大峰の奥駈けええとこ取り
神仙平〜仏生ヶ岳〜孔雀岳〜釈迦ヶ岳〜七面山
2005年4月30〜5月1日 晴れ曇り雨
七面山登山口1---神仙平---舟のタワ---楊子ヶ宿---仏生ヶ岳---孔雀岳手前テン場(テント泊)
孔雀岳手前テン場---孔雀岳---釈迦ヶ岳山頂---孔雀岳手前テン場---楊子ヶ宿---七面山東尾根で昼食---七面山---七面山登山口

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10:00
大峰の奥駈を、しかも中枢を1泊で歩く。そんな計画を山仲間が立ててくれた。
ルートは、七面登山口から神仙平を経て、仏生ヶ岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳、あけぼの平、七面山を周遊するといった、魅力溢れる計画。
以前から、ネットを通じて、奥駈道の素晴らしさは見聞きしているが、アプローチも含め、到底、私などが簡単に短い時間の中で歩ける事はないだろうと思っていた。
昭文社50000/1の地図でルートを確認するが地図上には全く登山道がない。
歩けるだろか?・・・・
少し不安もあったが、この機会を逃せば、いつ歩けるか判らないし、親しい仲間も一緒。
参加を決めたら、期待でo(^ー^)oワクワクで当日を迎える。
 


メンバーも揃い、七面の登山口に車を駐車し神仙平へ向うため林道歩きでスタート。
気温も上がり、暑い。林道が切れ、凄いガレ場のカラハッソウ谷を登っていく。
大小の岩を夫々自分のペースで進む。
前方には目指す神仙平が、まるで涸沢カールのようだ。



12:00
どんどん谷を詰めていき、道なき低木の樹林帯を抜けたところは、台地状の大パノラマの神仙平。

なんて気持ち良いのだろう。
汗だくになった身体に涼しい風を浴び、このまま横になって眠ったら最高だろうな・・・

さて、休憩も終え出発。
キツイ登りの再開。
相変わらず、登山道らしきものはない。
 

13:00
やっと、登り終え稜線にでる。
(^。^;)ホッ! 舟のタワ到着。ここは既に大峰の奥駈道なのだ。
昼食タイム。
 


昼食も終え、ここで日帰りで七面山から下山する仲間と別れを告げ、楊枝ヶ宿へ向う。


明星ヶ岳から弥山 仏生ヶ岳

憧れの奥駈道は、期待通り、本当に素晴らしい。
立ち枯れの倒木に自然の壮大さを感じ、緩やかな笹の登山道は心が穏やかになってくる。
振り返れば、弥山が明星ヶ岳を従えて迫ってくる。
さらに視線を変えると前方には仏生ヶ岳が。
ここで、またまた、脚が攣りだす。
久しぶりの山行、しかも、重いザックとキツイ登りのためだろうか。
しばらく休むと治まるようだ。
脚をダマシながらゆっくりと前進するが左右のアチコチに攣り。
こんなとこで仲間に迷惑をかけ、参加してしまった自分に悔しくなる。
仲間が、ザックの荷を取ってくれたお陰で、脚の悲鳴も治まってきた。

 
14:00
楊枝ヶ宿のりっぱな小屋を横目に、仏生ヶ岳へ。
ピークはの奥駈道から少し登ったところだ。


気持ちに余裕も出て、いつもの調子に戻り、あたりの景色を楽しむことができる。


 
16:20
孔雀岳手前の立ち枯れの倒木帯のテン場に着。

昼間の好天が下り坂で、ガスが出だし、夕日の沈むのを見れないのが残念。

夕食を済ませ、早々にテントに入り眠りにつく。

2日目
6:00
テントを撤収し、空身で孔雀岳を経て釈迦ヶ岳のピストンに向け出発。
幽玄の奥駈道の写真は、何度か見たことがあるが早朝の霧に包まれた奥駈道は、まさにその様である。
孔雀岳山頂で記念写真を。
 

孔雀岳を過ぎた頃から、大峰の荒々しさが目前に。
所どこで鎖場や、やせ尾根に緊張。



大きな雨はないものの曇天で本来なら、素晴らしい展望である孔雀覗からは何も見えない。
以前、旭登山口から釈迦ヶ岳に登った時にみた五百羅漢の岩峰も見えない。
残念だが、仕方ない。
 

7:50
釈迦ヶ岳山頂



 
釈迦ヶ岳からテン場にUターン。
迫力ある岩峰は、圧巻だ。
 
すとんと切れた痩せ尾根には緊張しまくり。

さらに、うっかり足を滑らせたら谷底行きの足場の悪い所などでは、仲間の助言を頼りに無事通過。
 

スパッと切れた谷は、凄い迫力。
 
10:00
テン場に戻り、ザックを背負って七面山へ出発。
 
奥駈道の至るところにバイケイソウが芽吹きだしている。
1ヶ月もしたら、緑の絨毯を敷き詰めバイケイソウの海が見れるのだろうな・・・。

12:00
七面山 東尾根で昼食
当初の予定では、大パノラマのあけぼの平で昼食の予定であったが、天気が悪いので中止。
残念無念。
 
空身になって分岐から10分の七面山のピークへ。
記念写真を撮って下山
 


七面山の稜線は、シャクナゲやアカヤシオ、シロヤシオなどの樹木が・・・

大峰はまだ長い冬から目覚めたばかり。
春を彩る小さな花たちも、まだのようだ。
そんな中、一部分、バイカオーレンの群生に巡りあえてラッキー!
14:50
七面登山口に無事下山。
同時に雨が本降り。
急いで、帰り支度を整え、夢の湯の温泉に浸かり帰宅。
絶対に歩く事がないだろうなと思っていた大峰の名だたる山のピークを踏んで、まるで夢のようだ。
でも、パンパンに張った筋肉痛は、紛れもなく自分の足で歩いた証明。夢ではないのだ。
計画立案の山仲間に心から感謝の気持ちで、今もこの報告を書きつつ思い出に浸っています。
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