大画面液晶テレビを購入して思ったこと。   

2007年8月28日



さて、つい最近のことであるが、当サイトとしては珍しく高額商品を購入した。 なので、今回は当サイトには珍しく購買ネタで行ってみたい。

☆ようやく液晶テレビを購入。   
以前ここで書いたが、ようやく大画面テレビを購入した。 今年はサッカーやオリンピックの端境期だから値段が大きく下がると見て日和見していたのだが、 その予想が的中したのは5月まで。6月以降になると価格下落が横ばい状態に入り、 再下落の兆候が見えなくなったからだ。これは新製品が発表されるまで横ばいのパターンだなと思った。 (価格横ばいの原因だが、インジウム等、原材料の価格高騰が原因なのだろうか? 需要からは価格が下がらなくなる理由が見えないのだが...)

というわけで、7月頃から本格的に購入のための偵察を開始。 貧乏人の当サイトとしては久々の大型物件だけに、 宝くじと同じで購入までは楽しく悩ませてもらった。 具体的に言うと、下記のような悩みだね。
  1. フルHDパネルは本当にいいのか? 
  2. VAパネルとIPSパネルの差はあるのか?
  3. 倍速駆動回路は本当に買いなのか?
  4. 描画エンジンの差は大きいと言うが、本当か?
  5. 液晶といえば某M県ブランドが有名だが...。
ただ、偵察に行って思ったこと。 当サイトは芸術系の感覚が鈍いのか、世間の常識と当サイトの常識は結構かけ離れている。 これから書くことは一般的な大画面テレビ購入ガイドとは結構違うことを書いているから、 この先はいつものごとく眉唾物としてお読みいただきたい。

なぜかというと...

  1. フルHDパネル必須の意見が多いが、現実問題としてフルHDパネル(1920×1080)と標準ハイビジョンパネル(忘れかけているが確か1080×768だったような。)の 2つが並んでいた展示を見ても差がよくわからなかった。
    ゲーマーの方とかは当然必須項目だろうけど、テレビ視聴がメインの方は世間で言われているほどの差はないと思って良いだろう。
    (実際、「32inch以下では無意味」と主張する方がAV評論家にもいるらしいからね。)
    もっとも、最近は標準ハイビジョンパネルとフルHDパネルの価格差は少ないから、承知の上で購入するなら問題ないが...
    ちなみに当サイトが最終的にフルHDパネルにしたのはPC接続時のドットバイドット表示を考慮してのことで、テレビ視聴は無関係。
     
  2. 技術革新で液晶パネルとPDPパネルの差さえも遠目にはわかりにくくなっているのに、VAパネルとIPSパネルの差が実感としてつかめなかった。
    理論上は、IPSパネルはVAパネルより視野角の面で優位とされている。逆に黒表現力やコントラストではVAパネルがIPSパネルより優位とされる。
    もちろん理屈の上では理解しているのだが、しかし、実際の画質の差として実感できなかったのだ。
    アクオスやブラビア(VA系)の視野角が購入したレグザ(IPS系)に負けているとは思えなかったし、 レグザ(IPS系)の黒表現力がアクオスやブラビア(VA系)に負けているとも思えなかった。
    もはやどちらのパネルも必要上十分な特性に到達していると思う。 (液晶とプラズマの暗部表現力差でさえ、「言われてみればプラズマの方がいいのかなぁ?」程度の僅差だからねぇ。ましてVAとIPSの差は...)
    多くのユーザーは情報に呑まれているだけで、AV評論家でもない限り盲検テストをしたらおそらくIPSとVAの差を感知できる人は少ないのでは???
    それとも当サイトの感覚が鈍いだけなのか???1)
     
  3. 倍速駆動回路も必須の意見が多いが、これは声を大にしてケースバイケースと言いたい。
    たしかに、これは当サイトの感覚でも効果を実感できた機能である。テロップの残像感は確かに違う。
    しかし、この機能が付くと価格が大きく跳ね上がる。 ワンランク上のサイズとまでは言わないものの、近い金額の上積みが必要になる。
    そうなると、倍速駆動回路を取るか、ワンランク上の画面サイズを取るかは悩みどころだ。
    見る番組が動画として動きが大きいかどうかで判断は違ってくるハズだ。
    当サイトはサッカーやボクシングを見る事はあまりなく、映画がメイン。
    しかも、当サイトの好きなタルコフスキー監督作品では ゆったり、まったりした動きの少ない画面が多いから、残像の少なさよりも大画面の迫力を取りたくなる。
    お金を湯水のように使える人は別とすれば、倍速駆動回路のための予算をワンランク上の画面サイズに投入する判断も十分にあり得る選択肢である。
    要は何をメインに見るか、生活スタイル次第だね。
     
  4. パネルよりも影響力が大きいように感じたのは描画エンジンの影響だ。
    偵察に行って最初は某ブランドの色調の鮮やかさが目に付いた。特に赤がきれいだ。それに比べると購入したレグザの第一印象は地味。
    しかし、偵察を繰り返すに従って鮮やかさと人工的な作り込みが表裏一体に思われてきて、
    逆にレグザは地味だけどきわめて自然かつ緻密な表現に思えてきた。これは背景が森(緑一色)のような自然紀行番組でわかりやすくなる。
    某ブランドは本物の森にしてはちょっときれい過ぎるというか...時々森林浴に行く身としては「本物はもっとくすんだ緑なんだよね...」みたいな感じかな。
    (ファッション系番組なんかでは鮮やかな方がいいのだろうけどね。でも、その手の番組は興味が無いし...)
    鮮やかさと自然さ緻密さのどちらを取るかは各人各様、好みの問題だが、当サイトは自然さ緻密さを選んだということだ。2)
    しかし、「画像が鮮やかだから某ブランドにした。」という話もよく耳にするわけで、 描画エンジンの差は確かに大きいが、それは好みの問題であって優劣はそれぞれ各人の感性次第だと思う。
     
  5. 液晶テレビというと何と言っても某M県ブランドと言うことで期待していたが、他社も打倒トップブランドに向けて相当に頑張っている印象である。 シェアはともかく画質・価格面では差異はほとんど無いように感じた。個人的な印象に過ぎないが、他社も某ブランドと十分に渡り合える画質だと思う。
     
結局、悩んだ末に購入したのは上記に書いたとおり東芝のREGZA(レグザ) 47Z2000。 世間的にはマイナーブランドだが、当サイトは微差とはいえ他社より良い画質との印象を得た。 そして、機能・画質の割に価格が安かったからだ。

レグザ47Z2000を購入。
大好きな某映画を大画面で堪能して至福の週末。画質に不満は無いし、大満足だね。

(注:著作権の問題で映画の画面は掲載できないので、画面にモザイクかけてます。)

画面サイズは奮発して47inchの大画面である。 倍速駆動回路(H3300系ならこの機能がある。)をあきらめた代わりにサイズをワンランク上げて47inchとしたわけだ。 (今見ると8/20にH3500系という新型が出てますね? それで47inchなのにこんなに安かったのか?)

結局のところ、現行液晶パネルの画質差というのはAVマニアでもない限りいずれのメーカーでも目くじらたてるような差はなく、 技術的優位性はあったとしてもきわめて僅差。描画エンジンの絵作りにしても好みの問題と考えてOKだろう。 レグザは派手さは無いが自然で緻密な表現が当サイトの感性に合ったということだし、 人によっては別の選択肢ももちろんあるだろう。 (ちなみに、NAS接続録画機能付きというギミックが当サイトのツボを突いていたりするのも+1ポイントだけどね。)

購入資金は去年に死ぬほど働いて得た残業代。ホワイトカラーエグゼンプション(残業代ゼロ法案)が廃案(正確には国会提出断念) となった事は良かった訳だが、これが廃案になったために消費が増え企業も潤うというところを腐れ政治家に見せつける意味でも 一発でかい買い物を紹介しておくのは良いことかもね。3)

そうそう、ここでプラズマの話が一言も出てこないけど、 これは購買先の関係で条件の合う物の選択肢がハナから無かったからで、 液晶がプラズマに勝ると思っているわけではない。

液晶に比べて画面が暗めとはよく言われるが最近はそれほどでもないし、消費電力の差も年々縮小している。 また、今では一目で液晶とプラズマのパネルを見分けられる人も少ないと思う。 おもしろいところでは、小さいお子さんがいる家では「子供のいたずらに強いプラズマが優位。」なんて話もあったっけ。 (これは一般的にパネル表面の強度がプラズマパネルの方が強いから。)

ともあれ、液晶パネルとプラズマパネルの差はもはや選択肢の最初の第一条件ではなくなりつつあり、 実際、プラズマも見たけど印象はかなり良かったね。

正直、雑誌によくある液晶、プラズマの差の評価記事はちょっと表現が誇張されすぎていると思う。 現状で本当に記事ほどの差があるとすれば、当サイトですら差異を識別できた数年前の大画面テレビなんて、 すべて視聴するに値しないクズ画質という事になってしまうが、もちろんそんなことはない。 書いてあることはウソではないが、コントラスト強調処理を行ったデジカメ写真のように表現は明らかに大げさ過ぎだ。

というわけで、フルHDパネルでのドットバイドット表示なんて妙なこだわりさえなければ プラズマという選択肢も大いにありだと思ったわけだ。

フルHDパネル・ドットバイドット表示のVista
写真だと液晶画面と枠外の明暗がきつすぎて背景が真っ暗になってしまうので、キャプチャ画面です。

で、大画面テレビの偵察でもう一つ思ったこと... 液晶テレビが出始めた頃にはお話にならなかった韓国製液晶パネルが 日本製と同じレベルに到達している。これには少々驚いた。 この例に代表されるが、数年前までははっきりとあった各社の画質差は年ごとに縮小していると思う。 というか、未だ差はあるのかもしれないが、体感できない領域に入り込んでいると考えるべきかな?

というわけで、一番の選択条件は今も昔も変わらない。「やっぱ、大画面は正義。」という原理に従うことだという結論に達した。

倍速駆動回路とか描画エンジンの違いとかパネルがIPSかVAか、もっと言うとPDPか液晶か?... という差は、画面サイズをワンランク上にするかどうかという選択肢より上位には来ない。 映画鑑賞をメイン用途とする場合は、各種機能を付加するよりも、むしろシンプル機能でも ワンランク大画面の機種をお勧めしたいと思う。 (もちろん、予算に上限がないお金持ちの方はこの限りではないが...)

ただし、これは当サイトのように映画鑑賞がメイン用途の場合の話だけどね。 サッカーやボクシングがメインの人は、やはり倍速駆動回路はあった方がいいだろうし、 どっかで言ってたけど、バラエティー番組を見る場合なんか考えると、 みのもんたがドーンと大画面で写ったからと言って、 「う〜ん、さすが大画面の迫力だねぇ。すばらしい。」と感心することは確かに無いだろう。(笑)

☆収益逓増の法則が造る技術不毛の荒野。   
というわけで、液晶テレビとプラズマテレビをいろいろと偵察したわけだが、経済誌なんかを見ると 実は液晶とプラズマでは勝ち組・負け組の体力格差が一段と拡大しているという。

液晶の勝ち組はシャープ、プラズマの勝ち組は松下と言われている。 (ソニーは勝ち組だが、ちょっと特殊事情あり。) 負け組は...名前を挙げるのは武士の情けでしないけど、 まぁ、経営危機などで新聞ネタにもなっている位だから書かなくてもおわかりいただけると思う。

不思議なのは各社の技術力格差は年々縮小しているように思えるのに、 経営体力差は拡大している事だ。 また、シェアトップのメーカーが必ずしも飛び抜けた技術力を持っている訳ではないという事が 購入のための偵察ではっきりした。 PCマニア間ではIPSパネルがもっとも良いという意見が主流だが、 ではIPSパネルが市場を席巻しているかというとそうではなく液晶テレビでの数的主流はVA系である。

こうなると、技術力とは何だろうか?という気がしてくる。

もちろん、技術力とは画質面だけではなく、たとえばコストダウンという面もある。 だから、見た目の画質に差が無くても技術力で経営格差が付くという考え方ができないわけではない。 しかし、この場合は投資規模を無視して技術力格差(コストダウン力)で経営体力に差が付いたと考えるのは不自然に感じられる。

結局のところ、シャープ、松下がそれぞれ液晶、PDPでリーディングカンパニーになり得た最大の理由は、 大規模投資に対する経営陣の決断力、選択と集中の判断力の差だったように思う。

たとえばシャープの新液晶プラントに対する1兆円投資なぞは、 もし万が一液晶に代わる新パネルが開発されて主流になるような事があれば経営の屋台骨が揺るぎかねない投資額である。

しかしそれでも決断は下さなければならないわけで、万一の時は全責任を負う事を前提にそれを決断するのが経営者が高給を正当化できる理由であろう。 やるにせよ、やらないにせよ、こういう決断をできるのが経営者の資質というものだ。 もちろん「勝てない。」と判断すれば被害が致命傷にならないうちに撤退を決断するのも経営者の資質だ。 (一番いけないのはズルズルと決断を先送りにする事で、経営資源を浪費させる事になる。)

こういう経営者の資質が要求される世界とはどのような世界だろう。 ライバルより早く投資判断をしたものが生き残り、次の投資への投資余力を確保できる。 つまり、上昇スパイラルに入ることができる。 決断が遅ければ逆向きの下降スパイラルに入っていく。 これって、結局はWindowsやx86の市場制覇で有名な収益逓増の法則と同じ展開だ。

しかし、収益逓増の法則はOSやCPUの場合のように同じ物を使っている仲間がいて、 ソフトのように価値を融通できる(違法コピーという意味じゃないよ。念のため。)ことで成立する概念である。 液晶テレビ、プラズマテレビは他人が同じテレビを持っていることが有利に働く訳ではないから、 本来ならば収益逓増ではなく収益逓減の法則に乗るハズなのだが...

とまあ、そういう問題は経済学の専門家に任すとして、 収益逓増の法則には一つの大問題がある。

それは、収益逓増の法則は技術的に優位なものを後世に残すとは限らないことだ。 しかも、一度バランスが傾きかけると、後から優れた物が出てきても 普及のために飛び越えなければならない壁が非常に高くなる。 勝ち組経営者としてはそれは望むところであり、また経営責任としてそうなるように経営しなければならないわけだが、 逆に消費者の立場から見ればこれは不幸なことでもある。 (現にSEDは画質面での優位性を謳われながら、なかなか市場に出てこない。)

WindowsがOSとしてもっとも優れていると考えている人が何人いるだろうか?  x86がCPUアーキテクチャとしてもっとも優れていると考えている人が何人いるだろうか?  また、ハードディスクの世界で垂直磁気記録が学会発表されてから実用化されるまでに何年の タイムラグを要しただろうか?(実用化の壁が高くて今日まで実用化が遅れた訳じゃない。)

液晶とプラズマのバトルでは今のところ液晶が優位に事を進めているが、 これも大画面テレビ黎明期のわずかな差が収益逓増の法則に従って拡大しているだけのようにも思える。 少なくとも実際にこの目で見て思ったのだが、液晶がプラズマより総合的に見て高画質であるとは言えない。 (また、その逆も言えない。)すべてが一長一短で、しかも僅差なのである。

しかし、液晶とPDPの戦いがわずかに液晶側に傾きかけたことにより、経済評論家から PDPサイドはパネル部品市場の成長力の差異からコスト低減速度に差が出るのでは?という疑いをもたれている。 つまり、画質での実態も技術力の裏付けもない、単なる「初期ゆらぎ」とも言えるわずかな誤差が最後には本当の格差に拡大してしまうおそれがあるわけだ。 (繰り返すが、購入に当たってこの目でひと月ばかり偵察を繰り返したが、液晶とPDPは一長一短でしかも差は僅差。 どちらも一方的に優位に立つ理由など無いように思われる。)

技術的に優位な物が残るならばそれは理解できる。 しかし、最初にわずかに優位に立った差が理由無く自縄自縛的に拡大することによって優位になるという姿は OSやCPUアーキテクチャで散々痛い目に遭った構図ではないか。

☆まだマシだったCPUの世界。   
ところで、x86は収益逓増の法則の典型例と書いたが、実はx86内での競争はまだマシな方と言えるかもしれない。 x86以外のCPUがパソコン界で主流になれるかと言うと、よほど飛び抜けて高性能であっても不可能である事は歴史が証明している。 PC界では性能で収益逓増の法則を覆すことはきわめて難しい。

しかし、同じx86内では技術競争がきわめて効果的に競争原理を機能させている。 AMDとintelのバトル、特にNet-Burst以降のバトルは性能優位の側がシェアを取る構図であり、 両者の技術競争は生き馬の目を抜くほどに激烈だ。 おかげで競争原理により我々PCマニアはより高性能なCPUが安く買えるようになった。

x86が純粋に性能面でPCに最適かというときわめて疑問符が付くが、 x86内ではちゃんと技術優位なCPUがシェアを取るという正しい技術競争の構図が残されているわけだ。

しかし、半導体の設備投資規模は年々拡大の一歩をたどっている。 この構図が続けば、x86内でも大画面テレビと似たような構図が発生するかもしれない。

つまり、半導体投資額の巨大化により、大規模投資を行える投資余力のあるベンダーが すべてを飲み込んでしまうという恐るべき構図だ。 上昇スパイラルに乗れるかどうかだけが勝敗を左右する。

この世界が成立してしまうと技術競争はあまり意味を持たない。 少々の技術優位は製造プロセスラインの差で埋められてしまう。 そうなると、次世代プロセス技術を先に導入すること自体が次世代のプロセス技術投入余力を決めてしまう。 トランプの大富豪と同じで、勝っていることそれ自体が勝ちを呼び込み、 勝者がすべてを取り、敗者には何も与えられない。 まさに技術不毛の荒野である。

また、一社寡占となれば技術革新の速度が大幅に低下し、かつ価格下落がストップしてしまうことは 某OSの市場独占が証明していることであろう。

SEDは未だ市場に飛び立てないが、これは液晶やPDPの急激な価格下落で採算が合わなくなった事が最大の理由で、 特許問題はどちらかというと言い訳に近いと思う。 コストが高いことがSEDが市場に出てこない原因だと断言する評論家もいる。

しかし、もしSEDが液晶やPDPより先に実用化されていたら、それでもコスト構造は液晶やPDPより高かっただろうか?

当サイトは少々の真のコスト構造を収益逓増の法則が乗り越えて、 最終的にはSEDが一番低コストになっていたと思っている。 初期投資が重い世界では、勝っていることそれ自体がコストを下げる効果が、 動作原理に基づく真のコスト構造に勝る可能性は十分にあり得ると思う。

当サイトはパソコンの技術ネタを扱うサイトだけれど、 こういう経済原理が与える影響度は今後ますます高まっていく。 つまり、技術の与える影響度は相対的に下がっていく。

願わくばこういう技術不毛の荒野についてネタを書く時代にならないでほしいと、 フッと思った。

ちなみに、週末は47inch設置のため部屋の模様替え。 もともと部屋がとっ散らかっているため一日では作業が終わらず、二日間フルに模様替えで終わってしまった。

しかし、部屋の模様替えの苦労に見合う迫力で大満足である。 天才映画監督アンドレイ・タルコフスキーの作品は何度も見ているが、 47inchにもなると感動も新ただ。 やっぱ映画は、まず第一に大画面だね。



1)
ちなみに、自部屋の液晶モニターの2台目はTNパネルだが、TNパネルはさすがに出来の悪さが痛感できる。 斜め上から見ると白色が淡青色に...テレビと違ってキーボードを打つ関係でパソコンモニタは正面から見る場合が多いから 視野角の狭さは問題になりにくいが、一度この変色を見てしまうと「なんだ、こりゃ?」である。

2)
オーディオの世界では、ひたすら原音を追求するのが良いのか、より感動を与えられる音質ならば必ずしも原音にこだわる必要はないのか論争があるそうだが... 聴覚上の差が少ないと言うだけでMP3なんかは原音と全く違う音を再生しているわけだし、 携帯電話も原音とは似て非なる音声を届ける事で通信量を圧縮している。描画エンジンによる絵作りもこれと同じ事かと思う。 より美しければ絵を「造って」もいいのか?という問題は議論があってしかるべきとも思う。

3)
というわけで、あえて名前は出さないが、実は当サイトの残業代が国内企業に行くか、一部海外メーカーに行くか、 液晶テレビ最大の某高額部品が国産かどうかも実は選択基準の一つに入っていたりする。 どうせ画質面での差は微差なんだし、せっかく働いて得た貴重な給料なんだから、国内の景気回復に向けてグルグル循環すればいいと思ってのことだ。

2007/9/4補足追加
と思ったら、レグザのパネル供給先は複数あって全部が全部国内ではないそうな。 というわけで、上記3)の話は無駄骨だった可能性大なわけね。少しがっくり。 (T_T)