公開:2004-12-08
国立国会図書館主題情報部研修資料
(2004-12-08/於・国立国会図書館東京本館・関西館)
報告:岡本真(ACADEMIC RESOURCE GUIDE)
◆ 本日の目的と内容
目的:
ACADEMIC RESOURCE GUIDEにおける経験と、その経験に基づいた国立国会図書館の情報提供に関する参考意見の提供(依頼趣旨に基づく)。
内容:
◆ ACADEMIC RESOURCE GUIDEの経験
周辺情報その1:
ACADEMIC RESOURCE GUIDEとは?
周辺情報その2:
岡本真(おかもと・まこと)とは?
- 生年月日:1973-07-01
- 性 別 :男性
- 学 歴 :国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科(政治思想史専攻)卒業(1997年)
- 職 歴1:教育雑誌出版社 → 学術書出版社 → フリーランス(編集・翻訳等)
- 職 歴2:オンラインデータベース会社 → IT企業 → IT企業(現職)
- 専門資格:なし
ACADEMIC RESOURCE GUIDEの経験
出発点:
- 個人発・学術サイトの登場
- 案内と批評への関心
- メールマガジンの登場
- この三つの出会い
記事内容:
- Guide & Review(案内と批評)
- 特集・小特集
- 羅針盤(書き下ろし記事)
- Web発信再録(他媒体からの再録記事)
- イベントカレンダー
- 新刊紹介
- 編集日誌
- 回顧と展望
- 人々の網の目(2002-02-22〜)
- 新着・新発見リソース(2003-08-09〜)
編集の実際:
- 個人作業(企画、執筆依頼、原稿校正、発行、html化)
- インターネット周遊とデータベース化(個人サイト、目録、データベース、年表など)
- 周辺の人々(赤間道夫、後藤斉、永崎研宣、夏井高人、二村一夫、野村一夫、森山和道、二木麻里ら、ほか多数)
- 無料での執筆・記事提供(大学、図書館、博物館、企業、一般市民)
- 情報収集の方法(メーリングリスト、メールマガジン、更新チェッカーなど)
- 情報収集の基本(発信するところに情報は集まる/好奇心に任せたクリック)
- これまでの成果:
・指宿信「ネット文献の引用方法について」(第054号、2000-02-05)
・リンク集-専門図書館(第080号〜第083号、2000-11-05〜2000-12-06)
・戸田孝「『リンクについての考え方』公表に至る背景について」(第107号、2001-08-05)
・連続特集「『近代デジタルライブラリー』をめぐって」(第144号〜第162号、2002-10-26〜2003-06-29)
◆ ACADEMIC RESOURCE GUIDEの経験に基づいた国立国会図書館への評価
国立国会図書館との関わり:
- 関心の低さとほのかな期待(〜1999年)
- 「よりまし」(better)という思い(〜2001年)
- 素直な喜びと意見表明(〜2003年)
- 部分と全体への満足と不満(〜現在)
関心の低さとほのかな期待(〜1999年):
「よりまし」(better)という思い(〜2001年):
素直な喜びと意見表明(〜2003年):
- 2002年10月の近代デジタルライブラリーの登場
- 「これまでにもデジタルライブラリーと銘打った発信は数多くあった。またそのなかには工夫に満ち、極めて優れた発信も少なくない。だが、近代デジタルライブラリーは、過去のデジタルライブラリーに比べて、その規模、計画の大きさで突出している。国立国会図書館の事業である以上、当然の結果ともいえるが、それでもやはり、これだけ大規模で大がかりなデジタルライブラリーが登場したことを素直に喜びたい。だが、関心がこういった話題性にとどまっては意味がない。利用者として、またこの事業の資金提供者として、近代デジタルライブラリーは実際のところ、どの程度有用であるのか、どのような可能性があるのか、そしてどのような課題があるかといった点を論じていかなければならないだろう」(第144号、2002-10-26、「『近代デジタルライブラリー』をめぐって」(第1回)「連続特集にあたって」)
- 「国会図書館のトップページに「最新情報」の項目は重宝するのだが、日付を明記してもらえないだろうか。わずかではあるが、便利になることは確かだ」(2003-03-20付編集日誌)
- 「国立国会図書館が国会会議録検索システムをリニューアル(2003-04-01)。国立国会図書館の仕事ではないのだろうが、地方議会の議事録の横断検索システムが欲しい」(2003-04-09付編集日誌)
- 「国立国会図書館、日本国憲法の誕生を公開。監修者をはじめ、関係者の氏名を公開しているのが好印象。憲法記念日にあわせて公開というねらいはわかるが、広範な関心を集めるためにはもう少し事前にアナウンスする必要があるだろう」(2003-05-03付編集日誌)
- 「「著作権不明12万冊のネット公開、裁定申請決める」(読売新聞、2003-11-29)。国立国会図書館の一連の活動は、資料の電子化を進める他の機関にも多いに参考になる。国立国会図書館はぜひ情報公開に努めて欲しい。」(2003-11-29付編集日誌)
部分と全体への満足と不満(〜現在):
◆ ACADEMIC RESOURCE GUIDEの経験に基づいた国立国会図書館への期待
国立国会図書館の役割とは?:
- 電子図書館として
- 公の事業として
- 中央図書館として
電子図書館として:
公の事業として:
中央図書館として:
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/doc/ndl.html