歯科矯正学の研究と併行し、そして恐らく連動しているのだろう。研究環境の情報化に尽力して来たさまが、「情報環境」改善計画等にうかがえる。これらの記録が、現在においてどれだけ汎用性があるか定かではない。だが、一つ確かなことがある。これらは中規模大学の情報化を支え、担ってきた人々の存在を物語るものであるということ。これらの資料が証言するところに無関心ではありたくない。インターネットでの発信を中心に大学の情報化は、日々進展しつつある。しかし、今日のそれの背後には、これらの資料の存在が語るように先駆者の多大な貢献があったのだ。そのことを忘れたくはない。
情報化への取り組みの過程で生み出された研究成果も幾つか公開されている。論文目次情報データベースやシラバスデータベースシステムを扱った論文は、専門領域を問わず資するところがあるだろう。この研究成果のコーナーだが、論文ごとに査読の有無や情報系か医療系かという論文の属性が明記されているのが嬉しい。「情報」を扱ってきた発信者には当然のことかも知れないが、行き届いた配慮に感心させられる。（2002-08-12記、2002-08-29補）
［追記］
公開後、公開日等について、遠藤教昭さんご本人からのアドバイスにより修正した。遠藤さんのご厚意に感謝したい。（2002-08-29記）