雲の間から差し込む光とたたずむ天使を取り込んだタイトル画像に、意外なインパクトがある。画像を用いつつも華美にならず、ナビゲーションへの配慮も感じられる。洗練されたページづくりは、公開された1997年からの試行錯誤の賜物だろうか。
もちろん見てくれだけではない。内容も外観にふさわしい。目的として掲げられているのは二点。著作権法とIT関連法の最新情報を提供すること、そして自身の著作の未収録情報や改訂情報を提供すること。前者は、時系列で掲載したものを、さらに「トピックス解説」「新法・改正法解説」「判例解説」「文化庁・その他省庁答申・報告書等」「インターネットと著作権」「インターネットビジネスの法律」と、テーマごとに分類して掲載するという労作。単に手が込んでいるだけではない。実際に使ってみれば、この分類の有用さを実感できるだろう。時間とジャンルは情報の基本的な分類軸とされるが、それが意味ないことではないことを、やはりそれだけの意味があることをあらためて気づかされる。（2002-05-03記）