大普賢(標高1779M)
1998年10月31〜11月1日 曇り後晴れ
和佐又ヒュッテ---笙の窟---石の鼻---大普賢岳---和佐又山---無双洞---和佐又口

   
メンバー:6名

大峰山系でも一度見たら忘れることのない山容がこの大普賢ではないだろうか。
日本コル、小普賢岳、大普賢岳が居並び遥か台高山系からも目につく姿である。
またブナ、ヒメシャラなど原生林が手付かずのまま見ることができるのもうれしいことである。
1995年の春に続いて2度目の山行となる。
前回は雨のため、無双洞へは行くことができなかったが今回は天気にも恵まれ、素晴らしい
紅葉を堪能することができた
大和上市からタクシーで和佐又ヒュッテに直行し、時間短縮をする。10時ヒュッテ到着。
さっそく、受付を済ませる。



広々としたヒュッテは紅葉の季節にもかかわらず、ゆったりとしている。
小屋前にはキャンプ施設もあり、何組かのテントも見られる。
また、少し外れには床暖房、バス、トイレ付きのロッジもある。
和佐又山はスキー場でもあることから「なるほど」とうなずける。
前回はこのロッジに宿泊したが流石に快適。
装備を整え、大普賢岳に出発する。





赤い肌のヒメシャラやブナ林を進むと最初に出会うの指弾の窟、続いてが朝日の窟。
そして、鋭い絶壁の笙の窟と修行場をを過ぎていく。
このあたりから、やたらとハシゴ、鎖場などが出現。
これらもまたこのコースの特徴でもある。
いくつものハシゴを登り日本岳をまいて石の鼻に到着。
ここからの展望は素晴らしい










じっと見てると谷底に吸い込まれそうである。
一息ついて小普賢岳のキレットを経て大普賢岳へ最後の登りとなる。
登山口より2時間30分で山頂を踏む。
360度のパノラマを楽しみ昼食を終え、来た道を下る

16時ヒュッテに着。
今回は素泊まりのためヒュッテの前で夕食の支度にかかる。
献立は闇鍋(?)暗闇の中で各自が持ってきた材料を投げ込んで食べるといったワイルド料理。
しかしこれはいける。
おいしいのなんの、ビールにワインにとアルコールも進む。
食後はヒュッテの桧のお風呂に浸かり、就寝までを星空の観察を楽しむ。
金星、オリオン、スバルなどを簡易望遠鏡で観察。
たくさんの星に感動。

翌日は無双洞へ向かう。
原生林は赤や黄色に色づいた素晴らしい光景で迎えてくれる。
無双洞直下は急な鎖場となるが、慎重に手足を確保して無事通過。
底無し井戸を横目に無双ト洞に到着。
洞窟内の湧水を味わう。
窟内はかなり奥まで続くようであるが、入り口だけを見学する。

無双ト洞〜七曜岳〜大普賢岳〜和佐又山というコースが一般的であるが、かなりロングコースに
なるため私たちは2日間をかけての山行とした。
お陰でゆっくりと紅葉の山を楽しめたように思う。
和佐又ヒュッテに下山し昼食をすませ、和佐又口まで1時間の林道歩きを終えバスにて基点の駅
まで戻る
四季折々の山容の山は何度訪れても飽きることがないことを今回も痛感した。
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