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人々の網の目 - Web of People -

 自身の研究成果を中心に「観光研究・観光マーケティングを紹介し、社会現象としての観光を研究することの意義を広めること」を掲げている。この目的意識がサイトの構成内容にしっかりと反映されている。やみくもにサイトのなかに足を踏み入れる前に、トップページにある「観光を研究することのたのしさ」と題した一文を読んでみよう。ここでは観光を現象ととらえる意味、社会現象として問題設定する意味がやさしくときほぐして解説されている。ここからは一般になじみぶかい行為である観光の別の側面が、多様な顔が、そっと浮かび上がってくる。視点を変えて言えば、この一文がなければ、来訪者は観光研究の世界においそれとわけ入ってはいけないだろう。それどころか、敬遠すらしかねないだろう。それくらい、この一文の存在は大きな意味を持っている。この先では論文という形で発信者の研究成果が公開されている。それらはもちろん魅力的だ。だが誤解を恐れずに言えば、来訪者を対象としての観光の世界へと誘うこの一文はそれ以上に魅力的なコンテンツと言って過言ではない。そしてこの姿勢は研究の公開を企図する他の研究者にとって良き模範でもあろう。(2003-02-23記)


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