情報社会、消費社会をキーワードに展開する研究活動の一端をうかがえる。残念ながら、リスト化されている過去の研究論文の多くは概要の紹介にとどまっているが、論文「インターネットにおける言論の諸問題 『東芝のアフターサービス』ホームページをめぐって」や「サイバースペースの陥穽と現代民主主義の言論」「情報財産業における組織と戦略」といった日本社会情報学会、日本社会学会での発表要旨集は全文を閲覧できる。ところで『ヨハン・シュトラウス』(小宮正安著、中央公論新社、2001年)など、音楽関係の書籍の書評が散見される。これは日本ポピュラー音楽学会や日本吹奏楽指導者協会に籍を置くという筆者らしい発信。『ブラスバンドの社会史』(青弓社、2001年)のような共著を持つだけあって、その活動の多彩さが伝わってくる。(2002-02-11記)