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旭洋一郎さん(あさひ・よういちろう/生活支援論、障害者の人権、セクシュアリティ論)
塩田平ゼミナール<http://www2.nagano.ac.jp/asahi/>
公開日:1998-09-16

 発信者の言葉を借りれば、「何らかのハンディキャップを持つ人々の支援のため」の「情報発信・交換の場」。とはいえ、私を含め大多数の来訪者にとっては、まずはさまざまな気づきの場となるだろう。公開されている論文や報告からは、自分が知識だけではなく、視点そのものを欠いていることを、言い換えればある種のハンディキャップを持つことを痛感させられる。たとえば、現行の障害者福祉法に「障害者の権利規定」はないという事実。たとえば、権利の確立に向かうには、障害者自身の「自己決定」が保障される必要があるという議論。たとえば、障害者を「嘲笑の対象」あるいは「合掌の対象」とすることの本質的な同一性。たとえば、障害者の性の問題は、「親子関係において自分の子供を「性ある人間」として理解することによって、その関係自体を見直せることをもたら」し、「「親」と「子」が次第に独立した人格として認めあうようになる」という点で親子関係の普遍的な問題でもあるということ……。  初めて知る事実と視点には、激しく揺さぶられる。それはまさに自身の持つハンディキャップゆえかもしれない。そこで初めて、ここで支援されているのは、実は自分自身に他ならないことを気づかされる。(2002-03-18記)


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