大峰山系:弥仙・八経ヶ岳(1914m)

【日程】1997.7.5
【コース】 行者還トンネル西口---石休場宿跡---聖宝宿跡---弥仙小屋---八経ヶ岳---トンネルに西口


峰山系は奈良県の吉野から和歌山県の熊野へ南北にひろがる山脈です。
近畿の最高峰八経ヶ岳は手付かずの原生林に被われ、中でも国の天然記念物「オオヤマレンゲ」の楚々とした美しさに惹かれ訪れる登山客が多い。
開花は7月の初め。梅雨の真っ只中ゆえこの花にめぐりあうには余裕のあるスケジュールを必要とする


オオヤマレンゲ
登山口へは近鉄線利用。下市口よりバスかタクシーでトンネルに西口へ。
弥仙・八経ヶ岳への登山は2度目の挑戦。初回は1996年であるが、強い雨の為に登山口で中止。
今回の山行は梅雨の中休みなのか、日頃の行いが良いのか(笑)絶好の晴天に恵まれた登山となった。
本来なら山頂の小屋泊りというコースであるが、今回は日程の調整がつかず日帰りの往復コースとなり、かなりハードであった。
 

オオヤマレンゲ
登山口からはいきなり標高400mの急登が続く。約1時間で稜線に出る。ここは行者還岳との分岐点でもある。
一息入れ西に緩やかなな登りで石休場宿跡を経て聖宝宿跡へと1時間の歩行。
ゆっくりと歩けたのはここまで、ここからは山頂の弥仙までは標高300mの急登となる。
厳しい登りに弱音を吐きそうになるのをぐっと堪え何とか山頂へ辿り着く
新築された弥仙小屋で手洗いを拝借(有料100円)余裕があればこの小屋に泊り狼平から栃尾辻方面へ下山のコースがベストである。昼食を簡単に済ませ、いよいよオオヤマレンゲを求め最高峰の八経ヶ岳に向う。

弥仙小屋

 山頂にて(私右端)
山頂へは一度鞍部まで下っての登りとなる。往復1時間の行程。
やっと出会えたオオヤマレンゲは無残にも野生のシカに食べられ枯れているではないか。
同行のリーダーTさんが「荒れているとは聞いていたがここまでとは・・・」と驚きの表情である。 かつての群生はみる影もなく数本の木に花をつけているだけ。
大きなカメラ機材を担いで登ってきたカメラマニアもがっかりの様子。とはいえ疎らに咲いているオオヤマレンゲは本当に美しい。早速Tさんも趣味の一眼レフの大きなカメラを取り出し撮影に入る。
横で私たちもバカチョンカメラで撮影。保護用ネットの中を潜りぬけての観察を楽しみながら山頂へ到着

山頂からはらは360度の大パノラマが広がって最高。 稲村ヶ岳、山上ヶ岳、大普賢岳と名だたる大峰山系の山々がすっきりしと展望でき、「幸せ!」。しばし展望に浸った後、往路を下山する。
登山口のトンネル西口に5時に到着。 行きに予約を入れておいたタクシーで帰路につく。

 八経ケ岳より大普賢岳を


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