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人々の網の目 - Web of People -

 主たる研究テーマは会計基準設定活動。その一端は日本会計研究学会での発表資料からうかがえる。さて教育者としての面にも注目したい。特に過去数年分の講義資料は圧巻だ。「簿記原理」は1999年度から4年分、「ディスクロージャー論」は1998年度から5年分が公開されている。講義資料を読み進めていくと、年度ごとに講義の構成や取り扱う内容が徐々に変化していることに気づくだろう。たとえば「ディスクロージャー論」をみてみよう。電子開示(1998年度)、連結原則(1999年度)、時価会計(2000年度)、連結財務諸表原則(2001年度)、ストック・オプション会計(2002年度)と年々扱う内容が変化している。また、そのときどきの会計実務のトピックが盛り込まれ、「実践的な知識の習得を第一の目的とした講義内容になっている」(「千葉大で会計学を学ぶには 」)。毎年講義内容にこれだけの改変を加えていくことは決して楽ではない。それだけにこれらの講義資料には、教育者としての高度の自覚と自負がみてとれる。(2003-06-07記)


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