おねがい
「丸山眞男集」の出版完結につづいて、講義・座談・遺稿などを含む先生の一生の全人格と全業績が目下、公刊または公刊の途上にあります。「人間の事、棺を蔽うてはじめて定まると、とは私の他人評価にも、自己評価にも、いつも念頭をはなれない格言である」、とは先生自らノートに書かれたお言葉であります(「自己内対話」)。
私どもがただいま重要と考えておりますことは、全国に散財する先生の書簡です。知友の方々はもとより、読者として手紙の文通によって心を通わされた未知の方々にはとくに、懇切なご返事または交信がございました。先生の奥様のご了解を得まして、先生の書簡をお持ちの方々のご協力をたまわり、収集の仕事にとりかかりたいと存じます。左の条項をご覧いただき、ご配慮とご協力のほどをお願い申しあげます。
1998年7月1日
丸山眞男書簡刊行会
代表 加藤敬事(みすず書房)
記
1、書簡は封筒をふくめ、コピー(または原文)をご提供ねがい上げます。
原文のばあいは当方で写しをつくり、ご返却申し上げます。
1、文中お差しつかえある部分は公刊のさい削除いたします。
1、書簡以外に、推薦文・未発表テープ・記録などにつきましても、
紙誌名・年月などを含めご教示またはご貸与下さい。
1、お問い合わせならびに送付先は、
みすず書房内「丸山眞男書簡刊行会」守田省吾
TEL.(03)3815-9181
FAX.(03)3818-8497
までお願いいたします。