予言の中間決算&鬼が笑う予想





新年あけましておめでとうございます。

さて、2002年最初のUPは去年の予言の中間決算と、確度の低い鬼が笑うレベルの パソコン業界予測とさせていただいた。

★予言の中間決算   
まずは、予言の中間決算といってみよう!
DRDRAMは復活するか? では2つの予言を述べた。

第一の予言
DRDRAMはPenium4用チップセットの非DRDRAM化でいったんは絶滅の危機に瀕する。 勝ち組はDDRであり、DRDRAMは非パソコン用途で細々と命脈を保つ事になるであろう。

第二の予言
しかし、もしこの危機を乗り越えることができれば、いずれ奇跡の復活を遂げることができるだろう。 タコ・メモリの烙印を押されていたDRDRAMは、プリフェッチ機構付き新型CPUの進歩により本来の性能を取り戻し、再評価される日が来るであろう。


まず、第一の予言であるが的中したようだ。

ハイエンド需要が高い日本市場。 その中で、さらにハイパフォーマンスを求める廃人の巣窟・秋葉原でさえ、 DRDRAMの人気はDDRに比べて苦々しい状況だ。 値段はDDRの2倍もするのに、性能は数%しか違わないのであれば、 ある意味当然の結果であると言える。 もちろん、ローエンド市場では言わずもがなである。 DRDRAM陣営は4i構造によって低コスト化が可能だと主張したが、 実物が出てこないのでは何を言ってもむなしい。

半シリアル接続がメリットを出すためには、高レイテンシを遮蔽する CPUアーキテクチャ(主にプリフェッチと予想)が普及する事が 必要条件であると考えている。 しかし、現状のCPUでは命令・データの双方に予測機能付きプリフェッチを 搭載したCPUは現れていない。 この状態では、DRDRAMの潜在能力を発揮する機会は無きに等しい。

では、第二の予言はどうなのであろうか?

DDRIIまでは、たるさんも市場もパラレル接続を予想している。 が、現状得られる情報では、そのさらに次世代では予想が異なっている。 たるさんは半シリアル接続を予想し、市場は今のところDDRの流れを 継続すると考えているようである。

たるさんは今のところ自分の主張を変える必要はないと考えている。 なぜならば、CPUに命令・データ双方に予測機能付きプリフェッチ機構が 搭載されるのは時間の問題であるからだ。 また、パラレル接続の将来は決して明るくなく、 どこかでシリアル接続に移行する必要があると考えている。 PentiumPROで32bit能力優先のアーキテクチャを与えた時のように、 intelの予測は早すぎたのである。

シリアルへの移行は技術トレンドとして、ある意味で必然とも言える。 難しいのは切り替わりのタイミングを計る事である。 シリアルへ切り替わるかどうか?は問題ではなく、 切り替え時期の問題が的中しているかどうかであろう。

というわけで、第二の予言の可否は第二ラウンドとして来年以降の課題としたい。

メモリとPentium4の異変に見る景気の底打ち では、景気の底を予言した。すなわち...

−たるさんの予言−
秋葉原ウオッチから感ずるに、景気は既に底を打った感が強い。 1年後には2001年第四四半期が景気の底であったと宣言される事になるであろう。 力強さには欠けるかもしれないが、パソコンを中心に ハイテク産業は近々苦境を脱するだろう。


この予言はどうなのであろうか? 判定には、経済産業省の経済白書が必要だから あと1年を要するが、最近Webで見かけた下記の情報を見るに秋葉原関連企業の世界では 的中しつつあるように思う。手前味噌だろうか?

DRAM業界,予測より早く回復か

VIA,チップセット好調で2001年は10%の増収

もちろん、世間は未だに不景気の大合唱である。 ほんまかいな?と思っている不詳「たるさん」は脳天気者なのであろうか?  そうではないハズなんだがな〜。

まあ、それでも秋葉原関連企業以外の業績は大不況の真っ最中と考えれば、 この時点では予測の判定は指し分けであろう。 今後の新情報で判定をしてゆきたい。

そういえば、話はちょっと横道にずれるけど...

不景気の大合唱だけど、失業、失業ってテレビで言うが、 失業率は景気の遅行指標なんだよね〜。 それが、たるさんのようなシロウトはともかく、 経済アナリストまで「失業率が過去最悪を記録したから大不況!」なんて 言い方をなぜするんだ?  失業率って言うのは、不況期より景気回復初期に最悪になるってのは 経済学の常識と思っていたんだが、最近は学会の定説が変わったのか!?  誰か経済が専門の方がいたら、この点について是非教えてください!

★鬼が笑う10年後の予想   
次は鬼が笑う予想編である。 確信度の高い間近な予言は今後時々に応じてUPする予定であるので、 今回は鬼が笑う大胆な予想をUPしてみた。 ずばり、ドッグイヤーで言えば他業種では実質70年後の予想となる。 これならはずしてもいくらでも言い訳できるので、ガンガン大胆に行くぞ〜。

−10年後のPC−
10年後のPCであるが、ずばりPCは無くなっていると予想する。 パーソナル、すなわち個人のコンピュータは無くなっていると考えるのである。


では何がPCの役割を果たしているかというと... それは、レンタルサーバーならぬレンタルPCである。 レンタルPCといってもPCのハードウエアを 家まで借りて持ってくる事ではない。 サーバーの処理能力を借りる、 究極のアプリケーション・サーバーの様なものである。

さて、今あなたは、たぶんPCでこのWebサイトを見ていることだろう。 では、システムモニタ等でCPU負荷率を見ていただきたい。 何%になっているだろうか?

アナログモデム(ソフトモデム除く)の場合では、アクセスをしていても ほとんどのPCで20%を越えていないと思うがいかがだろう?

実は日本ではハイエンド・パソコンが人気なので、ほとんどの時間をCPUは CPUアイドルプロセスに費やしているハズである。 CPU能力は、最高性能が要求される一瞬のためにランクが決定される。 演算性能の要求値の時間変化が大きすぎるため、最大負荷に応じて CPUを決定するからである。 しかし、ピーク性能でパソコンの処理能力を評価するのは 非常にムダの多い選択である。

もしここで、多数のユーザーが1台の高性能コンピュータを共有する場合を 考えてみたらどうなるのであろうか?  各ユーザーのCPU負荷変動をランダムノイズと考えれば、負荷変動は ユーザー数の1/2乗に比例して少なくなる。 また、各ユーザーのタスクは完全に独立なので、マルチスレッドアーキテクチャに よってパイプラインバブルを減らす事も容易になる。 (たとえば100段のパイプラインでもユーザーが100人いて 100スレッドを発すれば、分岐予測ペナルティーは理論上0となる。) つまり、ユーザーが増えても、 それに比例した高性能コンピュータを用意する必要はない。

逆に各個人から見れば、強烈な負荷が必要な場合でも、コンピュータの 能力がPCよりも非常に強力であるためにレスポンスが良くなる。 一瞬の負荷ならば、そのコンピュータの基本性能がものを言うからである。

つまり、高性能化と効率化を同時に達成できるのである。 これならば個人でPCを購入するよりも廉価に高性能 システムを構築できるはずである。

この場合、ユーザーが必要なハードウエアといえば、下記の3つだけである。
1.大画面ディスプレイ(たぶんヘッドマウントタイプ)
2.キーボード・マウスなどの入力デバイス。
3.暗号化通信チップ

画像情報はサーバー側で計算され、画面ドットの差分が圧縮通信されるため、 グラフィックチップすら必要ない。 この程度ならば、10年後の技術ならば十分にワンチップ化されているはずだ。

マウスなどの入力情報を、ブロードバンド通信網を通じてレンタルPCに送信、 演算処理後に同様にしてディスプレイ情報を返信。 このようにして処理を行うのである。 ユーザーは電気料金のように演算料金をレンタルPC企業に支払うのである。

このシステムで運用可能になるためには、ブロードバンド通信の普及と、 完全な暗号化処理の開発が必須であるが、両者共に技術的には 目処が付きつつある。

世間ではメガコンピューティングと称してPCをブロードバンド通信網で 接続した形態を予想する向きが多い。

しかし、考えてみていただきたい。 この形態は、科学技術計算のように単一のヘビータスクを処理するのには 向いているかもしれない。しかし、PCを多数接続しても、 多数の低レベルタスクを高速化することは非常に難しいのである。

というわけで、10年後のPCは見かけ上1.2.3を装備した 大画面ヘッドマウントディスプレイ付き携帯のような 様相を呈すると予想するのである。 (テレビと違ってパソコンの画面はみんなで見る事は少ないので、 ヘッドマウントでも問題ないと考える。むしろ、デスクトップPCの処理能力を モバイル環境で実現できるメリットは非常に大きいだろう。)

−たるさんの鬼が笑う予言−
10年後のPCは、携帯ライクなモバイル情報端末となる。 パソコン本体はスーパーコンピュータから演算能力をレンタルする方式となるであろう。


さ〜て、このような環境では我々パソコンヲタクは何をしているのだろうか?  ハードウエアをいじる楽しみが無くなっているので、 恐竜のように絶滅しているのだろうな〜。