伊吹北尾根の花回廊
2005年5月15日(日) 霧〜雲り〜晴れ
北尾根取り付き---静ヶ原---燕岳---御座峰(往復)

GW後半の1日、春の花を求めて伊吹北尾根を歩く予定であったが、気象状況と計画のタイミングが
合わず、決行することができなかった。
北尾根は、以前、1度登山ツァーで山頂から国見岳へ下ったことがあるが、好天で素晴らしい展望と
登山道に競いあうように咲き乱れる春の花に感激した。
しかし、何せ団体のツァー登山、自由が効かず、ゆっくりと写真を撮ったり、展望を楽しむことができな
かった。
いつか、個人で歩きたいなと思っていた。
GW明け、週間天気予報をみると、どうやら週末は晴れの予報。
ただ、近畿南部は快晴のマークだが、北部は曇り晴れ。
前夜遅くまで伊吹方面へ行くか迷いつつもとりあえず、夫と出発。

関ケ原で名神高速を降りて、伊吹ドライブウエイに入る。
標高があがるにつけ、霧が濃くなり視界が効かず徐行のドライブとなる。
ガイドブックによると、山頂の手前に北尾根への取り付きがあるとのこと。
数台が駐車できるスペースに2台の車が駐車している。
降りて様子をみると標識に地図が書かれてここが取り付きだと判る。
霧はますます濃くなり、しかも、強風が・・・
「どうしよう?・・・・」
再度車に乗り、山頂へ。山頂の駐車場はガラガラ。
山の情報を入手しようにも、そのような気配がないが、ここで、とりあえず、靴を履き替え、雨具をつけて北尾根の取り付きまで戻る。

ハクサンハタザオ オオタチツボスミレ


この悪天候じゃ、展望もないし、ガスで視界も効かないし・・・
気持ちは萎えていくが、ここまで来たし、数人は入山してるようだし、まっ行けるとこまで行くか!
いきなり強い吹き上げの中を下って行く。
辺りには、さっそく「おいで」と言わんがばかりに可愛い花のお出迎え。
ルートは明確なので、慎重に歩けば見失うことはないだろう。
霧は雨に変わり、滑りやすいゴロゴロとした歩きにくい登山道だが、至るところにスミレやイブキハタザオが。
ラショウモンカズラ ヤマブキソウ
ヤマシャクヤク ツボスミレ
よーく見るとカタクリの名残が。
ヒトリシズカ、カタバミなどもチラっと残っている。
夢中になってカメラのシャッターを下す。
ネコノメソウ、ヤマブキソウと名前の判る花もあるが、やはり、知らない花も沢山あるようだ。
燕平をすぎるとパッと広がるパノラマだが、あいにく展望はいまいち。
ブナの自然林の中では、新緑が本当に綺麗。
登り下りの変化に富んだ、稜線歩きは、疲れも感じない。
次々に出現する花を見つけては立ち止まって写真を撮るので、随分ゆっくりな歩行になるが昼には御座峰に着かないと・・・
チゴユリが登山道に群生してる。
ラショウモンカズラ発見!ヤマシャクヤクも発見!

チゴユリ チゴユリ
クサボケ ヒメレンゲ
ユキザサ
こんな調子で、最初の大きなピーク御座峰に到着。
さて食事にしよう。
あれ?弁当がない。
夫のザックにもない。
どうやら、車に置き忘れてきたみたいだ。
困った。ザックには、お茶と、ゼリーとオレンジ1個。
これでは歩けない。
しかも夫は朝食抜き。
天気も悪いし、もう前進する気分になれず、ここで引き返すことに。
空腹でもあり不機嫌。
どんどん先を行く夫。
天気は回復してきて、時折、青空が見られるようになり、国見岳方面への北尾根の稜線がくっきり展望。
あっという間駐車場に帰ってきて、車の中で遅い昼食をとり岐路に着くことにした。
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