2004・下北&奥入瀬の旅(三日目:奥入瀬〜乳頭温泉)   

2003年11月4日




さて、3日目は十和田湖畔から奥入瀬の紅葉美と、乳頭温泉ってのがメイン。

☆地球温暖化? 奥入瀬は紅葉5〜7部。   
奥入瀬は去年も行ったのだが、去年は紅葉の終わりであった。 今年は猛暑残暑だから、たぶんちょうど良い頃に行けるはずという 読みだったのだが...

奥入瀬渓谷の紅葉
今年は地球温暖化の影響で少し紅葉が遅れたみたいだな。

奥入瀬渓谷には早朝6:00頃から出撃する。 夜明け直後から日が昇るまでの陰影の変化を楽しめるからだ。 左側の写真がぼけているように見えるが、これはピンが合っていないのではなくて、 朝霞のせいである。

しかし、去年は遅すぎたのに今年は少し早すぎたようだ。 紅葉も十和田湖は盛りなのだが、奥入瀬は五部〜七部位か?

緑混じりの紅葉もいい風情ではあるけれど、 肝心のもみじが緑のまま。今年は去年とは逆に少し早すぎたというわけ。 自然はままならぬ物故に無茶は言えないが、もう少し遅く来た方が良かった。 紅葉真っ盛りの時に来られるのはいつの日か?

石ヶ戸(いしげと)の紅葉と十和田湖畔
奥入瀬は七部位だったが、十和田湖畔は紅葉真っ盛りでした。

十和田湖畔の「子の口」から「石ヶ戸」まで渓流美を楽しみながら散策。 時間にして約2時間半である。

石ヶ戸からはバスで子の口まで登る。不思議なことに、バスからの眺めと 歩いて楽しむ眺めは雰囲気がかなり違うのである。 (たぶん、視点が違うからだろう。) どちらも絶景であるので、徒歩で下ってバスで登る、または 徒歩で登ってバスで下る、というのがお勧めである。 (ただしバスの本数は決して多くはないので、必ず事前に時刻表をご確認を。)

もっとも、奥入瀬より標高の高い十和田湖畔は紅葉真っ盛りであった。 展望台からの景色は最高。奥入瀬と違って歩いて渓谷美を楽しむことは出来ないが、 湖の展望はすばらしい。

☆予定変更で、古代人のコンピュータ?環状列石を見物。   
徐々に南下しながら帰り道の道すがら行き当たりばったりで観光する。 まるで、たるさんの性格を反映したような旅だな。

すると、偶然であるが「環状列石(ストーンサークル)左折」の標識を発見。

好奇心も猜疑心も旺盛な連中ばっかりだから、 「曲がれ〜。」だの 「いや、こう言うのは意外にショボかったりするんだ。」だの、 車内で意見が錯綜する。合議の結果、早速南下コースを急遽変更。

こういう日程変更が即断できるのがツアーでない旅行の良いところだ。 見学予定になかった史跡だが、何が出てくるか楽しみ。

大湯の環状列石
古代人のコンピュータ??? 何故こんな物を...

この史跡には 大湯ストーンサークル館 という施設が出来ていている。 そこの前に規模の小さな1m位のストーンサークルがあって、 最初は「これかぁ〜。」、「はずした〜。」と皆思ってしまったが、 実は奥の方に大きいのがあって環状列石自体は結構大きな規模である。 でかい方はなかなか見応えあり。テニスコート3〜4面分ぐらいかな?

古代人は何を想ってこんな物を作ったんだろうね。 本場イギリスのストーンヘンジってのは、日食の予報に使える 古代人のコンピュータ兼天文台だそうだが... この環状列石も少なくとも日時計としての機能はあるみたいだ。

でも、もし古代人が乏しい知識で天文を観察して 「世界の摂理」を探求しようとしていたとすれば、 レベルの高低を別にすればその志は現代の科学者と何ら変わりはない。 なぜならば、迷信ではなく「観察による実証」を目指しているとすれば、 それは科学の萌芽と言えるからだ。 いや、問題に対する到達レベルというハンデの大きさを考えれば、 縄文人の方が凄いと言えるだろうな。(少なくとも、たるさんよりは凄い!)

縄文時代という科学技術皆無の時代に、 石組み施設だけで天文を観察しようとしていたとすれば、 せっかくの科学技術を「消費すること」にしか使えない 現代人よりはよほど文明的・創造的と言うべきかもしれない。 「ケータイを持ったサル」正高信男著・中央公論新社を読めばわかるが、 これなら縄文人より現代の若者の方がよっぽどサルに近い存在だ。 科学技術の粋・携帯電話を、サルが「ウキ〜」とか叫ぶコミュニケーションと 同レベルでしか使っていないんだもの。

全然余談だが、お土産屋で売っていたアップルパイが最高。 パイ生地は市販品の流用だろうが、リンゴの出来映えが格別なのだ。 ここを離れるときあちこちでリンゴ畑を見たが、 木の上で完熟したリンゴを使えるからこその味なんだね。 かなりお勧めです。

八幡平の上の方では紅葉は終わっている。
麓の緑から紅葉の盛りを経て枯れた風景まで楽しめる。

鹿角を離れ、次は八幡平に向かう。 八幡平は下から上まで標高差が大きいので、麓の緑から登るにつれ紅葉が始まり、 紅葉の盛りを経て頂上付近では紅葉は終わっている。

つまり上り下りするだけで一通り紅葉が楽しめてしまうと言うわけ。 写真の通り、頂上付近はもう紅葉が終わってしまっている。 この辺りは雪が降るのも時間の問題だろう。

☆温泉二題。(良く効く玉川と癒しの乳頭)   
最後は温泉二題だ。ただし、両方入るとのぼせてしまうので、 見学だけでもOKな玉川温泉は見るだけにする。

玉川温泉の源泉(左)と岩盤浴(右)
写真ではわかりにくいが、98℃の熱湯がゴッポゴッポ沸き出して壮観。

八幡平を下りて後、玉川温泉に向かう。 この温泉はなんとpH1.2である。塩酸酸性(たぶん日本で一番酸性度が高い。)の源泉で、 このおかげで下流域の玉川は昔は魚一匹住めなかったそうだ。 実際、この水は「玉川毒水」と言われていたし、 下流の川石は真っ赤に染まっていた。 ただし、今は中和措置が取られていて、最低限安全なpHにされているみたいである。

源泉からは毎分9000リットルのお湯が沸き出しており、 周囲は湯煙で凄いことになっている。 岩盤浴と言って、噴気口の近くでタオルにくるまって横たわっている人を 何人も見たが、寒いどころか天然のサウナであるらしい。

塩酸酸性pH1.2とラジウムの相乗効果で、いかにも効きそうという温泉ではあるが、 (玉川温泉は良く効く温泉という意味では全国区でベストランキング常に上位。) 最初の予定通り乳頭温泉に行くため入浴せずに玉川温泉を後にする。

乳頭温泉の老舗「鶴の湯」
紅葉真っ盛りで、奥入瀬の分をここで奪還。

さて、旅の終わりは乳頭温泉で締めくくりだ。 乳頭温泉は温泉マニアのベストセレクトでも常に上位で、 マニアお勧め温泉の一位に選ばれたことも何度もある名湯だ。

鶴の湯はその中でも最も人気の高い老舗である。 とにかくここへ向かう途中で紅葉が一通り楽しめてしまうような 深山幽谷にある。写真の通りすばらしい雰囲気だ。

そして、建物の雰囲気もすばらしい。 昔の古き良き時代を偲ばせる。いわゆる典型的癒し系温泉だ。

温泉は、「乳頭」の名の通り白く白濁していて、かすかに硫黄のにおいがする。 硫黄のにおいは強すぎると良く効きそうではあるが不快なにおいであるが、 ここ位だとほんのりといかにも温泉っぽくて癒される。 実際、持って帰ってきたタオルには、ほんのりと硫黄のにおいが残っていて嬉しい。

いや〜、ホントいい湯だわ〜。

仕事のストレスも解消されて、大満足で帰ってきたのでした。