12・21スリランカ大統領選挙について

人民解放戦線JVPはさらに前進する!

人民解放戦線JVP日本委員会 サマン・プリヤンカラ


 12月21日(火)に実施されたスリランカの大統領選挙について簡単に紹介・報告します。
 選挙キャンペーンの最終日18日(土)には、日本でも報道されたようにタミール・イーラム解放の虎LTTEによる自爆テロルが凶行され、人民連合PAの現大統領=大統領候補チャンドリカ・バンダラナイケ・クマラトゥンガが負傷しました。これは、1991年5月に南インドでLTTEが実行したインド首相ラジブ・ガンディ暗殺・自爆テロルと同様の暴挙です。このような個人テロルは、広範な人々の闘いを妨害し、けっきょくのところ権力者を利するだけです。
 LTTEは、1970年代から80年代にかけて、スリランカにおける少数派のタミール人の分離独立をかかげながら、タミール人民主団体、左翼諸組織を襲撃、虐殺、解体してファシスト的に独裁的権力を追い求めた勢力です。ですから、多数派のシンハラ民族主義による迫害にたいして、シンハラ−タミールの真の融合を求める努力が大切です。
 また、同時に18日には人民連合PAとならぶ二大保守勢力である統一国民党UNPの選挙集会も襲撃され、死者が出ました。この自爆攻撃にたいしては、スリランカ現地では、LTTEによるものではなく、人民連合PAギャングによるものだという報道がなされています。
 いずれにせよ、こうした緊迫した状況のなかで、あいつぐ選挙妨害がなされるだけでなく、外出禁止令が出され、戒厳令的な状況で大統領選挙投票当日を迎えることになりました。
 今回の大統領選挙には、十の政党、3っつの無所属候補が立候補しました。有権者1178万人のうち864万(73%)の人々が投票しました。11月22日夜現在における選挙結果は、次のようです。

 チャンドリカ・バンダラナイケ・クマラテゥンガ(人民連合PA)431万票(51%)
 ラニ−ル・ウィックラマシンハ(統一国民党UNP)360万票(43%)
 ナンダナ・グナティラケ(左翼統一候補・JVP政治局員)35万票(4%)

 爆弾テロルによるチャンドリカへの同情票を考慮しても、前回1994年11月大統領選挙における62%というチャンドリカの得票率から大幅に低下しています。爆弾テロルによる投票直前の外出禁止令・戒厳令的状況、数々の暴力的選挙妨害・不正選挙にもかかわらず左翼統一候補・人民解放戦線は健闘しています。
 人民連合PAによる総選挙(国会議員選挙)の繰り延べを許さず、さらに人民解放戦線JVPは躍進するでしょう。非民主的・独裁的な執政大統領制を廃止し、諸民族の不和を掻きたてるブルジョア民族主義的政治を乗り越え、民族・宗教の違いを超えた労働者民衆の団結を発展させていきます。
 引き続き日本の労働者市民のみなさんが、スリランカの政治情勢に関心を持ち、国際主義的な連帯の絆を強められんことを呼び掛けます。(1999/12/22)


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