勝負の行方は性能ではなく価格で決まった。(Nano vs Atom330)   

2009年5月17日



☆遠州・奥三河経由下道ぶらぶらドライブ帰省。   
まずはいつもの余談から。最近はこれが無いと満足しない方もいらっしゃるようで...

今年のGW帰省だが、今回から静岡から帰省となったので当然のごとく経路が変わった。 今流行のETCが付いていれば東名高速1000円区間なんだけど、 当サイトは成田−名古屋間でも下道で行ってしまうようなぶらぶらドライブ好きなので、 それよりなによりETCが車に付いていない。

で、片道1000円になるならと言うことで補助金期間中に付けようと思ったら、 3月中旬の段階でなんと400人待ちとのこと。 これじゃGWに間に合うか間に合わないかと言う問題じゃなく、 夏休みに間に合うか間に合わないかという状況。 (この不景気にETC機器の製造会社はラインフル稼働状態なんだろう。うらやまし限り。) だが、実際にGW期間中になったら渋滞頻発で実家の名古屋インターまでほぼ連続渋滞との報道。 これじゃ高速の意味無しで、これなら当サイト的なぶらぶらドライブでも損した気分にならない。

という訳で、いつも通りぶらぶら下道帰省となったわけだが、帰省経路は熟慮した。 高速の渋滞期間中は近くの下道も渋滞するケースが多い。 特にスピード感が期待できるバイパス沿いは駄目だ。 従って、バイパスの多い国道1号は高速と同様に渋滞するハズで、南岸の国道150号経由か、北側の県道40号〜国道362経由のどちらかが正解。 今回は、「北側経由ならば奥三河経由となるから名物の五平餅1)が食べられる。」という食い意地... いや、グルメ志向が決め手となった。

実際は往路復路共にこの道を通った(食い意地張りすぎか?)ので往路復路の写真がごちゃ混ぜだけど、 わかりやすいように一方向に統一して掲載してみよう。 まずは県道40号沿いで遠州の小京都と呼ばれる遠州森へ。 ここは某テレビ番組で紹介されたところで、清水の次郎長で有名な森の石松の墓地があるところ。 菩提寺の大洞院へぶらりと立ち寄った。

遠州屈指の名刹・大洞院
右は森の石松の墓石。妙なジンクスのせいで角部分が削り取られている。

この森の石松の墓石。 なんでも墓石のかけらを持っていると勝負運が強くなるという妙なジンクスがあって、 墓石はドンドン削られてしまうそうな。 (気持ちはわかるけれど器物損壊という立派な犯罪。やっちゃ駄目ですぞ。)

次は国道362号から国道257号に入り、道の駅・鳳来三河三国で五平餅を堪能。 ここは奥三河地方だけど南信地方のようにみたらし団子形状の五平餅なのね。 タレも通常の奥三河の味よりも、ちょっと甘め。 この味や形の地域色も五平餅の楽しみの一つなんだ。

国道257号で新城方面へ抜けると長篠城址があった。 長篠城とは武田騎馬軍団と織田徳川鉄砲隊の雌雄を決したかの有名な長篠合戦の舞台である。 最近では史実ではないという説が有力となりつつあるが、3000丁の火縄銃を使った三段撃ち戦法で有名だね。

長篠城址。織田徳川連合軍が鉄砲の三段撃ちで武田騎馬軍団を打ち破った長篠合戦で有名。
よくある川側の写真を見ると堅城だが、北側の空堀はこんな感じで決して堅城とは言えないですな。

お城は前回掲載した高天神城と比べると堅城には見えなかった。 よく長篠城の外観として掲載されている川側から撮影した写真を見ると確かに堅城に見える。 だが、豊川に面している南西方向、宇連川に面している南東方向の2方向こそ崖地で天然の要害だが、 北方からは高低差は低く堀も浅く守備に適しているという感じではなかった。 (実際、武田軍は川越の攻撃はすべて撃退されたが、北側からの攻撃では本丸直前まで迫っていた。)

逆に言えば、この程度の城郭でしかも寡兵500騎で戦国最強と言われた武田騎馬軍団15000騎の猛攻を凌ぎきったのは、 鳥居強右衛門の故事2)に代表されるように 三河武士の士気の高さが主因と言えるような気がするね。

というわけで長篠古戦場を見学し、渋滞を避ける意味で国道301号から豊田へと抜ける経路を選択。 途中、新城で本宮の湯という温泉も堪能。 ここは小高い丘の上にあって、露天風呂から豊橋方面の景色が堪能できるんだ。 道の駅・つくで手作り村ではまたも五平餅をおいしく頂く。 ここのは味も形も奥三河の正統派五平餅風であった。

国道301号を抜けると豊田だが、ここで奥殿陣屋へ寄り道。

愛知の隠れた名園・奥殿陣屋。
あまり名前は売れていないが当サイトお勧めの庭園あり。

奥殿陣屋は大給松平家の武家屋敷跡。 往時の大規模な陣屋が丸々残っているわけではないが、 優美な日本庭園が雰囲気を醸し出している。 写真の通り可憐な庭。

当サイトのお勧めであるが、ここの庭園にはちょっと高いところに金鳳亭という 離れ屋がある。また食い気かい?と言われそうだが、そこの葛きりが美味いんだ。 しかも、縁側から日本庭園の景観を楽しみながら食べられるのがとても良し。 当サイト的にお勧めの癒しである。

本館の書院は建物自体はグッドだが、内部が雑然と観光地化しているのがちょっとアレ。 だけど、庭の出来が良いので全体的にはかなりお勧めできる。

葛きりを食べながら眺める庭(左図)。
五平餅の旨い店が三河広瀬駅跡地にあるというので行ってみたが...(右図)

さて、豊田市に突入したので実家に着く前に最後の五平餅を... というわけで、美味いと有名な店に行ってみた。 これは廃線となった名鉄三河線の三河広瀬駅で営業しているのだけど、 残念ながら途中で遊びすぎて到着が遅く閉店後。 ただ、廃線址の駅舎は寂れた雰囲気がなかなか良し。 という訳で、出向先から、遠州、奥三河、豊田を経て帰省したのでした。

☆Nanoを購入してみた。   
という訳で余談が長くなったけど、ようやくの本題。 景気回復の意味を込めて今回も購入ネタだ。

実は手元に衝動買いしたマザーが1枚ある。 ただ、急に出向が決まり引っ越し準備作業が入ったため、いじっている暇がなかなか無かった。 その上に引っ越し後も段ボールの奥に行ってしまったので探すのも大変で、 買ったのはいいけれど放置状態だったのだ。

そのマザーとはこれ。 VIAのNanoを搭載したNF77-N1G6-LFである。 購買ネタ続きで食傷気味かもしれないが、 買ったままネタにせず放置というのもちょっともったいないのでご容赦を。

衝動買いマザー、NF77-N1G6-LF。
CPUにOut-of-Order型x86プロセッサであるNanoを搭載。
ちなみに、CPUファンは静音型に交換済みで純正品ではありません。

比較対象はライバルであるAtom330(D945GCLF2)と、 Atomよりワンランク上位であるCeleron-M 440(N4L-VM DH)。 NanoとAtom330はCPU以外の使用感に差が出ないように Atom330のRAID1をばらして1台づつで組み直すことで同一HDDの単一HDD構成に統一してある。 (同じHDDを追加で2台買うお金がないので...)

ただし、Celeron-M 440マシンはメインマシンとして保険にRAID1を組んでいる。 日常常用マシンだけにこれを1台に組み直すのはリスクがあるので、こちらのHDD構成はそのまま。 なので、こちらは参考値程度ということで。 以前、Atom330マシンよりCeleron-M 440マシンの方が体感速度が速いことを報告したが、 ワンランク上位CPUの例として参考までにということである。

いや、Celeron-MはシングルコアCPUだから世間一般の認識ではワンランク上位ではないのかな?  この辺りは当サイトが(PC用途では)典型的なマルチコア否定論者であるから、 世間の平均的認識ではAtom330と同格という事だろう。

さて、使用OSはAtom330マシンやCeleron-M 440マシンに合わせてVistaである。 このようなローエンドマシンではVistaの様な重いOSは不利であり、 軽いと噂のWindows7で本当はテストしたいのだけど、 既に既存のマシンをVistaで組んでしまった都合上仕方がない。 (で、気がつくとVistaを合計4ライセンスも購入していた。 PCマニアに不評のVistaを結局こんなに買ってしまった。  Windows7も間近なのに、我ながらなんか方向性が間違っていないか???)

今回は体感速度を実際的に見るため3ライセンス版のセキュリティースイートもインストール。 セキュリティースイート無しの実用PCはあり得ないから、これでより実際的な使用感を得ることができる。 (アンチウイルスソフトは物によってCPU負荷が結構違うから、 体感速度を知るためにはソフトを統一する必要性があるしね。) メインマシンのCeleron-M 440マシンはカスペルスキーを使っていたが、 都合良くそろそろライセンス期限切れが間近。

何にするかは毎年入れ替わり立ち替わりなんだけど、今回は久々にマカフィーを購入した。 短時間のベンチマークだけならばアンチウイルスソフト無しでもOKだけど、 ネットにつないで長時間使用して体感速度を知る場合はこの手のソフトは必須だからね。 という訳で、引っ越し後Nanoマシンを組んで入れ替わり立ち替わり各マシンを使ってみた。

なお、Vistaのインストールは何の問題もなく行うことができた事を付記しておきたいと思う。

☆性能ではNanoはAtom330と互角に戦えた。   
まず、最初の第一印象。 世間のNanoとAtomの評価だが、 Atom230はNanoより遅いが、デュアルコア化によりAtom330はワンランク上に抜けている という評価が多い。実際、CPUの演算性能を測るベンチマークではAtom330がワンランク上位だ。 つまり、世間的な評価は、Atom230<Nano<Atom330である。

しかし、実際に使ってみるとNanoとAtom330では体感的にほとんど差がないのだ。 いや、正確に言うとデュアルコアが有効な場合はAtom330が速く、 そうでない場合はNanoの方がAtom330より速いので、総合的に見ると差がない。

たとえば、もっとも平均的な体感速度の典型例としてOSの起動時間を見てみよう。3) 起動時間はHDDの影響を強く受けるのでNanoとAtom330では 完全に同一HDDを同一構成で常駐ソフトも同じにして使っている。 なのでHDDや常駐ソフトの影響度はゼロだ。

左図がAtom330で、右図がNanoの起動時間。
5回測定し平均値はAtom330が64.2秒。Nanoが64.6秒で、ほぼ同じ。

PassMarkRebooterで起動時間を5回計って平均値を測定したところ、 Atom330が平均64.2秒、Nanoは64.6秒。 完全に誤差範囲で、ほぼ同じ値である。 (ちなみに、Celeron-Mは長年メインマシンとして使っている関係で常駐ソフトが多く、 条件が同じではないので除外。使い続けたOSの起動時間が遅くなるのはマニアには常識だしね。)

そして、シングルスレッド性能を反映して単一アプリではNanoの方が速い。 たとえば、Web上でハム将棋 という当サイトのような将棋下手でも楽しめるフリーゲームがある。 このソフトはどのようなCPUを使ってもCPUの能力に合わせて差し手を変える事が無く、 またマルチコア非対応なのでシングルスレッド性能を直接体感的に評価することができる。

で、実際にソフト側の差し手の早さを見てみると、当たり前のことではあるが、 わかりやすいまでにAtom330<Nano<Celeron-M 440 という順番である。 この場合はNanoはAtom330より明らかに速い。 (ちなみに、Celeron-M 440がAtom330の相手だと、比較にならない位の差が付く。 ハム将棋ではHDD構成の違いは何ら性能要因にならないから、これはCPU能力の違いだろう。)

また、逆にマルチスレッド動作時にはAtom330が優位で、たとえばいわゆる「ながら」 作業をするとAtom330の方が体感的に速い。 単一ソフトの動作では多くの場合でNanoの方がAtom330より若干速かったが(悪くて同等)、 バックグラウンドジョブでマカフィーのウイルススキャンを動作させると立場が逆転する。

たとえばウイルススキャンを実行しながらハム将棋をプレイすると、 Atom330では差し手になんの変化もないが、Nanoでは駒の動きがぎくしゃくする。 (ただし、その割には思考時間は思ったほど遅くはならないが...)

NanoはシングルコアというだけではなくSMTにも非対応なのが痛くて、この場合は不利になる。 当サイトはシングルスレッド性能優位派の立場だが、 シングルコアCPUでも最低限SMTには対応していて欲しいという気はするね。

つまり、一長一短あるが総合的に見るとNanoとAtom330は互角に戦える能力であるという事だ。 ちなみに、Atom230とNanoのベンチマーク値をWeb上で見てみると Nanoの方が3割ほど速い。 従って、Atom330は230のデュアルコア版なので理論値はAtom230の2倍速いハズだが、 実際のデュアルコア効果は大雑把には30%ほどという事になる。 (HDDのロスタイム分だけ差が薄まるので、実際はもう少し大きい値となるハズだが...) ライトユースではマルチスレッド動作比率が通常用途より若干減ると思われるから、 これはNanoに若干有利な状況であろう。

Windowsエクスペリエンスの結果
左図がAtom330(D945GCLF2)で右図がNano(NF77-N1G6-LF)

という訳で、ここでWindowsエクスペリエンスの結果を掲載してみる。 プロセッサ性能数値がAtom330:4.3、Nano:2.9と大差であるにも関わらず、 OSのマルチスレッド対応率がかなり低いという状況のためAtom330の潜在能力は あまり生かせていないという結果となった。 当サイトがマルチコアに否定的な最大の理由がここでも顕著に現れた格好だ。

と同時に、Windowsエクスペリエンスのプロセッサスコアはマルチコアの場合単純にほぼコア数倍の数値であって、 実機の速度よりもマルチコアに有利な数値が出ると考えるべきであろう。 (Nanoの数値を1.3で割って2倍すると2.9/1.3×2=4.46となり、Atom330の4.3にかなり近い値となる。) たとえば、Celeron-Mの数値は3.8であり、数値上はNano<Celeron-M<Atom330となる。 しかし、NanoはともかくCeleron-MとAtom330では誰にでも明らかな位の明白な体感速度差 があるからだ。(もちろんCeleron-Mの方が高速。唯一OSの起動時間のみNanoやAtom330より若干遅いが、 これは使い込みによる速度低下や常駐ソフトの差とRAID1のハンデが原因。)

つまり、同じコアのシングルとマルチであるAtom230とAtom330ではAtom230<Atom330であるから、 現実の性能では、Atom230<Atom330=Nano<Celeron-Mである。 しかも、シングルスレッド動作の多いライトユースならば微差ではあるがAtom330よりNanoが優位。 雑誌などでよくあるデュアルコアの性能数値が同じコアのシングルコアより2倍になるベンチマークは 測定している数値は潜在能力に過ぎず。それが現実の性能指標になるかというと、 それはアプリのマルチスレッド動作率(並列化率)次第であるという現実を正しく理解すべきだと思う。 デュアルコアは実際の処理能力がシングルコアの2倍という訳ではなく、 あくまでベストな動作状態で2倍ということである。

☆NanoのOut-of-OrderはDothanクラス?   
ここで、ちょっとNanoをCeleron-M 440と比較してみよう。 Celeron-M 440はクロックが1.86GHz。 Nanoは1.6GHzなのでCeleron-Mが約16%クロックが速い。

しかし、Celeon-MとNanoの体感差はクロック周波数以上に大きいように感じる。 クロック分を考慮してもCeleron-Mの方が速いのだ。

これが何を意味するかというと、 最初に一つ考えたのはNanoのOut-of-Order設計がCore MAに比べると 簡略化されているのではないかという点。 VIAは低消費電力を重視する社風なので、同じOut-of-Orderとは言っても 低消費電力設計テイストなのかな?と考えた。

しかし、TDPで見ると両者にはほとんど差がない。(Nanoは25W、Celeron-M 440は27W。 TDPの定義が微妙に違う可能性はあるが、桁で変わる事はない。) そうするとミクロンルールの違いかな?と思ったが、Celeron-M 440は65nmプロセス、 Nanoも同じ65nmプロセス。 ミクロンルールが同じでもプロセスの中身が若干違う可能性はあるし、 設計によっても変わるから厳密に差がないとは言い切れないが、 これも主因では無さそうだ。

とすると、ほぼ同じ消費電力でミクロンルールにハンデがあるわけでもないのに、 性能に差がある理由とは何だろうか?  ひょっとしてVIAはスカラCPUを設計し続けてきた経緯があるから、 Out-of-Order設計に関してはintelに一日の長があるのかな?  あくまで想像ですけど...

ともあれ、Nanoは3命令並列実行だから以前当サイトはNanoの実力を 「intelで言えばDothan〜YonahクラスのCPUだと思われる。」と書いた。 しかし、YonahコアであるCeleron-Mに勝てないのだから、大雑把にはDothanクラス。 当サイトとしてはAtom230<Atom330<Nano=クロック差を補正したCeleron-M 440 という順位を想像していたのだけど、 実際にはAtom230<Atom330=Nano<クロック差を補正したCeleron-M 440 という順位だった。

☆勝負の行方は性能ではなく価格で決まった。   
動作状態により一長一短あるが、平均的に見れば性能ではNanoはAtom330と互角に戦える。 これが今回の結論の一つである。 当サイトの評価はNanoがAtom330に性能面で追い込まれたというものでは決してない。

世間ではAtom330でNanoが追い込まれたという事になっているが、これは本当だろうか?  当サイトはAtom330が細長いダイ形状であるにも関わらず、 いわゆるなんちゃってデュアルコアである事に注目したい。 ダイサイズの小さいAtomではサイズ拡大による歩留まりの低下はそれほど大きな問題ではないはずで、 細長い形状ならばネイティブで作って正方形に近い形状で製造した方が 加工費やパッケージング経費から見て有利なはずである。

しかし実際にはなんちゃってデュアルコアなのは、Atom330がNanoに負けないように 急遽デュアルコア版を追加したのではないか?という疑問を持っている。 最初からマルチコア化を見越して設計していたならばネイティブであるべきで、 小さなダイを細かく切断してから再度複数貼り付けるような無駄な製造方法は採用しないハズである。 開発期間と開発経費を減らせることがなんちゃってデュアルコアのメリットなのだから、 デュアルコア版はNano対抗の追加対策のように思えてならないのだ。

ところがAtom330とNanoの勝負の行方は別の分野の戦いであっさりと決着がついた。 それはマザーボードの価格だ。

NF77-N1G6-LFは今はほとんど売られていないのであるが、 価格.comでの最安値は\14,978。一方、D945GCLF2の最安値は\7,989。 マルチスレッド対応ソフトをあまり使うことのないライトユースでは 微差でNano優位とは言え、約9割も高価な価格に見合う価値かと言えば 明確にノーと言い切ることができる。 VIAが得意とする低価格面で負けたのが痛い。 当サイトはAtomのメリットとは低価格と低消費電力であると主張してきたが、 Atom最大の価値とは低価格製品に耐えられる低コスト体質なのだという点が証明できた。

マザーボードの価格はもちろんCPUの価格だけで決まるものではない。 チップセット等の他のパーツにももちろん依存するし、生産数量の影響もかなり大きいだろう。 しかしCPU直付けマザーでは最大要因のはずであり、 いずれにせよここまで価格に差を付けられてはNanoが挽回する余地は難しいかもしれない。 しかも、性能面では上位にCore MAがいるのである。

余談だが、AtomとNanoの評価はマスメディアでもライターによって分かれている。 Atomと比較してNanoの事をかなり低く見るライターも一部いるが、 そんな中で、当サイトの考え方とかなり見解が一致するライターがいたので記事を紹介してみたい。 それは、 ネットブックの裏側に見えるIntelの戦略という記事だ。 一部考え方に違いはあるが、特にAtomのメリットが消費電力面にあるという主張では見解が完全に一致する。 (当サイトはこのライターさんはかなり信用しているし、記事は愛読している。)

価格でAtom330に下から追われ、性能でCore MAに及ばない。 当サイトの期待とは裏腹にNanoはおそらく苦戦を強いられる事になる。 これは上記の記事の「サンドイッチになってしまっている。」という記述と一致する結論だ。 その理由は、Atom330に性能で負けたからでは決してない。 意外な事にOut-of-Orderを採用しながら (intelの最新コアと同じにしろとは言わないまでも)旧世代であるYonahクラスのCPUに勝てなかった事と、 Atomの優れたコストパフォーマンスによりVIA得意の低コスト分野で 逆にカウンターパンチを喰らってしまった事が原因になるだろう。 シングルスレッド性能を伸ばすためのOut-of-Order機構なんだから、 そこでYonahクラスのCPUに負けてしまっては意味が無い。 ネットブックレベルならば問題無いが、Vistaでメインマシンとして使用するには (Atom330同様)若干ではあるが性能不足のように思うのだ。

それにしても、Atomの時といい、今回といい、性能面でちょっと期待しすぎた感がある。 持ち上げてから落とすというのはマスメディアが評価対象を悪く書きたいときによく使うレトリックだが、 当サイト自身が意図せずにそういう記載になってしまった。 ちょっと反省点だね。



1)
五平餅とは、御幣の形にご飯を練り盛って味噌だれを付けて芳ばしく焼いた、 奥三河、南信、東濃地方の郷土料理の一種。 御幣とは神社で神官が手に持って「かしこみ、かしこみ〜。」なんて言いながら振る神具の事で、 場所によっては御幣の形ではなくみたらし団子と同じ形をしているものもある。 当サイト的にはこの地方へ遊びに行ったら必ず食べる郷土料理。 素朴な味だけどやみつきになる美味さで、店によって当たり外れはあるが 同地方へ行ったら是非食べていただきたい超お勧めの逸品。

2)
鳥居強右衛門は長篠城から脱出し援軍要請に向かった使者。 城一番の水練達者であり、川を潜って武田軍の包囲をくぐり抜けた。 だが帰路武田軍に捕まり、助命を条件に城の前で「援軍は来ない。」と叫ぶように強要される。 士気旺盛でなかなか落城しない長篠城にしびれを切らせた武田勝頼は、これにより城兵の士気低下を狙ったのだ。

だが、強右衛門は死を覚悟し、門前で「数日中に援軍が来るので、それまで堪え忍ぶように。」 と叫んだので城兵の士気は上がり、長篠・設楽ヶ原合戦まで落城することなく耐え抜いた。 その結果強右衛門は磔の刑に処され、その生涯を終えた。 まさに三河武士の本領発揮である。

3)
以前、HDBENCHの数値を掲載したのだけど、当サイトのAtom330の数値とPC雑誌系Webサイトの数値が食い違っていた。 別段、当サイトが自分に都合の良いガセ数値を掲載したわけではないのに何で? と調べたら、HDBENCHってVista非対応だったのね。 当サイトの事前調査不足で大変失礼いたしました。 という訳で、今回はHDBENCHの数値は無し。