秋の谷川岳を歩く (標高1977m)
天神尾根から巌剛新道へ
2003年10月4(土)曇り後後晴れ後あられ後雨
土合ロープウェイ駅---天神平---熊穴沢非難小屋---肩の小屋---トマの耳
---オキの耳---奥の院---肩の小屋(昼食)---巌剛新道---ザンゲ岩
---ガレ沢のコル---マチガ沢出合
                     

ネットの友人kazuさんに「谷川岳オフ」のお誘いを頂き、職場の友人といつもご一緒する山の友人の三人で参加。
前日に登山口の土合に入り、翌日日帰りで谷川岳に登る計画。
参加者は、kazuさん以外に横浜のyajiさん一家と7名のパーティとなる。

JR土合駅
6時 土合ハウスから2台の車でロープウェイ駅に移動。
一台を下山地のマチガ沢出合にデポ。

6時00分始発のロープウェイ駅には早くも登山者が列をなしている。
翌週11日からは、交通規制もはじまる程の賑わいになるそうだ。
私たちも6人乗りのゴンドラとリフトで天神平へ。
天神平から一旦、下って登り返しで穴熊沢避難小屋に着。
避難小屋からは急な登りが続く。
樹林帯を抜け、岩稜の登りになると視界も開け、周囲の樹木が少しづつ色濃く染まってくる。

天神ザンゲ岩で休憩。
本物のザンゲ岩は巌剛新道への下山路にあるとのこと。
岩の上からは、榛名山、赤城山などが展望。
メンバーのkazuさんはチラッと富士山も見えたそうだが、残念ながら私は確認することができなかった。
休憩の後、岩稜のガレ場をさらに前進。
ゴロゴロした浮石を慎重に踏みながら肩の小屋へ高度をかせいで行くと巌剛新道、西黒尾根方面の道標がある分岐に着く。
肩の小屋は目の前。(^。^;)ホッ
肩の小屋前にザックをデポし、空身で谷川岳山頂へ。
私たちの登頂に合わせたように空は快晴。
色鮮やかな紅葉の斜面に感動。


トマの耳

トマの耳から万太郎山を
双耳峰のトマの耳、オキの耳は、登山者でいっぱい。
記念写真だけを撮って、一ノ倉方面に向け下り登り返すと奥の院に到着する。
さすがにここまで足を延ばす人は少ないようで、ゆっくりと展望を楽しむことができる。
眼下には、迫力ある一ノ倉の壁が。
双眼鏡を借りて、覗くと、クライマーが壁に挑んでいる。
凄い!
たっぷりと展望と紅葉を楽しんで、肩の小屋に戻り昼食。
食べ終えたころから、急にガスが出始め、パラパラと白いものが落ちてくる。
「.。ooO(~ペ/)/ひゃー あられ!」
急いで片付けを済ませ、下山にかかる。
あられも一時的なものだろうと、予定通りの巌剛新道へ下山を開始。
あられから雨に変わり、雨具をつける。
これから下る巌剛新道は岩場の険しい登山道でもあり少々不安がよぎる。
雨は本降り。
滑りやすいガレ場のトラバースや、急下降に何度も足場を探りながら、慎重に下る。
ザンゲ岩を過ぎると、益々厳しくなる下り。
晴れなら然程でもないルートのようだが、雨のさらに下りとなると全く状況が違い、山の厳しさを痛感。
西黒尾根との分岐のガレ沢のコルに到着。
既に時計は3時を過ぎている。
急いで下山しないと暗くなってしまう。気は焦るが、この雨の中、無理をして事故が起こせば遭難につながる。
ルートは明確でもある。ゆっくりでも確実に下る事を心がけやっとの思いで第一展望台へ。
ヘッドランプで足元を照らしながら、滑る石に何度か転びはしたが、とりあえず皆元気。
6時20分 マチガ沢出合に着。
少し遅れて、yajiさん一家も到着。(^。^;)ホッ
全身水浸しであったが、無事に全員が下山できたことを喜び車で水上温泉に移動。
移動中見上げた空には綺麗な星と月が・・・
目まぐるしく変化する谷川岳は魔物。
深夜、また雨が・・・
翌朝、雨もあがり少しづつ青空が見える。帰路に着く前に一ノ倉沢の絶景を見学。
この壁に何人の人が飲み込まれていったのだろう。
じっと見てると、身体が震え上がるような迫力。ゲートを潜った林道には、沢山の慰霊碑や慰霊レリーフが岩壁に打たれてある。今もお参りされているのだろう。所処に花が手向けられ、何人かの人が、れルーフにお酒をかざして祈りをささげておられた。
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