冬季大峰 釈迦ヶ岳(標高1800M)
2007年1月14(日) 曇り時々晴れ
旭登山口---古田の森---千丈平---釈迦ヶ岳山頂(ピストン)



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メンバー:DOPPOさん 郭公さん ドンさん HAMA


私:「雪遊びしたいなぁ〜」
D氏:「いいよー」
私:「台高の明神平か大峰の大天井だったら冬季でも経験あるし・・」
D氏:「今週は、雪まだ少ないし、大峰の弥山・八経ヶ岳か釈迦ヶ岳なら雪あるよ」
雪の無い季節には、もちろん私も両山とも経験あります。
釈迦ヶ岳の山容は大好きだし、旭の登山口からなら楽だし、すかさず
私:「釈迦ヶ岳でよろしくです」
軽い気持ちで返事したあと、Dさんの記録を読んで下調べ。
「うぅ〜〜!なんて素人なんだ!!!」
冬季の大峰なんて、そんなに簡単に行けるものでない!
奥深い大自然満載の大峰は、その分人の手が入っていないので、アプローチも
長く、しかも危険なのだ。
当日は天気は良さそうだし・・
少しの期待と大きな不安で、前夜は眠れず。
4時半起床。
自宅近くでピックアップして頂き後のメンバーとも合流し、
1台の車で釈迦ヶ岳 旭登山口へ向け出発。

林道入り口には、冬季通行止めのゲートが・・
簡単なゲートなので、横へよけて進入。
ここからは私たちの責任での行動です。
(ここに書くこともためらいましたが、ご参考に耳を傾けて頂きたくよろしくお願いします)
林道は凍結と積雪と落石でとっても危険でです。
Dさんの記録でも登山口から5キロ手前までしか進めなかったとありました。
いくら暖冬とはいえ、落石も凍結もあります。
狭いカーブの多い、しかもガードレールもついていないガレ石だらけの林道は緊張で息つくのも忘れそうです。
静かにDさんのハンドルさばきを信じましょう。

    
無事に登山口に辿りつき、装備の点検をして出発。
しまった!
私は帽子を忘れてきたのです。
余分にあった耳あてを拝借しました。

アイゼンを装着し、稜線まで
は、笹の藪の中の急登ですが雪がついているので、比較的歩きやすいかも。

稜線まで着くと、そこからは
樹氷の世界。

山の気象は、読めないもので、晴れとの予報はどこの山?
って感じ。
青空を期待してたんだけど・・
それでも、やはり幽玄の奥駈けは、この灰色の静寂がピッタリです。

冬の大峰に足を踏み入れる喜びをかみしめながら前進。

積雪も増えてきたところでワカンに履き替えました。
以前、明神平のフラット面でワカンで試しに歩いただけの私は、ワカンで山を登るのは今回がはじめてです。

ガニマタで歩かないと自分で自分のワカンを踏んで危険です。慣れるまでしばらく大変でしたが、雪が深くなるとワカンを履いてても身体が沈みますので、必携の装備です。


Dさんは、スノーシューでどんどん前を行きます。
Dさんがつけてくれたトレースの後を私が続きます。

Kちゃんは稲村ヶ岳でもそうでしたが、ウエイトアップ気味でちょっとお疲れモード。

古田の森を過ぎ、一本。

千丈平への登りはちょっとキツイ。

モンスター出現!

霧氷がしっかりついて、山の怪獣みたい。

千丈平には水場があり、大峰奥駈けでは絶好のテント場とのこと。
ポカポカ陽気の頃に、テン泊もいいかな。



山頂までは直ぐなのですが、やはり積雪季では時間もかかりましたが、無事に山頂へ到着しました。

の画像は今回のメンバーが厳冬季に登った時のものです。

今回は噂には聞いていましたが、シンボルのお釈迦様の姿がありません。
修復のために下界に居られるようです。春にはまた登って来られるとのこと。


12時30分 記念の写真をとって下山にかかります。




時折、雲が流れて、さっと青空が見えるので、慌ててカメラを向けるのですが、一瞬にして白の世界。

でも、本当に見事な樹氷です。




画像では一部分しか表現できないのが残念です。

視界には広がる樹氷は、ここまで登ってきた者へのご褒美です。
何度も立ち止まって、体中で味わいました。



今日の釈迦ヶ岳入山者は私たち4人だけのようです。
サラサラの真っ白な処女雪です。
千丈平の少し下でお昼タイム。
寒いので温かくてボリュームのあるお餅入り豚汁。
あれ!誰よ!!この瓶は(^ー^)
Kちゃん○○祝いだとDさんが担ぎあげました。


お腹も一杯になって下山。




午後になって、青空の広がりも増えてきました。
この青空を山頂で見たかったなぁ〜
視界も明るくなり素晴らしい展望が見えてきました。
以前歩いた奥駈けの七面山が見えてます。右の雪の台地はアケボノ平。
晴れていれば、釈迦ヶ岳から連なる孔雀岳、仏生ヶ岳などの大峰奥駈けが展望できるのですが
残念です。

我慢してたけど、誰の足跡もない新雪の中へなだれ込みたい!
気持ちいいなぁ〜!
古田の森で記念の写真を

この景色から別れるが本当に寂しいです。
きっと、私の生涯でも、冬季の釈迦ヶ岳へ登ってこれるのはこの先ないような気がします。
こんな機会に巡り合え、私は本当に幸せ。
そして、いつもこんなヒョっ子トレッカーにお付き合い下さるお仲間に心よりお礼申します。
ありがとうございました。

16時無事下山し、またまた怖いドライブでしたが、無事にクリアーし夢の湯で汗を流して
帰宅しました。

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