晩秋の弥山・八経ヶ岳

【日 程】1999.11.6〜7
【行 程】 行者環トンネル西口---弁天の森---石休の宿跡---聖宝の宿跡---弥山---八経ヶ岳---弥山(泊)
      弥山---狼平---栃尾辻---坪内---(天の川温泉)


行者環トンネル西口11:10出発。
稜線までは例によって身体が登山に順応する間もないままに急登が続く。
オオヤマレンゲを求めて歩いた初回(7月初め)のような暑さがない分、疲れも 違うようで、一汗かいたところで稜線に辿りつく。
狼平から栃尾辻への稜線より
軽い昼食の休憩をとって、山頂を目指す。
快適な稜線歩きがしばらく続く。
時々雲に被われるといった空模様であるが、稜線からは大普賢岳がくっきりと姿を見せてく れる。
期待した紅葉は既に低地へと移動したのか、木々から葉が落ちて寂しい限り。
枯れ葉を踏みしめながら最後の急な登りの後弥山小屋に到着。 山小屋での受付を済ませ、身軽になった身体で近畿最高峰の八経ケ岳へ登る事にする。
八経ケ岳へはオオヤマレンゲの群生地を下り登りを約30分ほど。 鹿による食害、台風による倒木、さらに環境汚染によるもの
か、立枯れの荒れた状況に胸が痛む。
稜線から望む大普賢岳
近畿の最高峰八経ヶ岳(標高1914m)到着
山頂からは360度の展望は望むことができなかったが
遠く釈迦ヶ岳は見ることができた。
しかし何よりも驚いたのは、な・な・なんと!
マウンテンバイクを担いだ青年が山頂に 居るではないか!
あまりの不思議さに訊ねると埼玉から来た兄妹とのこと。
兄をサポートして妹さんがリュックを担いでいる。
今どき珍しい兄妹の温かい光景に思わず記念にとカメラの シャッターをきることにした。
いったいどの時点でバイクに乗るのだろうかと、しばらく話題にのぼったのは言うまでもない。。。
山頂でであったバイク野郎
新築された弥山小屋は清潔で気持ちが良いく私達と同様に名残の紅葉を求めて登山客でにぎわっていた。
夕食の後はワインを傾けいつもの如く楽しい談笑。
そして、就寝までのひとときはキャンプ場から星の観察。
天気は下り坂との事で星も見えないかと思ったが、時々雲にかくれたりするものの、木星、カシオペア
、スバルなどが確認することもできた。
ボンヤリと天の川も発見大満足であった。
枯葉の絨毯
7日は天気も持ち直したようでまずまず。
6:45小屋出発。狼平まで一気に下山。
狼平ではりっぱ非難小屋が2・3人の職人さんによって建築中であった。
弥山川での水でcoffee breakとする。
一息ついて、頂仙岳をまきながらゆるやかな枯葉の絨毯の稜線歩き。
栃尾辻近くになると少しづつ木々に赤や黄色の葉が見えてくる。待望の紅葉にやっとご対面。
標高1500mくらいであろうか。このあたりからは 一面鮮やかな色に染め上がった山肌が見え、太陽の光を浴びて美しい。
栃尾辻から坪内まではさらに2時間近く下山。
格別危険な個所もなくのんびりと下る。
坪内へ休憩なども含め13:30着。
約6時間の行程である。
アルプスのような標高はないものの大峰山系は実に奥深い山であることを再認識した山行であった。
下山した天川には「天の川温泉」他に「洞川温泉」と最近できた薬湯温泉「みずはの温泉」の3つがある。
私たちは天の川温泉に浸かることにした。
入浴料510円。
山仲間と・・・
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