トップページに用いられているバナーには、いにしえの奈良の都を彷彿とさせる趣がある。生まれも育ちも奈良という国文学者らしいつくりというべきか。中世の女流日記文学を専門とし、「弁内侍日記」の研究で博士号を取得したということで、その「弁内侍日記」、そして「栄花物語」の文献目録を公開している。後者の「栄花物語研究文献目録」は元は『講座平安文学論究』第7輯(風間書房、1990年)に収められたものだ。ウェッブではさらに進化し、編・著者別目録と平成以降の追加情報をまとめた補遺版を公開している。紙幅と締め切りの制限を受けないインターネットの強みを生かした発信といえるだろう。ページのプリントアウトやフレーム未対応ブラウザでの閲覧に配慮したページ作りも気がきいている。(2002-02-11記、2002-03-18補訂)