない人もいるにはいるが、 ISDNより格段に劣りアナログモデムと比較しても若干劣っていると 考えるのが普通だろう。

ちなみに、たるさんの場合は問題なしと前回書いたが、いろいろと安定性について実験を行ってみた結果、場合によってはやはり問題が発生する事がわかった。

ADSLの安定性を調べるため久々に全マシンを順番に起動したり、 電子レンジやエアコンやAMラジオのスイッチを入れたり切ったりしてみたのである。 すると、ゲーム用Pentium4マシンをADSLモデムの横に置いて起動した時点で、 たちどころにADSLモデムのLINEランプが異常を示したではないか。

もちろん、Pentium4マシンの電源を落とせばちゃんとリンクが回復する。 どうやらPentium4マシンの周囲1m程にADSLモデムを置かなければ 問題ないようである。 また、これ以外のPCではこれより近い距離でマシンが動いていても問題ない。

たるさんの場合、普段Web閲覧に使用しているマシンのCPUはCeleron300Aだ。 Web閲覧程度ならばPentium4パワーは不要という見切りからそうしているわけだが、 Celeron300Aは450MHzにOCしてあるとは言え消費電力は比較的少ない。

しかし、消費電力の大きいPentium4の場合、 発生するノイズもそれだけ大きいという事だろう。 (ちなみに、下記の写真と異なりPentium4マシンはまともな市販ケース入りだ。)

と言う訳なんだが、これ、PC本体に興味のない一般ユーザーだったら このような不安定性に対処できるのだろうか? ADSLモデムはパソコンで使うものだけに、マシンの間近にADSLモデムを置いている 人だって多いと思うんだけど。 特にUSB接続の場合はモジュラージャック直下にモデムを置いて使っている人って、 意外に少ないのではないだろうか?  (念のため言っておくと、モジュラージャック直下にスプリッタを入れて、 最短コースでADSLモデムに接続するのが基本。 パソコン机までは電話線ではなくLANケーブルで引っ張ろう。 その方がノイズの影響が少ない。)

例えば、テレビを見るのにテレビの原理を知っている必要はない。 (当たり前だ。)しかし、ADSLではADSLの原理やトラブル対処法を知っていないと 安定動作させられないというユーザー無視の状態がまかり通っているのである。 (いや、そんなことないよと思う方... それは、そう思う方にはスキルがあるからである。)

OSがカードの認識やドライバの組み込みを自動化してきたように、 ADSLもここまで普及したならば素人でもワンタッチで 使えるようになるべきだ。 しかし、現在も近い将来もそうはならないと思われる。 (ADSLが周囲環境の完全自動補正を行うことは難しいだろう。 ユーザー環境のADSLへの影響があまりにも多岐に渡っているし、 異常を検出できても正しい対処法まで指示することは難しいからだ。)

しかし、これがISDNだったらどうだろうか?  ISDN時代にはパソコンの近くに電話線を持ち込まないどころか、 たるさんは自分の机まで(LANケーブルではなく)電話線を持ち込んでいたのである。

そして、最初はビビリながら、のちには大胆に、 むき出しのままのマザーを使った実験をこの状態で次々と繰り返していたのだ。

実験中はトラブった時の情報収集のため、 当然のごとくWebに接続したマシンが動いていた。 (しかも、下図の通りかなりショボい改造ケース使用マシンだ。)

しかし、ISDN回線が落ちたことが無いのは勿論のこと、 目立った速度低下すらなく黙々とWeb情報を取り込み続けてくれたのである。 ADSLとは比較にならない安定性であった。

ISDN時代よく使っていた改造ケースCeleronマシン
ISDNならばこんなショボい改造ケースだろうとPentium4マシンだろうと 回線に影響しなかった。
(ケースはMacIIcxを改造してDELLのジャンクマザーDimensionCを 組み込んだもの。)
ちなみに、HDDは例の不治痛の...いつ死ぬかビビリまくり! わはは!


今後はPentium4以上にノイズ発生が起きやすいCPUが次々と出てくることだろう。 電力消費増大のためである。 というわけで、ADSL接続ではPC机とは別に遠く離れた場所に別の机を 置いて実験をしなければならなくなるのでは?と危惧している。

また、安定性の問題が無かったとしても、法的問題が山積みなのも問題だろう。 帯域を広げて速度を稼ぐことは技術的には比較的容易1)だが、 スペクトル管理の面から業界コンセンサスが得にくい。 特にYahoo!BBとそれ以外の連合軍で対決姿勢が続いている今、 各種の高速新規格が出ても、足の引っ張り合いになる可能性は高い。

そして、それを解決したとしても「意味のある」速度改善はなされない 事に変わりはない。

繰り返しになるが、ADSLにおける進化の限界とは 「速度が向上しなくなる事」ではなくて、 「ほとんどのユーザーにとって速度向上に意味が無くなる事」 だと思うのだ。 その意味において、今後も続くであろうADSLの技術革新にもかかわらず、 ADSLは進化の限界に到達してしまったと考えるのである。

☆ADSLとは毛並みが違うFTTH。   
これに比べて、「永遠の次世代技術」と揶揄され続けたFTTHはどうだろうか?

現状のユーザー数こそ少ないが、あまりにも筋がよい将来性は魅力である。 まずFTTHの速度は100Mbpsだが、これはいわゆる政策速度であって 技術的限界にはほど遠い。 今後の技術革新に関しては、潜在能力はFTTHの方が明らかに上だろう。

そう書くと、いや「速度に関してはISPなどのバックボーンの制約で 100Mbpsなんて出ませんよ。絵に描いた餅という事ではFTTHも同じですよ。」 と言われるかもしれない。(これは事実だそうである。FTTH=100Mbpsではない。 実際には30Mbpsも出れば良い方らしい。)

しかし、考えても見ていただきたい。 バックボーン増強には、コストに見合うコンテンツの発展が不可欠だ。 (企業だって慈善事業でやっている訳ではないのだから...)

しかし、ユーザーによって速度のバラバラなADSLでは、現行以上の 新たなサービスを提供しようという投資意欲も湧いてこない。 情報の送り手側が一意に設定すべきサービス品質が、 人によってバラバラになってしまうからだ。

つまり、FTTHがメインになれば、バックボーン増強に経済的な 旨味が出ることで設備だって増強される可能性が高いのである。

また、価格の問題こそあるが、速度以外の面でも 距離に対する社会的公平性、ネゴ速度、安定性、 あらゆる面でFTTHに明白なアドバンテージがある と言い切って良いだろう。

上りレートを犠牲にして下りレートを稼いできたADSLと違って、 上りレートを要求されるサービスにも適応しやすいのも魅力である。 ADSLは対称接続性を要求されるサービスには向いていない。 (IP電話といった音声レベルの低速伝送ですら、非対称通信故に 上りレート問題で苦労している位だ。)

現在はひたすら下りレートが重要視されるADSLであるが、 将来のサービス内容は徐々に対称性を増してゆくはずである。 (例えばIP電話のTV電話化) そうなると、上りレートを犠牲にすることで下りレートを稼いできた ADSLはますます追い込まれる事になる。

ちなみに価格であるが、ADSLが次々と新規格を出してくると 交換局の設置設備も随時更新しなければなない。つまり、 償却前の設備更新となってキャリアの企業体力を奪い、 ADSLの価格設定を圧迫するのではないだろうかと考えている。

ADSLは加入者増によって償却が順調に進むことを前提として設備投資されている。 もし、同じキャリアに属するユーザーが広帯域化した新ADSLサービスに 乗り換えれば、それはタコが自分の足を喰うのと同じ事なのだ。 つまり、ADSLの五月雨進化は価格設定面でも自分自身の首を絞めるのである。

と言うわけで、既存設備の償却前に新技術が次々導入されれば、 ADSLだって激安状態を続けることは不可能なのである。

まとめてみると、FTTHは価格面でも決して競争力皆無と言うわけではなく、 結局のところFTTHがブレイクしなかったのは、 決してFTTHに魅力がなかったからではなく、 高価格(政策価格)とサービスエリアの狭さ(導入したくても出来ない。)といった 理由からだと思うのである。 つまり、現状はブレイクを待っている打ち上げカウントダウンの段階 なのではないだろうか?  正直な話、FTTHは理論限界に近い領域でアップアップやっているADSLとは 基本的に毛並みが違うのだ。

☆では、なぜFTTHはブレイクしなかったのか?   
では、なぜ今までFTTHはブレイクしなかったのであろうか?

よく言われる理由は、FTTHの政策的高価格とサービスエリアの狭さである。 例えばNTTの場合では、高価格は FTTHによってもたらされるコンテンツではなく通信そのもので儲けようという 携帯電話的発想が根底にあるからだ。 これは、法律によってNTTにISP経営が認められていない 事が原因である。

また、NTT以外では既に光ファイバーが近くまで敷設されている 場所しかエリアにならない。 これは、敷設コストのリスクを負いたくないためである。

しかし、もう一つユーザー側に原因があるとたるさんは考える。 それはADSLの爆発的普及がごく最近の話である事に原因がある。

FTTHの良さは速度と安定性だが、安定性は空気みたいなもので 失ってそのありがたさが初めてわかるものだ。 実際、たるさん自身がADSL化するまでISDNの安定性のありがたさが わかっていなかったわけだしね。

たるさんがこう考えるのには理由がある。 それは、たるさんの友人のうち「FTTH乗り換え宣言派」の大多数が、 FTTHの高速性ではなく、ADSLの不安定性に嫌気が差して FTTH化を宣言しているからだ。

つまり、たるさん自身がそうであるように ADSLというステップを経なければFTTHのありがたみがわからない わけだ。

☆ADSL帝国の崩壊は間近い。   
今日はニュースを流し聞きしながら、この文章を打ち込んでいた。 イラクではフセイン政権が一気に瓦解し主要都市すべてが陥落、 意外にあっけない展開であった。世間の関心はすでにシリアに向かっている。

イラク国民の政権に対する不満が少なければ、こんな事はなかったであろう。 基本的にイラク人は反米であるから、イラクが民主政権下であれば イラク市民の激しい抵抗にアメリカは手を焼いたはずだ。

事実、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下のフランスでは、 たとえ政権が降伏してもレジスタンス活動が衰えることはなかった。 しかし、国民の不満を強権で弾圧し続けたフセイン政権では、 国民一般レベルでのレジスタンス活動は起こりえず、 ある水準を超えた時点で政権が一気に瓦解したのである。

この差は国民の政権に対する支持の差であり、 ADSLもまた同じだと思うのである。

「富める者(交換局から近い者)は益々富み、 貧者(遠隔地居住者)には何も与えられない。」それがADSLの本質である。 「ADSLの進化はまだまだ続く!」などとPC雑誌には書いてあるが、 それはブロードバンド貧富格差を押し広げるだけなのである。 確かにADSLの進化は今後も続くだろうが、 「ユーザーにとって意味のある進化」という意味では 完全に進化の限界に達してしまった感がある。

ネット界ではADSL大ブレイク中の大合唱であるが、 ADSLへの不満を蓄積する原因はADSL自身の歪んだ進化にある。 使えもしない高速性はユーザーの怒りを買い、 FTTHがある水準を越えればADSLはフセイン政権のように一気に瓦解する可能性が 高いと思うのである。

たるさんは、ADSLがFTTHに近い速度を達成した今がADSLの絶頂期であり、近い将来(たぶん年内)に「ADSLの終わりの始まりとFTTHのブレイク」 への大転換が始まると予想する。

FTTHの将来は夜明け前が最も暗い。 そして、その夜明けは決して遠くない。



1)
広帯域化に関してはVDSLとの相互干渉から帯域オーバーラップによる限界を 指摘する意見がある。がしかし、今までISDNやADSL相互での相互干渉問題を 技術で解消できたのに、VDSLだけ帯域オーバーラップ限界を 解消不能とする理由がたるさんには良く分からない。 あれほど大騒ぎしていたISDNとのオーバーラップも技術で解消できたではないか...

はっきりと根拠があって言っているわけではないが、 VDSLとADSLの帯域が重なって使用する事も将来的には可能に なるのではないだろうか?  たるさんはシャノンの定理のような原理上の限界は素直に認めるが、 原理的に解消不能でない限り、近端・遠端漏話といった「技術的限界」 という限界指摘はあまり信用しない。

これらの問題はいずれ技術で解消され、 下り周波数の拡張によるADSL高速化の限界がVDSLとの相互干渉で ストップすることはないだろうと考えている。 ただし、そのような開発には意味がないことは本文で述べたとおりである。